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夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

黄瀬戸茶碗

2012-07-06 05:37:23 | 陶磁器
本日も遠方に出張です。これからしばらくは落ち着かない日々になりそうです。

先日、骨董市で家内が購入してきた燭台に蝋燭を灯したらどんな感じになるのか試してみました。



窓台の上で試しましたので、近くにあった大徳利を照らすことになりました。この徳利は40センチ以上あります。



さて本日は黄瀬戸と呼ばれている一群の陶磁器の中のお茶碗です。



黄瀬戸茶碗
仕覆付合箱
口径100*高さ76



黄瀬戸など手ごろな大きさの向付(むこうづけ)はお茶碗として転用されます。5客揃いなど揃いの向付が数が足らなくなった場合によくあります。

向付」とは何のことかはご存知ですよね?



本作品も向付を茶碗として転用したものです。冬に用いる筒茶碗に近い形をしていますが、どうしても熱いお湯を注いだ時には底や脇が厚くて持てないという欠点が生じます。



茶碗の難しいのはみてくれもありますが、実用的でなくてならないことです。



重くなく、お湯を入れても素手で持て、逆さに空けるときには持ちやすく・・、茶碗は盃の数倍は評価する点が多いのです。



本作品はあまり熱いお湯を注ぐことはできませんね。
製作年代はそれほど古くはないでしょう。本来の黄瀬戸はもっとかせた感じのする器です。

御仕覆も最近のものでしょう。母がよく私が作ったお茶碗用に仕覆を作ってくました。週末は出来うる限り母の見舞いに行こうと思います。

ビッグコミックの「浮浪雲」・・この漫画は実に考えさせらるテーマで描かれています。
このたびは老後の話・・痴呆症で施設に入った老いた母親への息子の思い・・。人生は結局は儚いものながら精一杯の生き方とは・・。家内がお稽古で留守なので、一人で食堂で実に不健康なカツカレーを食いながら、何気なく読んだマンガでしばし呆然・・・


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
黄瀬戸 (くらふと)
2012-07-07 04:20:17
いい雰囲気のお茶碗ですね。かなり古い感じがしますが。

高台がないので、お湯や水を建水に空けるとき気をつけないと落としそうですが。

燭台の大徳利は唐津ですか? 前に拝見しましたでしょうか?
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大丈夫 (夜噺骨董談義)
2012-07-07 05:58:27
このお茶碗は高台はありませんが、底に削りがあるので、指がかかり建水に空けるときの不安はありません。問題はやはりその分、胎土が薄くなっているので、手にも持ったときに熱いということですね。

大徳利は「大徳利」で本ブログで検索すると出てまいります。このように大きな徳利はなかなかないように思われますが・・。
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