
北斎館から岩松院まではGoogle先生によると2㎞、約30分。
この日の小布施は気温27℃まであがるらしく、
9時過ぎでも歩くという動きを伴うとズボンの下のスパッツが暑くて仕方ない。
それでも、道中雰囲気のある小布施の道の散策は楽しかった。
観音通りに出てすぐのおぶせミュージアムの前の花々の美しいこと!大通り沿いの小布施町歴史民俗資料館も時間が許せば覗いてみたかったなぁ。
ファミリーマートの前の交差点を横切ればいよいよ岩松院通りに。
花見客のいない大木2本の桜の花に見とれながら田舎道を行く。
岩松院前の駐車場付近にあるバス停の時刻表を一応確認し、
その本数に帰りも歩くことを決定。
岩松院は里山の中にたたずむ。日本の原風景のようでほっとする、春の色とりどりの景色が広がる。
参道から満開の桜がお出迎え。
とにかく素晴らしいの一言に尽きる!
しゃがんで敷石ぎりぎりから撮るといいよ!と
男性4人組に、アドバイスをいただく。
腰、大丈夫かなぁと恐る恐るしゃがみ込み撮影。
桜を仰ぎながら、足下にはヒキガエルを捕らえて
自然の恵みにワクワク感謝しながら歩く。
立派な仁王門にも桜満開!真っ赤な仁王像のお顔が可愛らしくて…♡ ずっと見ていられる。
中では30分おきにガイドのサービスがあったみたい。
9時半過ぎ、ちょうど始まったばかりで間に合わなかった、残念。
と思いきや、チケットを見せて撮影禁止を伝えられたところで
少し始まっているけれどよかったら座って説明をお聴きくださいと案内される。
途中からだったけれど、日本刀の話、小林一茶と蛙合戦の話と伺うことができた。
あ~、さっき見かけたヒキガエルは何かのご縁かも!
そして最後に葛飾北斎最晩年の天井画「八方睨み鳳凰図」について。
どこから見ても鳳凰の目がこちらを睨んでいるように見えるという。
色褪せを感じさせない見事な色彩、今まで色の修復がないというから驚きだ!
説明がひとしきり終わると、天井画の下に座って仰ぎ見る鳳凰図。
目の合う者ひとりひとりを虜にしてしまう圧倒的な存在感。
たった1点の北斎の作品だけど、価値ある一点。
思い切って訪れて良かった!
この時の色彩絵具の全種類展示も見応えあり。
おびんずるさまに善光寺に引き続き、
また腰の痛みを取るお願いもして有り難や~。
グッズ販売ではやはり人気なのか、可愛い仁王像のマスコット。
鳳凰図の御朱印帳があれば、今日ここからとも思ったけれど
袱紗にしか鳳凰図は使われておらず残念だった。
境内に出てお寺の裏手へ回り、
一茶が「やせ蛙まけるな一茶これにあり」という句を詠んだ蛙合戦の池へ。
ここもおぶせオープンガーデンのひとつだった。
続いて福島正則の霊廟へ。
石段を登り詰めた高台から見る景色もよいよい。帰りの参道は後ろ髪引かれる思い。
里山の美しい景色も何度も振り返り、心満たされた時間を過ごせたことに心底幸せな気持ちになった。
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