一期一会の日々

日々のあれこれ

リストランテ文流国立店

2011-09-20 00:15:44 | グルメ

昨晩のディナーはリストランテ文流で。
国立で降りるのはもしかしたら初めて?
すっかり暗くなってからご訪問だったので、街並みはよくわからなかったけれど、何となく洗練された匂いが漂ってくるようだった。

国立駅南口を大学通り進み、スタバを越えたを最初の角を左折。レンガの建物が目印だ。
そして雰囲気のよい中庭のようなところを突き当たると、そこがリストランテ文流。
高田馬場店を訪れたことはないけれど、学生の頃から何かで知ってお食事してみたかったお店。
思いがけず昨晩念願かなって国立店に足を運ぶことができた。感無量。

ディナーと言っても昨晩はゆっくりする時間もなかったのでAのセット?1800円を。
本日の前菜盛り合わせ or 本日のサラダ、指定の6品から選ぶパスタ、自家製パン、エスプレッソといった内容だ。
前菜盛り合わせに塩味の海の幸とキノコのスパゲッティ、それからコーヒーを選んだ。

前菜盛り合わせは3品。
何とかハムにグリーンソース添え、どじょうインゲンと若鶏のモモ肉のマスタード風味のサラダ、そしてカラーピーマンの炒め物だった。
ハムが若干苦手な私だが、いただいたこちらのこのハムはすこぶる美味しい。
ハムに添えられていたグリーンソースのお陰ばかりではないと思う。
こんなに美味しくいただけることが驚きだ!
若鶏のサラダも苦手なマスタードに見た目マヨネーズ的なもので和えられていてがっかりだったが、こちらもビックリ。
隠し味的なマスタードにフレンチドレッシングの濃厚なのをきちんとお店で手作りしてるような安心感のあるお味で、非常に美味しかった。
くせになるような感じ。
カラーピーマンはラタトゥーユ風かと思ったけれど、オリーブオイルがよく効いた感じの一品だった。

自家製パンも3種類。
フォッカッチャに皮はパリッと中はふんわりのまるパン、グリッシーニだ。
どれも手作りの素朴な味わい。
ほんのりとあたたかいのがまたいい。

パスタは美味しく本当のイタリアンを食べていただきたいという作り手の気持ちが伝わってくるような出来栄え。
奇をてらったものでなく、創作料理でない本来のイタリア料理の美味しさを教えてくれる。
お連れ様が選んだボロネーズもいわゆる真っ赤なタイプでなく、薄いオレンジがかって手作りと一目でわかる。
これぞ本家本元だ。

コーヒーだけが案外普通で少しばかり残念だったが、添えられたクリームはカプチーノ風にあわ立っており、紅茶用にはそのままのミルクと用意周到。
ちょっとしたことかもしれないが、そのちょっとができるかできないかは重要だ。

クラシックなイタリアンをいただき、キャンティを訪問したときを思い出した。
文流の方がコストパフォーマンスがよろしいかも。
本物に触れることができた静かな喜びに浸った夜だった。


サルーチェ

2011-09-19 01:59:12 | グルメ

8月終わりに訪れたのは六本木サルーチェ。
毎度おなじみ出張で上京する友人とのお楽しみディナーだ。

今回も私のチョイス。
サルーチェを提案したところ、ダルマットもいい感じとお返事。
それならばとダルマット恵比寿店、西麻布本店、サルーチェの順で予約電話をかけてみた。
で、サルーチェだ!

予約の際に苦手な食材を聞かれる。
友人の内臓系とうに・いくらにプラス私のマヨネーズが加わる。
それから6500円のおまかせコースで19時の予約をお願いした。

当日は16時半で仕事をあがり、東京ミッドタウンを久し振りに訪れる。
後輩君の投稿が雑誌に掲載されたお祝いを見繕う。
これがなかなか難しい。
あまり値が張ってもかえって迷惑になるし、残るものだと後々困るだろうし、かといって食べ物も味気ない。
お祝いの気持ちが伝わりセクハラにならない消耗品。
結局、伊東屋でこれからも日々学べとばかりに筆記具に決めた。
あ~、結構時間かかっちゃったよ。

待ち合わせの本屋さんで合流し、てくてくと芋洗坂を下る。
あっという間に六本木中学校に差し掛かり、歩きすぎたことに気づく。
道を戻ると、あっさり見つかった。

店内はこじんまりとしているけど、暗さはなく六本木!といった雰囲気ではない。
苦手な食材の確認があり、コースに含まれているビールかスパークリングワインをまず選択。
ここは迷わず、スパークリングワインだ。よく冷えていて美味しい。

トウモロコシの冷製スープにトウモロコシのジェラートが珍しい一品から。
トウモロコシ本来の甘味よくわかる。
ジェラートをスープの上に乗せる組み合わせが面白く、美味しいスタートを切った。

まんまるフォッカッチャが2種類。ローズマリーとあともう一種類は忘れてしまった。
これが焼きたてで美味しかった。
あまりに美味しくていくらでも食べられそうだったが、おかわりができるかは最後まで聞けなかった。

続いては魚介のマリネとサラダ。
太刀魚や生シラスなど自宅では絶対作らないものばかり。
魚介ごとに味付けが変わり、口に運ぶと舌が楽しんでいる。

前菜2品目の鮎は丸ごとコンフィ。
頭から尻尾まで堪能!
鮎は塩焼きが一番と思っていたが、なかなかどうして、こちらも意外性もあるしそればかりでない美味しさだ。

冷製パスタはなんと桃のパスタ。
フォークまでキンキンに冷やされたものが用意される配慮。
でも、柄まで冷たいのが難点だ。
この桃の甘いこと! よくこの食べごろを見極められるものだ、アッパレ!
正確には桃とトマトのパスタだったけれど、トマトの主張は取り立ててなく、デザートのようなパスタで驚きとその美味しさにノックアウトされた。

メインディッシュは浅野豚のロースト。それからソーセージ。
付け合せのひとつに実家から送られてきたというジャガイモのマッシュがあった。
ソーセージも苦手って言っておくべきだった。
正統派ソーセージで、好きな人にはたまらないけれど、苦手な者にはそれだけに辛いものがあった。

〆のパスタは量を聞いてくれる。
先の桃のパスタが30gとのこと。それを基準にして表現する。
友人は30gだったが、調子に乗って私は倍の60gで。
勝手にオイルパスタと思い込んでいたが出てきたのはトマト系パスタだった。
ちょっと量が多すぎた…。欲張りが結局仇となる。

デザートは何かが数種類。
美味しかったのにど忘れしてしまった、残ね~ん。

コーヒーをいただき、店名が入ったチロルチョコをお土産にいただく。

ここからさらにおしゃべりに花が咲いて、11時半頃まで居座ってしまった。
そうこうしているうちに雨も降ってきて、駅までどうする、走るっきゃないかなどと話していると、立派なビニール傘を一人ずつ用意してくれた。
次回来店時になどと言わず、たくさんあるので持って帰ってくださいと有難いお言葉。
心遣いが超嬉しい♪ 助かった。

6500円はどうかな~と思っていたけれど、美味しい上にサプライズ的な要素もあって、おもてなし上手だし、また来たいな~って思った。

結局久々の終電になってしまったよ。
でも美味しく幸せいっぱいの一時だった。