挑戦!シナリオライター(映画・ドラマ)

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米倉涼子「わるいやつら」

2007-01-26 22:13:16 | ドラマ・映画
米倉涼子「わるいやつら」
米倉涼子も仲間由紀恵と同じく演じられる役は限られて
いる。
では、どんな役かというとこれもパッと思いつかない。
ただ、今回の役は全くあっていない。

また、ドラマのトーンも「わるいやつら」といいながら
さほど悪くみえない。
確かに人は死んでいるが、どうも松本清張の原作の人の
恐ろしさを描写できていない。
ただ、時代の古さだけが際立って見えるドラマに仕上が
っている。

個人的にシナリオにするならもう少し泥臭く悪い事をする
シーンを作る。その方が恐ろしいという感じが出るのでは
ないだろうか。

松岡圭佑「千里眼 ファントム・クォーター」
書店でコーナーまで設けられている場合が多い著者だった
が、最近は小さな書店では本を見かける事が少なくなった。

この著者の本で有名なのはこの「千里眼」シリーズと「マジ
シャン」シリーズだが、最近めっきり面白さが無くなった。

「千里眼 ファントム・クォーター」も心理学を駆使している
かに見えるがトラウマとPTSDとを同列に扱っているように
も読める難点がある。
トラウマ=PTSDという誤解は確かにあるが、日本心理学界
では「トラウマ」という言葉は使っている。
この本では読むと「トラウマ」という言葉自体悪者のように読
めるのも心理学を勉強したことがある人間には引っかかりを感
じる。

そして、三冊同時出版という無理をしたせいでストーリー展開
が平板に感じるのも千里眼シリーズを楽しんで読んでいた人間
からは残念に感じる。