新盆

父の新盆。
お寺からお盆の法要案内が来たので兄と向かう。

父は本当に便利で気軽なお寺を選んでくれた。

母が発病し、実家を処分、老人ホーム入居を決めた時、「死んだら故郷に帰りたい」と５０代で購入した故郷のお墓を処分し、住んでいた都内最寄り駅近く、近代的ビルのお寺の中にある「マンション型」のお墓を購入した。

永代供養代を支払い、自分と母の戒名までもらっていた。

友が次々と戦死する二十歳の父は生き残った。
戦後、結核で死線をさ迷い、２０代後半の数年間を療養所で過ごした。
やっと社会復帰したら事故で右目を失った。
苦難の人生の中、死への覚悟と準備は出来ていたのだろう。

あっぱれだ。

父が死んで８ヶ月が過ぎた。

早いものだな、、。
父の夢を一度も見ない。

やっと夏らしい日々になって来た。
明後日は終戦記念日だ。

他人の関係

ある事を企画する。「やりたいな～」と思う。
それには、他者の協力が必要。
これをお願いする。協力を願いでる。あ～私の一番不得意な事。

「どうせダメだろう、、。協力なんかしてもらえない、、。」
そして、諦める。後悔だけが残る。
その繰り返し。

しかし今回は違った。ギリギリまで迷っていた。
でも、思いを伝える準備はした。
「今決めることは無い。その場になって言い出せる様なら言おう。
言い出せないかもしれない、、でも、それでも良い。やれるだけはやった。きっと縁が無かっただけなんだ。また、次があるじゃないか」
そう考えて、その人達と会った。

そして協力を求めた。言い出せた。
案外あさり言えた。
「あ～良いですね」と、思いがけない言葉が返って来た。

数日後、今度は兄に娘の事で頼み事をした。
身内に頼み事をする。これも私の苦手な事。
特に実家の人間に、現家族の相談事や頼み事は出来ない。

「あ～良いよ」と、気楽に引き受けてくれた。

こういう事が２度続けて起こった。

自分の中で少し何かかが崩れた様な感じがした。

何もかも自分の内に閉じ込めて、抱え切れずに大爆発するよりは、
よっぽど健康的な解決法だ。

そろそろ、そういう事も学んで良い歳になっているはずだ。
回りの人達と、賢く関わって行きたい。

タイトルを見て「懐かしい～ぱっぱっぱぱや～
」
と歌いだした方、、。いたりして、、。