
ベビーナンブばかりになってますが。
先日友人からベビーナンブの分解方法を教えてほしいと連絡がありまして
写真送るわと言ったものの、どうせならこちらでアップした方が
「分解」検索で来られた方にも見て頂けると思いました。
今回は超長編になりますのを最初に伝えておきます。
まずは分解図
この番号を元に説明していきます。
(画像をクリックすると大きく見ることができます)

まずはマガジンを抜き
両側のグリップを取り外します。

24Kメッキであると刻印があります。

いちばん最初はマガジンキャッチをはずしますが
赤○部分のホーローセット(イモネジ)のようなものはダミーです。

キャッチ頭は指で反時計回りに回せば外せます。

次にトリガーガードアッセン取り外しです。
反対側に分解用のホーローセット(イモネジ)がありますので
1.5㎜アーレンキー(六角棒スパナ)で外します。

銃口付近を押さえ、ショートリコイルさせた状態で
トリガーガードアッセンを下へ引き抜きます。

いったんここまで進みました。

ボルトロック⑥を90度回転(向きはどちらでもよい)させて後方へ抜きます。

⑤ファイアリングピンスプリングと一緒に取り出せます。

⑪バレル&レシーバーを前方に引き出します。

⑨ボルトの中には赤↑⑧ファイアリングピンが入っており
その中にファイアリングピンスプリングが入る構造です。

赤○部分
(35)エジェクターと⑩エキストラクターは分解の必要はないでしょう。

(21)シアーピポットピン横の矢印←が気になりますが
この内側は構造がややこしく、分解の必要はないのでアップしません。

ここまでが通常簡単に分解でき、あらかたのメンテができます。
分解した各パーツをご覧いただくと分るのですが
欧米式の自動拳銃と比較してみたら、パーツ1点1点の作り(構造)が
すごく複雑な形状になっているんです。
当時の日本の工作制度の高さを世界に示したのだと文献にはあります。

分解して分ったのですが⑪バレル&レシーバー上部に
①フレームの内側のバリに擦れたであろう痕がありました。


赤↑部分に何かいるのでしょう。
指を入れるとバリが出ているみたいです。
これは放置できません!!

早速#1000の耐水ペーパーで軽くさらえました。

指が入りにくいので握り部分にラバーの付いたボールペンを出してきて、

ちょうど径も良い感じです。

これで押さえて内側を軽くペーパー掛けし、
きれいに拭き取って作業終了。

組み立ては分解手順の逆で作業します。
この時の注意点として、(24)トリガーピンが動いてしまい
左右のどちらかにはみ出していることがあります。
トリガーガードをフレームに差し込んで元の位置へ戻す時
定位置直前で引っかかってしまうので要注意です。

トリガーガードアッセンを付ける前のフレーム裏側。

フレームの溝にトリガーガードアッセンを通していきます。

トリガーガードアッセンが最後に止まった位置ではこうなります。

あとはマガジンキャッチを組み立てて左右グリップを取り付けて終了。
ついでですからベビーナンブの唯一の安全装置
グリップセーフティーの構造を少し説明しましょう。
赤○三日月状のトリガー(引き金)の下の出っ張り。
ここがグリップセーフティーです。このままではトリガーが引けません。

掌で銃を握りこむことで、トリガーガード下に突き出たグリップを
内側に引き込む動作で、セーフティーが連動して動き解除される仕組みです。

これは南部式やルガーに共通するシアーバーを介して
ファイアリング(発火)解除のアクセスを説明します。
トリガー後方の細長~い部分がシアーで右側奥で
ファイアリングピンと連動します。

トリガーを引くとテコの原理とシーソー状の構造を介して
右側奥ではシアーが下がり、解除(発火)に至ります。
上で説明した「ややこしいので分解するな」の(21)シアーピポットピンは
これを押さえているのです。

分解作業の解説はここまでです。
少でも参考にしていただくことが出来たでしょうか?
このベビーナンブは天皇陛下から下賜された『御賜』の
刻印が打たれていることはご存じの通りです。
下の写真は「昭和大禮記念章」と言う勲章です。
私の父方の祖父が昔警察官だった頃に授かったらしいです。
で、それが私の手元にあるのです。

文献より
「この章は昭和天皇のご即位に際して、
昭和三年八月の大礼記念章制定の件により制定されたもので、
昭和三年十一月に挙行された即位の大礼や大嘗祭などの式典の要務に携わったり
参列したことを表章するための記念章です。
章は銀製で、表には高御座に菊花御紋章、「萬歳」の文字が入り、
裏は「大禮記念章 昭和三年十一月」と入ります。
箱の上蓋には「昭和 大禮記念章」の文字があります。」

菊花紋章(きくかもんしょう)が入っています。

天皇陛下より下賜されたという共通点がありますので
並べてみたかったのです。

こんな風に額に入れて飾るとベビーナンブ実物は黒色に対して
金色仕様の方がありがたさが増して見えると思いませんか?(笑)

最後までご覧下さり
ありがとうございます。
先日友人からベビーナンブの分解方法を教えてほしいと連絡がありまして
写真送るわと言ったものの、どうせならこちらでアップした方が
「分解」検索で来られた方にも見て頂けると思いました。
今回は超長編になりますのを最初に伝えておきます。
まずは分解図
この番号を元に説明していきます。
(画像をクリックすると大きく見ることができます)

まずはマガジンを抜き
両側のグリップを取り外します。

24Kメッキであると刻印があります。

いちばん最初はマガジンキャッチをはずしますが
赤○部分のホーローセット(イモネジ)のようなものはダミーです。

キャッチ頭は指で反時計回りに回せば外せます。

次にトリガーガードアッセン取り外しです。
反対側に分解用のホーローセット(イモネジ)がありますので
1.5㎜アーレンキー(六角棒スパナ)で外します。

銃口付近を押さえ、ショートリコイルさせた状態で
トリガーガードアッセンを下へ引き抜きます。

いったんここまで進みました。

ボルトロック⑥を90度回転(向きはどちらでもよい)させて後方へ抜きます。

⑤ファイアリングピンスプリングと一緒に取り出せます。

⑪バレル&レシーバーを前方に引き出します。

⑨ボルトの中には赤↑⑧ファイアリングピンが入っており
その中にファイアリングピンスプリングが入る構造です。

赤○部分
(35)エジェクターと⑩エキストラクターは分解の必要はないでしょう。

(21)シアーピポットピン横の矢印←が気になりますが
この内側は構造がややこしく、分解の必要はないのでアップしません。

ここまでが通常簡単に分解でき、あらかたのメンテができます。
分解した各パーツをご覧いただくと分るのですが
欧米式の自動拳銃と比較してみたら、パーツ1点1点の作り(構造)が
すごく複雑な形状になっているんです。
当時の日本の工作制度の高さを世界に示したのだと文献にはあります。

分解して分ったのですが⑪バレル&レシーバー上部に
①フレームの内側のバリに擦れたであろう痕がありました。


赤↑部分に何かいるのでしょう。
指を入れるとバリが出ているみたいです。
これは放置できません!!

早速#1000の耐水ペーパーで軽くさらえました。

指が入りにくいので握り部分にラバーの付いたボールペンを出してきて、

ちょうど径も良い感じです。

これで押さえて内側を軽くペーパー掛けし、
きれいに拭き取って作業終了。

組み立ては分解手順の逆で作業します。
この時の注意点として、(24)トリガーピンが動いてしまい
左右のどちらかにはみ出していることがあります。
トリガーガードをフレームに差し込んで元の位置へ戻す時
定位置直前で引っかかってしまうので要注意です。

トリガーガードアッセンを付ける前のフレーム裏側。

フレームの溝にトリガーガードアッセンを通していきます。

トリガーガードアッセンが最後に止まった位置ではこうなります。

あとはマガジンキャッチを組み立てて左右グリップを取り付けて終了。
ついでですからベビーナンブの唯一の安全装置
グリップセーフティーの構造を少し説明しましょう。
赤○三日月状のトリガー(引き金)の下の出っ張り。
ここがグリップセーフティーです。このままではトリガーが引けません。

掌で銃を握りこむことで、トリガーガード下に突き出たグリップを
内側に引き込む動作で、セーフティーが連動して動き解除される仕組みです。

これは南部式やルガーに共通するシアーバーを介して
ファイアリング(発火)解除のアクセスを説明します。
トリガー後方の細長~い部分がシアーで右側奥で
ファイアリングピンと連動します。

トリガーを引くとテコの原理とシーソー状の構造を介して
右側奥ではシアーが下がり、解除(発火)に至ります。
上で説明した「ややこしいので分解するな」の(21)シアーピポットピンは
これを押さえているのです。

分解作業の解説はここまでです。
少でも参考にしていただくことが出来たでしょうか?
このベビーナンブは天皇陛下から下賜された『御賜』の
刻印が打たれていることはご存じの通りです。
下の写真は「昭和大禮記念章」と言う勲章です。
私の父方の祖父が昔警察官だった頃に授かったらしいです。
で、それが私の手元にあるのです。

文献より
「この章は昭和天皇のご即位に際して、
昭和三年八月の大礼記念章制定の件により制定されたもので、
昭和三年十一月に挙行された即位の大礼や大嘗祭などの式典の要務に携わったり
参列したことを表章するための記念章です。
章は銀製で、表には高御座に菊花御紋章、「萬歳」の文字が入り、
裏は「大禮記念章 昭和三年十一月」と入ります。
箱の上蓋には「昭和 大禮記念章」の文字があります。」

菊花紋章(きくかもんしょう)が入っています。

天皇陛下より下賜されたという共通点がありますので
並べてみたかったのです。

こんな風に額に入れて飾るとベビーナンブ実物は黒色に対して
金色仕様の方がありがたさが増して見えると思いませんか?(笑)

最後までご覧下さり
ありがとうございます。
普通はココまでするなんて中々出来ないだけけに
オヤジさんの愛着が伝わって来ます。
それと今やスナップオンの四角グリップ、珍しいですよ(そこだけ分りましたw)
正直面倒くさい作業なんで最近はサボり気味ですが・・・
このスナップオンのドライバー、先端が+2種類&-2種類が差替え式になっていて便利です。
車載携行工具に使っています。実は我が家で唯一のスナップオ~ン!!