一期一会の日々

日々のあれこれ

那須岳紅葉登山④~朝日岳

2022-10-31 13:03:31 | スポーツ

避難小屋までの道のりで左手に見えたロープウェーは
6時50分には試運転だか動き始めていた。
HPには記載なかったが8時半運行開始では間に合わなく、
おそらく7時半くらいから臨時便が出るのだろう。
だったらロープウェー利用にすればよかったかと問うと、
一様にいやいやこちらでよかったと。
ロープウェーを使っていてもこの時間にはここにはたどり着けないし、
自分の足が今どの程度かそれぞれが何となくわかったみたいで。
そう、我々にとっての初早朝登山は何もかもが最高だった。

さて、本題はここから。
出発前は朝日岳を登った後は牛ヶ首で紅葉を眺め、
茶臼岳を登り避難小屋から下山の予定。
既に休み休みのゆっくり登山。
私自身は30年近く前になるけれど茶臼岳は登ったことがあるので、
未踏の朝日岳に登りたい。
ただ二人は那須岳がお初なので、元々は茶臼岳1本勝負の予定のところ
ロープウェー駐車場では車中泊が叶わないのでと
事前に各自がYouTubeなどで予習し何とかなりそうと、
予定も二転三転してきた。
牛ヶ首経由は私の提案で
紅葉が素晴らしいという姥ヶ平への分岐だけでも行ってみたい。
それが朝日岳から下山してお疲れのところの巻き道にもなればいいかと。
私の中では二人次第と思っていたのに、
二人にしたら9月からすっかり気力も体力もなくなり
病みがちな私次第だったらしい。
二人から朝日岳に登りたい?と問われ、できれば登りたいと即答。
ならばいざゆかん!
 
7:50、右手に進路を取りありんこの行列のように見えていた一行に加わる。
無風、快適な気温にも助けられて、
急な岩場や鎖を頼りに切れ落ちた道を行く。
岩穴が絵画の額縁のようになっているところを覗いてワクワクしたり、
多分恵比須大黒?とんがったところまで登って、
いかにもな盛り盛り写真を撮ったり、
登山口でお会いしたご夫婦がもう戻られてくるところで絶景ですよと力をもらったり
爽やかな4人組との抜きつ抜かれつに励まされ、朝日の肩到着9:00。
朝から何も口にしていないリーダーがとうとうおにぎりを1個口にして、
Rちゃんと私はミックストレイル、
それにリーダーからモーツァルトクーゲルをいただいて
山頂とは反対の風景を見ながらしばし寛ぐ。既に絶景!
そして、先を行く4人組に倣ってザックをデポして山頂へ。
左側から巻いたような道を行き、9:10朝日岳登頂!
4人組とも登頂の喜びを分かち合う。
雲が広がり青空とは言えなかったけれど、
山々の連なりはばっちりくっきり。360度の大展望!
こびとの国のような小さな小さな石の鳥居の向こうにそびえる茶臼岳の大きさといったら!

狭い山頂を名残惜しみながらも後にしたのは9:20。
朝日の肩で5分ほど仕切り直し、避難小屋を目指す。
登りの人が大分増えて、
あの時間だから自分ペースで周りを気にせず登ることができたと
朝活を改めて振り返りながらの下山。
もうすぐ小屋への最後の道のりというところで
初老の男性とすれ違う。
茶臼岳上空を旋回するヘリコプターを見上げ
怪我した人がいるんだよ。頭をぐるぐる巻きにしてた。
結局ヘリを呼んだんだな…と教えてくださる。
一気に怖じ気づくも、気が引き締まった。
ひと登りした後に聞いてよかった。
峰の茶屋跡避難小屋10:25着。
3方から人々が集まって、これからの雰囲気が満載だった。

   


那須岳紅葉登山③~まずは峰の茶屋跡避難小屋へ

2022-10-29 11:23:51 | スポーツ

2022.10.22 sat.
峠の茶屋駐車場6:40出発!
さて肝心の登山口はどこかしらん。
暗闇の中ヘッドライトをつけて歩き始めた人もそういえば右往左往していた。
キョロキョロしていると問題のトイレの奥の向こうに人の姿が。
トイレの隣の休憩所が登山口だった。

いざ!と意気揚々登り始めると、すぐに訪れたちょっとした分岐。
右手はなだらかな坂道、左手は階段。
その分岐には肝心なところがベリッとはがされた略図の残念な看板。
続いてやってくるご夫婦、さらに若者4人組。
みなベリッと略図に途方に暮れる。
あっという間に迷子になりました。の我がリーダーの一声に
ご夫婦の夫様がYouTubeではこの階段をまず上っていたような…
でも踏み出すとみんな着いてきちゃうよなぁ~と苦笑い。
若者4人組はGPSをスマホでみているようで、多分こちらではとやはり階段を検討。
そこへ誰も責めませんので行きましょう!とリーダーが先を促す。
一同その言葉に促され、ではと先陣を切るご夫婦、続いて若者達、しんがりは我々。
結局どちらをとってもOK。
右手を行くと展望園地のようになっているところを通過するだけだったみたい。

登山ポストでもちゃもちゃして、6:50通過。
久し振りの山歩き。しかもこんなに早く歩き始めるのは初めて。
朝がゆっくり広がっていく中、同じようにゆっくり歩き始めればいいのに飛ばしがちなリーダー。
速いよ!速いよ!と後ろから声をかけつつ、
ちょっと休憩と言っては立ち止まる度に速すぎるよ!と注意。
3人が3人とも大掛かり?!な登山が久し振りだったのでペースを作るのに四苦八苦。
それでも、休憩でじっくり見る木々の葉は紅葉というよりも少し枯れ気味かなと観察したり、
天使の梯子に神々しくきらめく山々の連なりを見るのは心癒やされた。

気の合うメンバーの山の会のような爽やかな4人組に抜きつ抜かれつしながら進む。
右手に朝日岳の素晴らしい紅葉が広がり、振り返るとまた別の山肌の緑がキラキラと日に照らされ
またこんな風に歩くことができて幸せだなぁとしみじみ。
中の茶屋跡から紅葉の山肌の上に更にそびえ立つような茶臼岳山頂を仰ぎ見たのが7:10。
朝日岳の紅葉もより深みを増したように見える。
7:25、遠く峰の茶屋跡避難小屋を捉える。
YouTuberらしき男性の実況中継を聞きながら、より一層足もとに注意しながら進む。
7:45、峰の茶屋跡避難小屋着。
さあ、ここから右と左、どちらに進む?!


那須岳紅葉登山②~登山前の朝の一騒動

2022-10-28 16:15:56 | スポーツ

何度も時刻を確認して過ごした夜なのに、
5時のアラーム音にいよいよと身が引き締まる。
ヘッドライトをつけた方もちらちら見受けられるぼんやりと暗い中、
まずはトイレへ。
多目的トイレから流れ出て水たまりができているのを
冷え込むとこんな風に結露がいっぱいになって水浸しになるのかぁと
車中泊後ならではの朝の光景とある意味感動して見ていた。
女子トイレの引き戸を開けるとなんじゃこりゃ~(゜Д゜)
それぞれの個室から流れ出ている水たまり。
便器はというとあふれそうなくらい水がたたえられ
ちぎれたトイレットペーパーが一反木綿よろしくひらひらと泳いでいる。
これはどういうことなの?! 
ほんの6時間前まではあんなに綺麗だったのに。
それでも勇気を出して便器に座るしかない。
一番水たまりの少ない個室を選んで、
可愛いお尻が水に触れないように祈りながら。
表に出て多目的トイレを確認すると、感動するくらい同じ状況だった(ノД`)

そうこうしているうちに、朝焼けが始まっていた。
赤く赤く、美しすぎる赤。
車に戻るのももったいなくて、写真には収めず心の中に。
この美しい朝焼けを見ながらトイレ談義と今後の予定について。
トイレの状況があまりにもショックすぎて、リーダーは朝ご飯をやめるという。
お腹も特段空いてないし、何か入れて腸の活動が始まったら困ると。
そんなことを聞くと不安になるけれど、私自身も全くお腹がすいていない。
でも何も口にしないで登り始めるのはもっと不安。
朝焼けとトイレに行き交う人を交互に見ながら時を過ごす。
もう一度トイレを確認しに行くと、
いよいよ個室ひとつを残してすべての便器の蓋が閉まったままになっていた。
誰も開ける勇気もなく、ひとつのトイレに辛抱強く並ぶ人たち。
5時起床で6時過ぎには登山開始のところが、
朝焼けとトイレショックで既に6時を回ってる。
歯を磨いてくると言うリーダーがいない内に着替えることに。
ごそごそしていると何となくお腹もすいてきたので
お昼用のお赤飯のおにぎりを食べながら身支度を。
メンバーチェンジをして歯磨きをしにトイレに向かうと
水たまりはそのままに、でもすべてのトイレは
通常通り使用できる状態になっていた。
何とも言えない不思議な心持ち。あれは幻だったのか。
そうこうしているうちにすっかり明るくなり、
何のために5時起きしたのか、歩き始めたのは6:40。
さあ、本当にここからが素敵な秋の1日の始まりだ!


那須岳紅葉登山①~前夜車中泊

2022-10-27 12:52:24 | スポーツ

2022.10.21 fri.
業務終了後直ちにキャンピングカーに乗り込む。17:03出発!
Pasar羽生着は17:57。
二人は18時からのオンライン会議前にとトイレに一直線。
入れ違いにのんき者の私が夕食を物色。
20時に会議が終わるとのことだったので、
米八でみんなの分のお弁当を適当に買う。
翌日の朝食・昼食はインターを降りてコンビニで調達予定だったけれど
22時前のコンビニで果たしておにぎりが残っているのか。
お弁当をぶら下げてファミマをうろつきながら不安がよぎる。
何といっても初めての車中泊。
朝は寒くてあたたかいものがいいかもと念のため防災用品のパウチ混ぜご飯数種を持参済み。
お昼のおにぎりだけ念のために買っておく。
米八で鰻のおこわもお弁当とは別に購入したので、
これで食料は何とかなるだろう。

車に戻りすることもないので、二人の会議の様子を見ながらちゃっかりお弁当を食べる。
歯磨きをしたり顔を洗ったりして時を過ごすも会議終わらず、
後はこの日のために用意したという寝袋をそれぞれ袋から出して勝手に広げる。
私は寝袋がないので、ドンキで購入まるで布団のような肌着、ノースフェイスのAUROR FULLZP、
ユニクロのタートルネックセーターもどきにノースフェイスの極厚ダウン。それに下はやはりドンキの厚手のスパッツにネパールの毛糸のレッグウォーマーを重ねて、
スウェットパンツを着用、足もとにブランケットをかける。
カイロを5個をモンベルのスペリオダウンパーカを広げた中に入れて、
ダウンから出てしまう足もとあたりに敷きその上に横になる。
枕は着てきたパンツとブラウスなどあるものをたたんで作ろう。

20時を過ぎてやっと会議終了。二人はまたトイレにダッシュ。
お弁当を食べるでなく、そのまま出発。
念のために明日のお昼のおにぎりも購入済みと告げると運転しながら1個もらおうとなる。
そしてRちゃんはお弁当をむしゃむしゃと。

那須インターで高速を降りたら、もうそのまま現地に向かうかと思いきや
お弁当の牡蠣フライを食べながらちょっと飲むという( ̄□ ̄;)!!
真っ暗な中、最初に見かけたセブンイレブンへ。
後から隣に乗り付けたバイクがこてっと倒れてびっくり。
運転でお疲れの中、バイクを持ち上げるのをお手伝いされたところによると
千葉から運転してきて、寒さで固まって足が動かなくなってしまったんですって。
BMWだったけれど、傷ついちゃったんじゃなかろうかと…。
コンビニではやはりおにぎりは1個もなく、内心私でかした!と自分を誉める。
ワンカップを2本も買って、あとは防災の混ぜご飯はどうもというのでリーダーはカップお蕎麦を、
私たちは防災ご飯に添えるカップコーンポタージュを。

22時を少し回った峠の茶屋駐車場はまだ車もまばら。
トイレの近くに駐車して万事OK!
新しくなったというトイレは男女それぞれの個室にはウォシュレットはついてないけれど
ひとつある多目的トイレにはちゃんとついている! 何かと安心。
あっという間に2本を空けて、お弁当も完食したのを見届け
雲が広がる夜空には星もポツポツとしか見られないので安心して上の段の寝床へ。

が、眠くて眠くて仕方なかったのに案の定眠れない。
暑いんだか寒いんだかわからない。
二人の寝息を耳にしながら、ほぼ1時間おきに時計を確認して、
小窓から駐車場に続々と入ってくる車を見ては時を過ごし、
5時のアラームが鳴り響く朝。
さあ、素敵な秋の1日の始まりだ!


宇都宮 青春18きっぷ日帰り旅

2022-10-01 10:13:39 | 旅行記

2022.9.10 sat.
新宿駅8:09発 JR湘南新宿ライン・宇都宮行 宇都宮駅10:00着
旅の目的は宇都宮餃子と地下神殿のような大谷資料館。
当初、宇都宮駅からはレンタサイクルで餃子を食べて移動しつつ資料館の予定だった。

10時到着。まずは観光案内センターで目的地の大谷資料館の情報収集。
大谷観光一日乗車券のバスの案内を受ける。入場券もついてお得と。
レンタサイクルで行きたいと伝えると
大谷資料館ですよね⁈ と一瞬のけぞられた後、
努めて冷静に、レンタサイクルは〇箇所あると説明を受け、一番方角的に近いレンタサイクル所を目指す。

が、なんか暑い。
センターの方の自転車であそこまで…のリアクションを思うと、ろくなことにならなさそう。
今だったら10時半発のバスに乗れるからと慌てて引き返し
一日乗車券(1850円)を購入。なんかほっとする。

バスに乗りながら今後の予定を微調整。
お昼の予定の餃子はパスして、資料館に入る前にロックサイドマーケットでランチ。
資料館を堪能した後、乗車券についている大谷観音を拝観。
宇都宮に戻って、馬場町で途中下車。二荒山神社参拝、来らっせでの餃子三昧。

11時前は資料館入り口停車場に到着。
駐車場を抜けるように歩き、緩やかな坂道を上った先にドーンと大谷石!
トイレをまず済ませて、おしゃれなロックサイドマーケットへ。
店内をざっと見たり、メニューを見ていたらランチタイム開始の11時に。
那須御養卵のオムライス(メイン・サラダ・スープ・ドリンクのランチセット1480円)。
ソースがちょっと思っていたのと違っていたな。

大谷資料館は言ってしまえば地下の採石場跡なんだけど、
ひんやり寒いくらいの空間のその見せ方が素晴らしくて!
假屋崎省吾さんの作品やドンペリのパーティーの名残とか…
ライトアップが美しかった。

大谷観音へは駐車場に戻らず裏手から周っていった。
まだ若い毬栗を蹴りながら歩くのが楽しかった。
大谷観音は予備知識なしで訪れたけれど、胸に打たれるものがあった。
しっかりしっかり手を合わせ、今のお願いごとはひとつ。
釈迦三尊像、阿弥陀三尊像、薬師三尊像も何度も仰ぎ見ては手を合わせ続けた。
大谷寺では思いがけず登山も! 名勝御止山(おとめやま)
山頂まで15分とあったので迷わず登った。
山頂の記念碑からまた別ルートがあると行ってみたけれど
様子がおかしいので引き返したところ、後で伺うとどうやら行き止まりだったらしい。
庭園では白蛇の頭をなでてお参り。
お隣の平和観音も巨大で立派だった。
階段を上って展望台から間近にそのお顔を横から見ると
青い空に溶け込んでその穏やかさを人々にちりばめられているような。

ベルテラシェ大谷に立ち寄り、幸楽苑の餃子1枚と甘酒ネクターを。
餃子目的だったけれどこの甘酒ネクターが想像以上に美味しくて幸せ~!
バスをただただ待っているよりもと、大谷景観公園へ。
どんなに広い公園かと思ったら拍子抜け。
ただ、御止山のその姿を見ることができてよかった。
また停留所ひとつ分歩き、元の資料館入り口へ。
結構な人がすでに並んでいたから、あのまま誰もいない大谷観音前で待っていたら座れなかった。

15:07発のバスに乗り、二荒山神社へ。
ちょっとくたびれていたので、石段を上らず右手の東神苑歩道から。
町中の幹線道路の喧騒とはかけ離れた空中の神社みたいな静寂の場。
95段の石段から下を見ると、下界としっかり繋がっていてなんだか不思議。
その境界線はどこにあるのかなぁと一段一段下りながら思う。
鳥居のある広場では大道芸。
程よい人出が心地よい。東京って、どこでも人が多すぎる。

さあ、いよいよ餃子タイム! 来らっせ本店では常設店へ。
香蘭「彩り味噌ダレ餃子」420円、みんみん「焼き餃子」300円「水餃子」300円、めんめん「羽根付餃子」390円の4枚。
先の幸楽苑も含めてどれもおいしかったけれど、正直な感想、餃子は母か自分の手作りが一番かも。
餃子通りをひやかして、最後のバスに乗車。
駅ビルでお土産物などを見て、実家に雅洞のみかも山を。美味しかったって!

宇都宮駅発17:15 宇都宮線・熱海行 東京駅19:05着。
ずっとアイスがジェラートが食べたかった道中、
最後に18きっぷなんだからと赤羽駅で降りて薬膳カフェへと考えもしたけれど
長く座っているうちに力尽きた。
車窓からの中秋の名月が素晴らしかった。