名古屋戦の前に開催された「サッカー講座」に参加しました。今回の講座講師は、「アルビレックス散歩道」でお馴染みのえのきどいちろうさんでありました。
正直に言います。今までの「サッカー講座」の中で一番感激しました。心に染みました。えのきどさんの人間性ですかね。ボクはもう、えのきどさんのことが大好きになっちゃいましたよ。その後ビッグスワンで行われたえのきどさんと平ちゃんのトークショーも面白かったけど、サッカー講座の方が断然ヨカッタとボクは思っています。
サッカー講座は、広報スタッフKさんに関する電撃的なニュースで始まりました。そして、えのきどさんが指名したトークショーの相棒のJさんが絶妙の掛け合いを演じてくれ、楽しい雰囲気の中での中身の濃いトークとなりました。心に残っている”えのきど語録”を以下に整理しておきます。以下の●印ね。ちなみに※印はボクのコメントです。
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●ブルーノロペスは、間違いなく今までの人生で一番ゴールを決めていません。「イップス」が続いているんです。メンタル面の問題なのでしょうね。ゴールの嗅覚が鈍っているんです。昨シーズンの「クロスバーにシュートをあて続けた川又」も同じ症状です。
※「イップス」という言葉を初めて聞きました。イップス (Yips) は、精神的な原因などによりスポーツの動作に支障をきたし、自分の思い通りのプレーができなくなる運動障害のことだそうです。本来はパットなどへの悪影響を表すゴルフ用語ですが、現在では他のスポーツでも使われるようになっているとのことです。
●今シーズンのアルビは開幕前に「史上最強」と言われていたの最近知りました。台所用品に例えて言うと、今シーズンのアルビは「お玉」が8つある状況。そのうち3つには穴があいているんだよね。まな板はないの?包丁はないの?なんでお玉ばっかり買ってきたの?という感じ。今年のアルビは「史上最強のお玉」なんでしょうね。
※そうか、平井と貴章はお玉なのか…などと考えながら聞いておりました。武蔵もかな?もちろん「お玉」は比喩。「穴があいている」っていうのが「守備に穴あり」ということでは決してないのでしょうけどね。なんとなく(あくまでなんとなくですが)雰囲気は理解できたような気がしています。
●MFタイプのFWがほしいですよね。お玉だけでは用途が限られます。例えば、名古屋が牛肉だとします。これから牛肉を料理するわけです。お玉だけでどうやって牛肉を料理するかってことですよ。肉を切る場面でどうしますかね?
※今回の牛肉は、随分料理しやすい状況でしたね。金珍洙が包丁になり、ミシェウがまな板になり、ロペスがフライパンになって、美味く料理できました。もちろん、鍋つかみの勲、塩胡椒の亜土夢と三門、菜箸の貴章(比喩はすべていい加減。深い意味はありません)、フライ返しの大輔と直樹、鍋のフタ東口、タバスコの征也、粉チーズの村上も、美味しい肉料理には不可欠でありました。
●磐田戦、すごくよかったです。矢野貴章は戦える男です。「控え選手はスタメンよりも下」では決してありません。貴章には大期待です。ただ、もっているシュートの幅がものすごく狭いのです。
※「シュートの幅が狭い」それは言えますね。「貴章ゾーン」ってヤツね。でも、あのオウンゴールは間違いなくボクらの記憶の中では「貴章のゴール」であります。そしてあのシュートは、貴章復活の狼煙(のろし)であります。
●降格するかどうかの話。ここから粘れば盛り返せると思いますが、もしJ1に残留できたとしたら、これは「奇跡」の話になります。つまり、それほど情勢は悪いのです。じゃぁ俺はどうするのだ?えのきどは、よしんばJ2に落ちたって新潟につきあうよ。熊本だって富山だって行くよ。いい時ばかりのつき合いじゃだめだよ。いいときだけの友達はだめ。苦しいときにこそ、つきあう。苦しいときに親身になるのが友達なんです。
※このお話を聞いただけで、ボクは満足でした。「まさしくその通り!」と、心の中で拍手しました。もちろん、できればJ2には落ちたくないです。でも、ボクら夫婦も、「老後はアルビレックス!」ともう決めています。J1とかJ2とか関係なしです。「サッカーのある生活」「サッカーのある日常」。勝とうが負けようが、J1でもJ2でもアルビにとことん付き合う覚悟ですよ。
●正直なところ、ボクは新潟のことを好きになっています。「J2に落ちなきゃいいな…」じゃない。「あいつらは最後まで気持ちのある戦いをした…」と書きたいんです。「J2に落ちたが最後までしびれた…」と書きたいんです。
※そうそう。でも、正直なところはJ1に残留してほしいのであります。でも、降格したって「アルビを応援する」ってことに変わりはないのです。
●チームと一緒に呼吸を合わせて生きている人がどれだけいるか。これをしっかり見なくてはいけないと思っています。私は見逃さない。「本当に戦える選手が誰か?」を見なきゃいけないと同時に、「周りのみんなの生き方を見なきゃいけない」と思っています。
※見てくださいよ。新潟サポの生きざまを。ボクらの姿を見よ!…と言いたい。
●磐田戦見ましたか?そりゃぁソツはあるよ。問題は「気持ちの美しさ」だよね。気持ちよく、楽しくすごそうよ。ボクはあなた達のことが好きになったんで、ボクはあなた達に失望したくない。サッカーで負けたって、死にはしないんだから。
※ちょっと再現文の語彙のチョイスが貧弱でわかりにくいけど、「えのきどさんを失望させるようなアルビサポじゃいけないな」って思いましたよ。
●田村社長のことを悪く言う人がいるけど、日光アイスバックスにほしいくらいです。田村さん、手腕はあるよ。熱い男だ。今シーズン、何に失敗して、どういうことに目を向けるべきだったのか。今シーズンの失敗は検証すべきです。でもね。「会計事務所に勤めていたから金勘定だけでよ」なんていうのは違うと思いますよ。
※田村社長を日光アイスバックスに引き抜かれないように気をつけろ!
まぁ、わずかなメモを見ながらブログに再現したので、正確な記録にはなっていませんのでご容赦を。このあと、「アルビレックス散歩道」の本をその場で購入し、えのきどさんからサインをしていただきました。
これで、わが家の「アルビレックス散歩道」は2冊になりました。
今回の「散歩道」。亜土夢のロングインタビューは読み応えがありましたね。「えのきどさん、そこまで亜土夢に言わせてくれて、ありがとう!」って気持ちであります。亜土夢!よく言った!ライバルはヤツだ!