『 おやじんのながばなし 』

半世紀生きてきました。今日は何の話をしましょうか。

MARUZEN STEYR AUG

2016-03-18 20:39:06 | Gun&Military
アサルトライフルのエアガン

今回のARMSは「ステアーAUG」です。
何と言う事でしょう。このSF的外観。

ブルパック型と言います。

上のXM177E2は一般的な外観に対し
下のステアーの外観の違いは一目瞭然です。


細身で未来的な外観の割には1970年代設計の割と古めな銃。
外観のストック(銃床)からハンマーやトリガーなど細部パーツに至るまで

樹脂を採用したことにより独特な外観を生み出したのみならず
軽量化にも成功しています。

さてこのエアガン。
マガジンからBB弾を銃本体へ供給するシステムですが。

マガジン内にギミック装備されたゼンマイ式の
供給システムによります。

実物のマガジンも同様にプラスチック製で、かつ半透明の成型としたため
レシーバーに装填したまま外から残弾確認が可能となっています。

BB弾の補充はマガジン上部のゲートを開けます。

白いつまみを回してゼンマイを巻くのです。
現在の電動ガンでは当たり前のメカニズムですが
もう少しデザイン的に何とかならなかったのかと・・

当然実銃にはこの機構は有りません。


実銃の難点はセミ/フルの切り替えで、一般的なセレクターが無く、
トリガーの絞り具合で変化します(軽く引けばセミ、深く引けばフル)。

使う兵士の心理状態を考慮した設計なのでしょうが、
(慌てた時にバカ引きすると勝手にフルオート??)
他の銃と勝手が違うので転換訓練には多少の
「馴れ」が必要となるそうです。


実銃はコッキングハンドルがボルトキャリアと独立しており、
射撃中、ハンドルは前進位置のまま、動くことはありません。

なお本エアガンは、電動式でもガス式でもなく
エアコッキング式の単発発射しか出来ません。

コッキングハンドルを1回引いてスプリングを圧縮し
トリガーを引いて発射。これのくり返しなので
連射機能はありません。


20歳代中盤くらいで新品で購入したんですけど。
何が良くて?これを購入したんだっけ??

それでも既に25年以上前の話ですね。


実はこのステアー、実物大ではありません。
メーカーの意図は知りませんが、少しスケールダウンさせていて
実スケールとしては若干小さいらしいんですよ。

しかもその事実を知ったのは最近の事で・・・・


また古いだけあって、まだBB弾のホップアップシステムもなく
発射したBB弾は緩やかな弧を描いて落下して行きます。

ステアーAUG(Steyr AUG)は、
オーストリアのシュタイアー・マンリヒャー(Steyr Mannlicher)社が
オーストリア軍向けに開発したアサルトライフル。

AUGはアルメー・ウニヴェルザール・ゲヴェーア
(Armee Universal Gewehr、軍用汎用小銃の意)
の頭文字に由来する市販名。

シュタイヤー=ダイムラー=プフ社(Steyr-Daimler-Puch AG)
の刻印がストックサイドに入ります。

ブルパップ特有の問題点の一つである、
アイアンサイトでの照準合わせがしにくい欠点を克服すべく、

初めからキャリングハンドル一体型の1.5倍率のスワロフスキー社製
テレスコピックサイトを標準装備としています。

このエアガンの望遠サイトも倍率はわかりませんが
若干望遠が利くレンズが付けられてます。

その望遠スコープの上ですが。

スコープが破損ないし汚れた時に使うための

非常用アイアンサイトが用意されています。


人間工学を考慮したユニークなデザインからは想像できないほど
良好な命中精度を誇り、ブルパップ式で取り回しも良く、
全長に反するバレル長を確保できています。



ご覧の通り機関部をブルパップとしたことにより
射撃時の取り回しは良くなった反面、この機関配置の「持病」として
顔の近くに機関部があり、機関動作や激発の騒音が
射手が悪影響を及ぼします。

長時間の連続射撃で難聴や耳鳴りに悩まされたり、
排莢口も顔に近くなるため刺激性の発射ガスが顔に
かかったりなどといった問題がブルパック型の悪しき特徴。

1970年代にオーストリア国防軍のStg58に替わる後継銃トライアルに参加し
M16A1などの強豪を抑えStg77の名前で制式採用の座を射止めたとされています。


オーストリア陸軍の演習風景ですが
レイルシステムが装備されてるのが見えます。


ここまで来るとほぼフル装備!

ブルパップ式突撃銃の中でもかなりの成功作と云えるようです。


このステアー、今は手元にありません。
農作物をアライグマに荒らされて困ってる友人がいます。

先日持ってけと渡しました。




コメントを投稿