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夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

小さなちょっとした作品 李朝染付花入 

2021-10-22 00:01:00 | 陶磁器
先週の休日は東京美術倶楽部に特別展を観るために行っていましたが、もうひとつの愉しみが一階の玄関ホールに飾られている片岡珠子の作品を観れることでした。



圧倒的な迫力・・・。当方の蒐集作品などは吹っ飛ばされます



さて李朝といったら雨漏手、提灯壺、面取り花入れだとかばかりが評価されるというのはどうも気が滅入るものです。数十万の金銭を払って本当にそれだけの価値があるのであろうかと思う時があります。織部しかり、志野しかり・・・。どうも骨董というのは99%が金銭的な価値で縛られているように思えることがあります。

*東京美術倶楽部における特別展でも李朝は人気なようで粉引(雨漏手)のような作品はすでに売約済が多かったです。

本日の作品は李朝らしき「小さなちょっとした作品」の紹介であり、購入価格は意外に高く?4万円ほどです。骨董の楽しみは本来、その金銭的な価値より、その作品の面白味を見出す目利きの楽しみであったはずです。極論ですがお金さえかければいい作品は入手できるといっていいでしょうが、それではつまらないのが骨董の愉しみなのでしょう。

ということで本日は氏素性の解らぬ「小さなちょっとした作品」の紹介です。



小さなちょっとした作品 李朝染付花入 
口縁・底廻り金繕い補修跡あり 合古箱
幅123*奥行44*高さ119

李朝後期かな? 絵付けの趣向が冴えています。口縁周りの三つの穴?は何のためでしょうか・・???



裏面?は簡単な染付の文様です。



書斎の机にお気に入りの万年筆とかを立てて置くのにはいいかな? と思って入手しました。



ともかくごつい作りになっています。



元々何だったのでしょうか?



購入時には花入れとされていましたが・・・。



口の部分と底の部分は金繕いされています。



うまい金繕いとはいえませんが・・。



なにはともあれ「ちょっとした作品」、愉しめる作品。



このような李朝の作品は当方では観たことがありません。



箱は二重底になっています。箱のサイズを合わせた? 何かを隠すため?? 何のため???



「何のため?」の連続ですね。ついでに骨董は何のため…・・・?? 小生の永遠のテーマです。



とりあえずそのままの箱に収めておきましょう。


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