パンチョの世に棲む日々

自称ドン・パンチョが訪れた名所旧跡の感想を綴ります。

為にする史観

2010-03-31 09:10:23 | 日記
中部大学の大山誠一教授が新著を上梓され、サンチョ君に勧められて読んでみました。
次々と繰り出される新説について行けず、途中からは飛ばし読みしました。
教授に言わせれば、1300年前の『日本書紀』の編者にマインドコントロールされた状態にある小生ですので、いずれの説も無理なこじつけに思えました。
ともかく小生の読後感を橿原日記にアップしました。諸兄の意見を伺いたいと思います。

明日香の春

2010-03-22 05:44:51 | 日記
一昨日の奈良は気温が25度を超えて5月下旬なみの暑さ。昨日の奈良は北風が大陸から運んできた黄砂で、晴れているにもかかわらずまるで霧に覆われたような一日。このようなドラスティックな天候の変動を繰り返しながら、季節は着実に前へ進んでゆくのですね。昨日は大阪でもソメイヨシノが開花したそうです。

久しぶりに橿原に戻ってきて、一昨日は明日香村の二カ所で開催された発掘調査現場の説明会・見学会に参加しました。春本番を思わせる陽気で、田園の中の遊歩道を歩いていても汗ばむほどでした。

現説の様子は、橿原日記にアップしておきました。残念ながら、大方の期待も空しく、甘樫丘東麓遺跡からは蘇我入鹿の邸宅跡はついに見つかりませんでしたね。今までセンセーショナルな書き方でこの遺跡の発掘を報道していた新聞各紙も今回の報道は地味でした

特別展「長谷川等伯」

2010-03-18 12:19:53 | 日記
昨日、久しぶりに上野に出、東京国立博物館で公開中の特別展「長谷川等伯」を見てきました。いやあ、凄い人気でした。入場制限され待ち時間90分という混雑ぶりです。でもほとんどの来訪者は、金と暇をもてあましているお年寄りばかり。かく言う小生もその一人でしたが・・・(ただし、金はありません)。

長谷川等伯と言えば国宝の「楓図」と「松林図屏風」が有名で、まったく異なった画風の作品を一人の絵師が描いているのに興味を持って出かけました。80点近い作品が展示されていました。どの作品も前が人だかりで、一つ一つ丹念に見てまわったら時間がいくらあっても足りません。めぼしい作品に眼をつけて駆け足で鑑賞してきました。

小生には審美眼がありませんから、それぞれの作品に世に言われるほど高い評価が与えられる理由はよくわかりません。でも、「松林図屏風」だけはやはり圧倒されました。この作品をご覧になられた方は各自の感想をお聞かせください。

東京での特別展は22日で終わりますが、京都国立博物館では4月10日から5月9日まで公開されます。まだ、関西でまだ等伯の作品を見たことがない方は、一度ご覧になることをお勧めします。

曜変天目茶碗

2010-03-05 11:30:12 | 日記
 こと茶道に関しては全く門外漢の小生ですが、先日友人に勧められて静嘉堂文庫美術館へ行ってきました。国宝の曜変天目茶碗が展示されているから見てこいというのです。

 変わった名前の茶碗に惹かれて出かけてきましたが、実に神秘的な茶碗でした。中国の建窯で焼かれたものですが、焼成の過程で釉薬が偶然に作り出したという斑文は実に神秘的でした。絵はがきからコピーした茶碗を橿原日記にアップしておきました。

 それにしても曜変天目茶碗は世界に3ツしかなく、しかもいずれも日本でしか見つかっていないとは興味深いですね。