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夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

赤楽筒茶碗 

2011-11-14 05:45:34 | 陶磁器
初めて手に持った時に小振りな割りに重く感じたのはおそらく土のせいでしょう。
楽のお茶碗はもっと軽い感じがします。土の密度が低く熱伝導率が小さいため軽く、熱いお湯を入れてもちょうど良い加減に厚さが伝わるのが楽焼です。
本作品は本来の楽の土とは異なるようです。

赤楽筒茶碗 
箱入
口径100*高さ93

このお茶碗は誰の作でしょうか? なにやら「□□月作」に花押があるように見えます。
 




非常に作意のあるお茶碗です。

黒と赤との楽釉薬のコントラストを狙っています。この狙いは見事に小さい茶碗でありながら十二分に味を出しています。





次に内外の勢いのある削りです。これも素晴らしいです。





口縁の鋭い削りです。ひとつ間違うと飲みづらくなるし、勢いがないと鈍い味になるところを鋭い表現で出しています。



胴の部分には飽きがこないようにひと工夫がみられます。



いまひとつなのが高台と見込みです。



高台の作りが悪くすわりが悪いです。



見込み内の削りはもう少し丁寧にお願いしたいものです。



今は購入したばかりなので茶渋をとっています。茶渋をとらない人もいますが、やはり気持ちが悪いものです。

かなりの間、箱に入っていたようですので、匂いがあります。これもとり払わなくてはなりません。

これから実際に使ってみます。茶碗は使わなくては解りません。骨董は自分のお金で買って使ってみないと解らないものです。大いに買って使って楽しみましょう。


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