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夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

古伊万里 瓢箪象嵌瓢形掛花入 江戸中期

2022-02-16 00:01:00 | 陶磁器
色紙には作品毎に額を誂えていたら、保存場所がいくらあっても足りません。色紙はタトウに収納し、湿気のないところで保管しています。飾る額は色紙用額が数点あればいいようです。



汎用の額に下記の作品を入れて飾ってみました。用意する額は古くて上等なものがいいでしょう。

連峰 伝横山大観筆
絹本水墨 色紙3号
共箱



さて本日の作品は「瓢箪象嵌瓢形掛花入 江戸中期」と題された作品ですが、詳細は不明です。



古伊万里 瓢箪象嵌瓢形掛花入 江戸中期
2002年6月20日開催サザビーズ同型作品出品事例有 誂箱
幅220*奥行120*高さ90



古伊万里の金襴手風の作品ですねが、徳利には瓢形の作品が多々ありますが、掛花入の作品は古伊万里ではかなり珍しいと思います。



しかも象嵌されている細かい細工の作品は非常に珍しいですね。



補修された跡がありますが、こちらもかなり手が込んでいて丁寧に修復されています。



瓢箪の蔓の表現が凝っています。



保存箱も無いので、保存状態が良くなったのでしょう。落として破損したような状況ではありません。



残念ながら裏面の掛けるための穴が小さく、当方の茶室の掛け花入れ用の隠し釘のはうまく嵌りません。



何らかの工夫がいるようです。



あらためて見るとよくできています。同じような作品は観たことがありません・・。



「2002年6月20日開催サザビーズ同型作品出品事例有」とあり、その資料がありますが、本作品が同じ作品である可能性が高いと思われます。



本作品は破損した部分を修理されているようですね。



落札予定金額が1500フランから2000フランとあり、現在の日本円で18万円から24万円程度の設定と思われますが、出品作品には上部蔦部分に破損があるのでそれを割り引いた設定であろうと思われます。



下記の写真では補修された部分が比較されています。



骨董品というのは使うのもそうだが、飾るだけでもリッチな気分になるものです。



最近の茶室付近の展示スペースですが、お気に入りの作品を飾って愉しんでいます。



本日のこの作品も保存箱を誂えるまでの間、しばし展示室にて鑑賞します。



輸出用に作られて里帰りした作品なのかどうかはよく解りませんが、古伊万里のこのような作品は非常にいいものですね。里帰りの作品なのかどうかはよく解りませんが、いい作品だと思います。



資料共々、大切に保管しておきます。資料を別にしておくと次の蒐集した方が最初からの調査になりますので、集めて関連資料はできる限り作品と一緒にしておくことが望ましいですね。



保存方法に手間をかけるのも豊かな時間を過ごすことができます。



風呂敷を選んだり、封筒を選んだり、真田紐や箱を誂えて、折り紙(鳩居堂)にて保護紙をして保存の完成・・。



寝かせて飾っても面白いものです。







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