『パウロの勧めに学ぶ“一致のためのヒント”』(ピリピ書講解説教第19回)ピリピ2:1~4 2021年10月24日小山コミュニティチャペル礼拝
2021年10月24日礼拝メッセージ 要旨
■タイトル:『パウロの勧めに学ぶ“一致のためのヒント”』(ピリピ書講解説教第19回)
■聖書箇所:ピリピ2:1~4
■中心聖句:ピリピ2:3~4 何事も利己的な思いや虚栄からするのではなく、へりくだって、互いに人を自分よりすぐれた者と思いなさい。それぞれ、自分のことだけではなく、他の人のことも顧みなさい。
・野球のイチロー選手の名言、「特別なことをするために特別なことをするのではない。特別なことをするために、普段通りの当たり前のことをする」
・考えさせられる言葉ですね。
・何事につけ、「普段通りの当たり前のこと」意外に大切であったりする。
・イチロー選手、こんなことも言っている。
・「簡単なことほど奥が深く、単純なことほど難しい」
・今日の聖書の教えはそんな内容!
・聖書箇所をお読みください。
・先週、神様は、神の家族が一致することを願っておられ、それが実現することを喜ばれることを学んだ。
・神の家族の一致のため、4重の原動力を備えてくださった!(キリストの励まし、愛の慰め、御霊の交わり、愛情とあわれみ) それほど、一致を大切に思っておられる!
・今日は3~4節を中心に学びたい。
・神様は、一致していくために、「原動力」とともに、「手がかり」を与えてくださっている。2つのことを学びましょう。そして、「手がかり」が効果を発揮するための必要なことを学びましょう。
・文の構造
:1 「ですから、キリストにあって励ましがあり、愛の慰めがあり、御霊の交わりがあり、愛情とあわれみがあるなら、」
:2 【中心部分】 「あなたがたは同じ思いとなり」、「私の喜びを満たしてください。」
【どのようにして】 「同じ愛の心を持ち、心を合わせ、思いを一つにして、」
:3 【どのようにして】、が続いている。
「何事も利己的な思いや虚栄からするのではなく、へりくだって、互いに人を自分よりすぐれた者と思い(なさい)〔同じ思いとなり〕。」
:4 ここでも、【どのようにして】、が続いている。
「それぞれ、自分のことだけではなく、他の人のことも顧み(なさい)〔同じ思いとなり〕。」
・3節 何事も利己的な思いや虚栄からするのではなく、へりくだって、互いに人を自分よりすぐれた者と思いなさい。
1.「一致のための手がかり①」は、「人を自分よりもすぐれた者と思うこと」です。【尊敬】
・消極面から言うなら、「利己的な思いや虚栄からするのではなく」
・動機は、「へりくだって」 =「謙遜をもって」
・手がかり「人を自分よりもすぐれた者と思う」!!
・たしかに、教会の中にあって、お互いに、「この人は自分よりもすぐれた者だ」と考えるなら、一致できるでしょう。
・一方、利己的な思い、虚栄があるなら、一致は難しい。
・では、「人を自分よりもすぐれた者と思う」とはどういうことなのか?
(あ)そのままの意味。どんな人でも、自分よりすぐれているものを持っているものだから!
(い)デニス・ジョンソン「自分自身のことを忘れ、尊敬と関心をもって人を高く評価する、そういう心がけ」
・キーワードの一つは「尊敬」ですね。
・教会の中で、お互いの間に、こういうモードがあるならなんとすばらしいことでしょう!
・他の人の良いところを見出し、認め、尊敬する!そこには一致が生まれる!
・実例 バルナバ パウロを招き、チームに加え、建て上げた。パウロは後輩。だが、バルナバはパウロのことを尊敬していた!
・4節 それぞれ、自分のことだけではなく、他の人のことも顧みなさい。
2.「一致のための手がかり②」は、「ほかの人のことも顧みること」です。【配慮】
・当たり前のこと?
・こう言われて育ってきたのではないでしょうか。「自分のことばかりではなく、まわりの人のことも考えなさい」
・やはり大切なこと!必要とされていること!
・聖書ははっきりと教えている!
・留意点 「自分のことだけでなく」とある。自分のことを考えるな、ということではない!
・自分の都合を考えることは罪であるかのようにとらえることは聖書的ではない。
・「あなたの隣人を自分自身のように愛しなさい」(マタイ22:39)、と同じと考えることができる。(ミュラー)
・神様の導きの中、自分自身のことを考え、家族のことを考え、教会の仲間たちのことを考え、友人たちのことを考える。
・その人は、幸せです!
・そして、そこには一致が生まれます!
・一致の手がかり、二つ学んだ。尊敬と心配り。
・「さあ、それではがんばりましょう」、では片手落ち。
・どうしたら、人を尊敬できるようになれるでしょうか?そして、隣人に心配りできるようになれるでしょうか?
・神様の愛です!
・1節を読んでみましょう。キリストにある励まし、(父なる神の)愛の慰め、御霊の交わり、・・・、があるなら・・・。
・「もしもあれば」ではない!「あるでしょう!」です!神様の恵みが注がれているでしょう!だから、・・・とつながっている!
3.まわりの人を尊敬し、配慮できるようになるため、神様の愛を受け止めていきましょう!
・ローマ5:8 しかし、私たちがまだ罪人であったとき、キリストが私たちのために死なれたことによって、神は私たちに対するご自分の愛を明らかにしておられます。
・神様の愛は明らかにされている!聖書を通して!
・ローマ5:5 この希望は失望に終わることがありません。なぜなら、私たちに与えられた聖霊によって、神の愛が私たちの心に注がれているからです。
・ある人がイエス様を信じました。その人は救いをいただきました。神の子どもとされました。そして、その人の心の中には聖霊なる神様が来られました。(「与えられた聖霊によって」)(過去のこと)
・そして、神様の愛が注がれました。(過去のこと) さらに、注がれ続けている。(現在に続いている!)
・文法的には、完了形が用いられている。「過去の出来事の結果が今も持続していることを示します。」(ストット 「ローマ5~8章」)
・クリスチャンは、“何かをしなければならない”人間ではない!
・“何かを受けとっている”人間!そして、受けたものを与える。見栄えがしなくても、ささやかでも。
■宣言:神様、一致のための手がかり(尊敬と配慮)を教えてくださり感謝します。あなたから、大きな愛を受け、まわりの人を尊敬していきます。まわりの人に心配りをしていきます。