週末はアルビレックス!

サッカーど素人ながらアルビレックス新潟にはまりこんだ「八百政」家のアルビレックスな週末。(コメント表示は承認制です)

新潟日報の記事に見る「コレオ評価」

2009年08月05日 | アルビレックス新潟

8月1日付の新潟日報朝刊に、アルビレックス新潟に関する興味深くかつ嬉しい記事が掲載されていました。その記事はスポーツ欄の記事ではなく「視点」という論説で、新潟日報編集委員の野崎氏が書いた記事です。

独自の魅力が問われる
Jリーグの移籍金撤廃

2つの見出しが目を惹くこの論説記事、「サッカーJリーグ1部、アルビレックス新潟の矢野貴章選手が、欧州移籍を模索しているとのニュースは衝撃だった。」という書き出しで始まり、今オフから撤廃される「契約期間満了時移籍金撤廃」について言及しています。

野崎委員は2007年にジェフから浦和に移籍した阿部勇樹選手を例にあげ、「阿部選手の移籍に関して浦和からジェフに支払われた移籍金は、当時としては日本人選手最高の3億5000万円を超える金額と推定された。千葉にとっては生え抜きの主力選手。流出によるダメージは大きいが、移籍金で新たな戦力を補強することができた」と、現行のJリーグの移籍ルールに対してプラス面の評価をしています。

一方、新移籍ルールが施行された後の予想される傾向として、「これまで高額な移籍金がネックとなっていた若手主力選手の移籍が、今後は活発化されるに違いない。また有力選手を引き止めるために年棒が高騰し、資金力のあるクラブがさらに選手を集めやすい環境になっていくだろう。」と、サッカーJリーグがプロ野球と同じような道を歩んでいくことを危惧しています。もちろん今までも某赤系チームに高額年俸選手が集まりやすい傾向にあったわけですが、それに拍車がかかるだろうという推測です。これはボクのような素人でも非情に危惧しているところであります。特に大企業スポンサーを持たず、経営的には決して裕福ではない(と言うかはっきり言って苦しい)わがアルビレックスは、この移籍ルールによって選手を引き止めることができなかった場合には、壊滅的な打撃を被る可能性もあるのです。もっともこれは、アルビに限った話ではなく、J1の中にも同様な心配がされるチームは少なからずありますし、J2に目を向ければそんなチームだらけです。

この記事で嬉しかったのは、この後の後半の部分です。

野崎編集委員は、新潟サポーターによって山形戦で掲げられた「GO! ACL」のコレオのメッセージについて紹介し、次のように述べています。「ACLに出るということは選手にとっては大きなモチベーションで、クラブにとっては新たな魅力となるだろう。『GO! ACL』は『ともに新潟から世界をめざそう』というサポーターからのメッセージではなかったのか。」

新聞社の編集委員という極めて公平な視線で物事を見て論説すら立場の人が、山形戦のコレオ「GO! ACL」をこのように捉えていてくれたことは、僕らにとってホントに嬉しことですね。さらに記事は続きます、記事の最後の部分です。

「地方の資金面では苦しい新潟のようなクラブが、ビッグクラブとどう競っていくのか、総体の資質が問われることになる。クラブ、スポンサーに加え、圧倒的な集客力を誇るサポーターの力が大きい。年俸だけでなく、選手がここに残りたい思えるだけの独自の魅力づくりが、新潟の生き残りには欠かせない。」

いやぁ~野崎編集委員さん。ありがとう!ボクが感じていながら頭の中でモヤモヤとしていて整理しきれなかった内容を、実に理路整然とわかりやすく表現してくださいました。ホント、100%同意です。特に最後の文章、もう1回書いちゃいますね。

「年俸だけでなく、選手がここに残りたいと思えるだけの独自の魅力づくりが、新潟の生き残りには欠かせない。」

「選手がここに残りたいと思えるだけの独自の魅力づくり」僕らが模索していくべきブレてはならない軸、それがこれなんですね。

新潟日報の野崎編集委員さん、そして山形戦でコレオを計画・推進してくださった皆さん、ありがとうございました!

コメント (5)
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