パンチョの世に棲む日々

自称ドン・パンチョが訪れた名所旧跡の感想を綴ります。

大藤原京説

2012-07-21 08:40:26 | 日記

我が国最初の本格的な都城だった藤原京。筆者世代は岸俊男氏の復元案を通説として学んできました。ところが、最近は、岸説藤原京の「京域」の外で当事の道路遺構があちこちで発掘され、「大藤原京」説が有力な京域論になっています。

でも、大藤原京はその後に続く平城京や平安京よりも広い京域を占めるのです。そればかりか、大和三山はおろか、南の飛鳥丘陵地帯まで条坊道路が敷設されたことになります。

実際はそんなことはなかったと思いますが、それ以前の飛鳥盆地で歴代遷宮を繰り返していた7世紀代の天皇の宮を考えると、文献史学よりも学術的発見を優先したい専門家の気持ちはわかりますが、なんとなくしっくりしません。

そんなとき、先日民博の仁藤敦史教授の講演を拝聴する機会があり、藤原京の建設以前に条坊道路が築かれた理由をなんとなく理解できました。もちろん仁藤説も一つの仮説に過ぎませんが、腑に落ちるものがあります。彼の仮説の骨子の一部を橿原日記にまとめて見ました。ビジターの皆さんはどう思われますか?


奥田の蓮取り行事

2012-07-09 11:32:37 | 日記

7月7日には、大和高田市奥田で毎年「蓮取り行事」が行われます。吉野の金峯山寺の蔵王堂で同じ日に行われる法会「蓮華会」で蔵王権現に供えられる蓮の花を蓮池で摘み取る行事です。この日、金峯山寺からは行者衆が蓮の受け取りに下向してきて行事に参加します。

近くにお住まいのハンドル名葛城川さんに招待されてその「蓮取り行事」を最初から最後まで見学してきました。あいにくの空模様でしたが、さいわい雨にふられず、行事の一部始終をデジカメに撮影することができました。

その一部を小生のHPの「Panchoのデジタルフォトアルバム」で紹介しています。興味のある方はアクセスしてみてください。