晴れた週末、鎌倉を少し歩いた。鎌倉駅から長谷寺方面へ向かう。観光客がワイワイといるエリアはすぐに過ぎてしまって、鎌倉らしい町並みになる。
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なつかしさとお洒落な感じのちょうどいい拮抗点。西高東低が崩れてまるで春みたいな陽気だ。
ぼくたちは一軒の店先で止まった。生麩を売る店だ。Eは去年どこかで食べた生麩(なまふ)のおいしさが忘れられないという。生麩でつつんだ饅頭とヨモギを練りこんだ生麩を一つ買い求めた。商品を包んでもらっている間じゅう、店の奥から、米を蒸すような、蒸し器の木の香りのような、なんともいい匂いが流れてくる。ほんわりとしてしまう。
自動販売機で温かいお茶を買って、長谷寺へ。線香を立てて本堂の金色の観音様にお参りする。本堂を出た右手には由比ガ浜が見渡せた。高台にでると地形がよくわかる。なるほど、海があって山に囲まれているから幕府が作られたんだなあ、とつぶやいてみる。一応決まりのように。
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そこにある休憩所でぼくたちは先ほど買い求めた生麩饅頭を頂いた。小麦のグルテンのもっちりとしたコシのある感覚と、中のこしあんが絶妙。おいしい!生麩おいしい!
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此れは梅なのだろうか、としばし考え込む。ちなみに明日は節分である。
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ぼくたちは長谷寺を後にし、江ノ電の線路をまたぎ、由比ガ浜まで出た。サーファーはほとんどいない。カヤッカーもいない。いかにも透明度の高そうな海が穏やかに光っている。ぼくたちはそのへんでソーセージをふた袋買って、大通りに出て北上した。鎌倉のパタゴニアの横を通って駅付近まで出た。楽器屋さんでアコースティックギターの弦を3セット買う。ピックもいちよう買う。使えないけど。
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最後に有名な鶴岡八幡宮を歩いた。大きい神社だなあ。鎌倉は緑があっていいなあ。だいぶ日が傾いてきて、指先が冷たい。そそくさと寝支度を始めるような、客の引いた小町通を抜けてぼくたちは駅へと向かった。
鎌倉。 懐かしい。
横浜単身赴任時代に、独りで、そして家族が遊びにきたときには一緒に、何度も訪れた想い出の場所です。
一度、横浜から自転車を漕いで往復したもあります。
東京や横浜からそんなに遠くないのに、都会とは全く異なる、歴史を感じさせる空気感が大好きでした。
湘南の海が近いのも好いですよね。 大好きな街の一つです。
>横浜単身赴任時代に、独りで、そして家族が遊びにきたときには一緒に、何度も訪れた想い出の場所です。
そうでしたか。
いやあ、確かに都会の近くにあってあの静寂さは癒されますね。やはり神社仏閣の多さが緑地を確保しているんでしょうか。それに海が近いのもいいですよね。今回歩いた以外にもいろんな散歩コースが取れそうです。また機会があれば違う道を歩いてみようと思っています。