夜噺骨董談義

収集品、自分で作ったもの、見せていただいた品々などを題材に感想談など

紅梅図画賛 藤井達吉筆 その13

2015-11-25 05:05:30 | 掛け軸
三連休には母を訪ねてきました。息子は久し振りに家内との三人でのお出かけに大はしゃぎですが、電車で抱いていたら「寝るか?」と言ったら「寝んね」と言って急に重くなりまいした。母とは話が合うようです。



ご褒美に帰りにケーキを食べました。いつもどおり完食・・。



またまた熟睡・・。



なにはともあり、丈夫なことはいいことです。

本日の作品は藤井達吉の掛け軸の作品です。

掛け軸を味う文化が日本に無くなってきているのはもはや周知の事実ですが、本ブログでもとリあげているように、作品そのものは市場に溢れています。その中からいい作品を早く保存をしていかないと、どんどん失われていきます。

藤井達吉の作品の「その13」です。みずから製作を指導した和紙、自らデザインした表具などで掛け軸を描いた藤井達吉の作品です。

紅梅図画賛 藤井達吉筆 その13
和紙着色淡彩軸装 軸先陶器 「夢」落款・印章 共箱
全体サイズ:縦1880*横390 画サイズ:縦345*横140



自らのデザインの表装の作品です。



和歌の解読は難解です。



巻き止めの保護紙には「ふるさとにも はるはきにけり さにはにも うぐいす きなき たのしきものを」とあります。



和紙、文字、絵がすべてデザインされています。



よく見ないと鑑賞できない作品。



箱書とても難解・・。



落款は「愚」・・、印影は「夢」・・。



表具の「天地」のデザインがいい。



掛け軸の愉しさが味わえる逸品。この「掛け軸」という文化がどんどん消えています。都会という居住空間の狭小化と地方の衰退で拍車がかかる・・。次の時代を背負うものたちよ、老いたものたちの声、生き抜いた賢者の声を聞け。



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