米アップルは24日、第3四半期(4-6月)の純利益がスマートフォン「iPhone(アイフォーン)」とタブレット型多機能携帯端末「iPad(アイパッド)」の販売が引き続き好調だったことから前年同期比21%増加したと発表した
。ただ、利益と売上高はアナリスト予想を下回り、同社株は時間外取引で5.5%下落して568ドルをつけた。
同社の業績は過去2四半期、両製品の旺盛な需要を反映して、アナリスト予想を上回っていた。
第3四半期の純利益は88億2000万ドル(約6900億円)、1株当たり9.32ドルで、前年同期の73億1000万ドル、7.79ドルから拡大した。売上高は 23%増の350億2000万ドル。このうち62%は海外での売り上げだった。同社は4月の時点で、1株利益が約8.68ドル、売上高が約340億ドルに なるとの見通しを示していた。アナリスト予想はそれぞれ10.36ドル、371億8000万ドルだった。
粗利益率は前年同期の41.7%から42.8%に上昇した。
アイフォーンの販売は2600万台で、前年同期比28%増加したが、秋の新機種発売を控えていることから、前四半期に比べると26%減少した。アイパッドは前年比84%増の1700万台。第3世代のアイパッドは今年3月に発売された。
常に業績予測に慎重なアップルは第4四半期について、1株当たり利益は7.65ドル、売り上げは340億ドル(約2兆6600億円)程度と、アナリスト予想を大幅に下回る見通しを示した。トムソン・ロイターによると、アナリスト予想は利益が10.22ドル、売上高が380億ドル。
マッキントッシュ・コンピューターの販売数は400万台で、1年前に比べて2%増加した。メディアプレーヤー「iPod(アイポッド)」は10%減の680万台。アイポッドの販売はここ数四半期減少しているが、高価格の「iPod Touch(アイポッド・タッチ)」が人気を集めているため、平均販売価格は高くなっていると見られる。
4月に過去最高値をつけたアップル株は年初来48%上昇している
http://jp.wsj.com/Business-Companies/Earnings/node_483242?mod=WSJWhatsNews
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