■聖書箇所:ヨハネ6:1~14
【はじめの質問】
イエス様は愛に満ちたお方。優しさに満ちたお言葉をかけてくださる。
では、いつでも優しい言葉をかけてくださるでしょうか?
・正解は…。
【聖書箇所を読んでみましょう。】
・ヨハネ6:1~14。
・この箇所は5000人の給食の場面。正確には男性のみで5000人の給食。多分1万人以上いたのではないか、と考えられています。
・この奇跡物語は、四つの福音書すべてに出てくる。そして、そういう記事は数少ない。
・とても重要な物語だ、ということですね。
・さて、最初の質問の答えを考えてみましょう。
・5節 イエスは目を上げて、大ぜいの人の群れがご自分のほうに来るのを見て、ピリポに言われた。「どこからパンを買ってきて、この人々に食べさせようか。」
・イエス様のお言葉、実は、優しい言葉ばかりではない!
・チャレンジの言葉もある!
・どこからパンを買って来るか?パンを売っているような場所ではない!
・マタイ14:15 ここは寂しい所ですし、… マルコ6:35 ここはへんぴな所で…、ルカ9:12 人里離れた所にいるのですから…。
・「人々のため、パンを用意できるか?」と、イエス様は言っておられる。
・マタイ14:16では、ズバリ、「あなたがたで、あの人たちに何か食べる物をあげなさい。」
・第一番目のポイントとしてまとめてみましょう。
1.イエス様は、時に、チャレンジの言葉を言ってこられます。イエス様からのチャレンジの言葉も受け止めましょう。
・皆さんはいかがでしょうか。
・あなたも、イエス様から、チャレンジの言葉をかけられているのではないでしょうか。
・「彼らのために、あなたが用意してみなさい。」 「状況は難しいかもしれない。けれども、やってごらんなさい。」 「この困難な状況をあなたが切り開いていきなさい。」
・イエス様からのチャレンジを受け止めましょう。
・慰めの言葉もかけてくださいます。愛のこもった言葉をかけてくださることもあります。
・それとともに、チャレンジもあります。
・受け止めましょう。覚悟を決めましょう。決断しましょう。受け止めます、と、主に申しあげましょう。
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・ところで、そのようにチャレンジの言葉を言われるイエス様のお考えは何なのでしょうか。
・6節 イエスは、ご自分では、しようとしていることを知っておられたからである。
・実は、イエス様には、すでにご計画があったのです!しようとしておられることを知っておられたのです。
・イエス様は、奇跡を用意しておられた!
・さあ、パンをふやし、魚をふやし、人々をおなか一杯、食べさせてあげよう、と。
・イエス様は待ち構えておられます。イエス様は今か、今か、と待っておられます。
・イエス様には「計画」があるのです!
・イエス様には「解決の力」があるのです!
・あなたはチャレンジをいただいているかもしれない。そして、それを受け止め、解決のために、考え、努力し、取り組んでいるかもしれない。それはそれでいい。しかし、忘れてはいけない!!
・イエス様はあなたのためにも、「解決の計画」をおもちです。
・弟子たちは、チャレンジを受け止めつつ、その課題をイエス様のところに持っていけばよかったのです!
・私たちも同じ!
・第2番目の点をまとめると、こう、まとめられるでしょう。
2.イエス様には解決の計画をお持ちです。ですから、チャレンジを受け止めたなら、その次に、それをイエス様にお返ししましょう。
・このように祈りましょう。
・イエス様、チャレンジを受け止めます!でも、私にはできません!イエス様、あなたにお返しします!あなたには解決の力があり、解決の計画があることを信じます!あなたにお返しします。よろしくお願いいたします!!
・イエス様は、どう言われるでしょう?「自分でやれと言ったのに」、と言われるでしょうか?
・いいえ、「よし、きた。私が解決してあげよう。」そう言ってくださいます。
・イエス様には解決のご計画があるのですから!!
・主からのチャレンジが来ます。主にお返しします。主よ、やってください。また、別のチャレンジが来ます。また、主にお返しします。…。ここにあるのはなんでしょうか?主との交わりではないですか!ハレルヤ!
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・3つ目の点を学びたいと思います。
・イエス様は解決のご計画を持っておられる、ということを学びましたが、解決のために、イエス様が用いられることがあるのです。それは何でしょうか。
・9節を読んでみましょう。
・9節 「ここに少年が大麦のパン5つと小さい魚2匹を持っています。」
・少年についてはあまり、情報がありません。しかし、この言葉からわかることがあります。
・イエス様と弟子たちのやり取りの最中、突然、少年が出てくる。
・たぶん、実際に彼らのところにやって来たのでしょう。自分の弁当、大麦のパン5つと小さな魚2匹を持って。
・「ここに少年が…持っています。」
・少年は、イエス様のお役に立ちたいと、喜んで、自分の弁当を持って、はしって(?)きたのです!
・ここから学ぶべきことは何でしょうか?
・イエス様は、あなたが喜んでささげるものを用いてくださいます。
・「イエス様、どうぞ、使ってください。」そのようなささげものをイエス様は用いて、奇跡を行われるのです。
・ささげるもの、とは、献金だけのことを言っているのではありません。
・あなたが喜んでささげる「奉仕」を、あなたが喜んでささげる「祈り」を、あなたが喜んでささげる「犠牲」を、主は用いてくださるのです。
・今年の聖会は、「主のしもべとして生きる」、「サーバントミッション」がテーマです。仕えるということはいいことばかりではありません。結果が見えない時もあります。それどころか、状況は悪くなる、ということもあります。
・しかし、あなたが、主に喜んで仕えているなら、主は用いてくださいます!
・そして、奇跡を行われます。
・少年の弁当は実はわずかなものでした。少年一人満腹になるようなものではなかったのではないか、と考えられます。
・大麦のパンは、貧しい人のものだったようです。5つでもおなかはいっぱいにならない。2匹の魚。「イクスス」ではない。これは立派な魚。ここででてくる言葉は「オプサリア」。 もとの言葉、「オプソン」=料理した魚、干し魚、燻製の魚、酢漬けの魚。 「オプサリア」はそれの小さいもの。=調理した、干した小さな魚。言ってみればシシャモのようなもの。焼きシシャモ2匹!
・でも、イエス様は用いてくださった。
・男性だけで5000人、すべて合わせれば10000人以上、その人々が満腹するまで食べて、さらに12のかごがいっぱいに!
・イエス様が用いられるのは、喜んでささげるささげものです!!多少に関わらず!!
・3番目の点をまとめましょう。
3.イエス様は、問題の解決のため、あなたが喜んでささげるささげものを用いられます。イエス様に期待して、「イエス様、どうぞ、用いてください」そのような心でイエス様にささげていきましょう。
・最後に一つの話を紹介したいと思います。
・1967年、韓国のある教会でのこと。
・神様の恵みにより、多く人が救われ、奇跡を経験した。たくさんの人が集まるように。
・ついに、1万人入る教会堂を立てることになった。
・設計がなされ、建築開始。順調に進むかに見えた。
・ところが、状況が変わってしまった。ドル暴落、オイルショック。
・いろいろ支払いが滞ってしまった。なんと、建築は途中で中止。
・だんだん人も離れていってしまう。
・残された人たちで祈った。毎日、毎日。
・経済の見通しは立たない。
・ある祈り会で、一人の老婦人がその教会の牧師のところに来た。
・「どうぞ、これを使ってください」と何かを差し出しながら。
・「私は貧しくて、ささげるものがないのです。でも、神様におささげしたいのです。この茶碗とはしとスプーンを神様におささげします。」
・茶碗とはしとスプーン。いったいこれでどうなるというのでしょう!
・ある実業家がこのことを聞いて、立ち上がった。「先生、私が、その茶碗とはしを買い取りましょう。」当時の円で、700万円で!
・このことをきっかけに、献金がささげられるようになり、経済的に立ち直ることができ、建築は再開。ついに、教会堂が完成するのです。
まとめ
・イエス様は、あなたの喜んでささげる、祈りを、奉仕を、ささげものを、犠牲を、用いてくださいます。(・多少に関わらず!)
・そして、あなたへのチャレンジは、イエス様のみ力で実現していくのです!
・そして、イエス様の栄光が現されるのです!