明末呉須赤絵を調べるうちに波及した犬山焼の作品。奥田潁川らとともに日本で明末呉須赤絵の模写を探求した陶工を調べている分野の焼き物です。当方の蒐集の本流ではありませんが、本日はその3作品目?の紹介です。
雲錦手鉢 古犬山焼(時代不詳)
合箱
口径175*高台径65*高さ63
家内曰く「青楓の作品は好き!」だと・・。どうも琳派の影響強いらしい・・・
天保9年に犬山藩7代城主正壽が逝去し、8代正住が封を継いだ正住は、城郭内の三光寺御殿の庭に絵付窯を築造させ、城主の財力で蒐集した明代の赤絵呉須の大皿や鉢等を手本にして模写させ本歌と比べて殆んど遜色のない見事な製品が作られれ驚異的な進歩を遂げました。また、画家の福本雪潭に春秋に因んで桜ともみじの下絵を描かせ、これに倣って雲錦手の絵付けを命じたと伝えられ 今日まで犬山焼のシンボルとして広く愛好されています。
むろん上記の説明と同じ頃の作品かどうかわかりません。
再興された窯まで選択肢はあるように思いますが、詳細は後学とさせていただきます。
近代の作品ではなく天保から明治期までに作られた作品だと思います。
釉薬は明末呉須赤絵のごとく剥離していて味わいがあるものですが、これを毛嫌いする方もいます。
気泡の跡、貫入・・これも同様ですね。
本歌の明末呉須赤絵には意外に虫喰以外は意外にないものです。焼が甘い作品以外は本歌には貫入がないものです。
これを味わいとするか、きれいなものを良しとするかは好み次第でしょう。
当方はこの作品を観る限り、犬山焼を見直しました、趣と味わいがあると思います。
あまり京焼のように完璧になるとつまらない・・・。
高台は明末のような風格?があります。
箱は合わせ箱・・??
箱には「犬山焼赤絵鉢 花もみぢ」とあります。
保存方法はいつもどおり・・。
本日の作品と同じ図柄の作品は以前にも紹介しましたが、下記の作品があります。
**********************************
参考作品
雲錦手大皿 古犬山焼
なんでも鑑定団出品作 2012年6月5日放送
評価金額100万
評:180年くらい前の天保年間に作られた物。扶桑町の隣の犬山市に丸山窯という窯跡があるが、そこで焼かれた物。裏に「乾山」と書かれているが、これは「犬山」を「けんざん」と音読みして、京都の名工尾形乾山の名を持ってきたもの。その銘の部分に化粧土をかけてある(打掛)のが古いものの証拠。表の絵も雲錦模様と呼ばれる良いもので、灰白色の化粧土を薄くかけて、まるで霞がかかったように見せている。
**********************************
少人数の時の菓子鉢にはもってこいですね。
この作品を「犬山焼」の作品と解る方は多いのでしょうか?
「画家の福本雪潭に春秋に因んで桜ともみじの下絵を描かせ、これに倣って雲錦手の絵付けを命じたと伝えられ 今日まで犬山焼のシンボルとして広く愛好されています。」だと・・、当方はこの作品について調べるまで知りませんでした。
*なお「画家の福本雪潭(せったん)」については詳細は不明です。
明末呉須赤絵の作品から派生して調べるうちにいろんなことが解ってきました。物覚えの悪い、勉強癖のない当方は実際に購入して、調べていくうちに骨董の知識を肉とし、血としていくしかないようです。
雲錦手鉢 古犬山焼(時代不詳)
合箱
口径175*高台径65*高さ63
家内曰く「青楓の作品は好き!」だと・・。どうも琳派の影響強いらしい・・・
天保9年に犬山藩7代城主正壽が逝去し、8代正住が封を継いだ正住は、城郭内の三光寺御殿の庭に絵付窯を築造させ、城主の財力で蒐集した明代の赤絵呉須の大皿や鉢等を手本にして模写させ本歌と比べて殆んど遜色のない見事な製品が作られれ驚異的な進歩を遂げました。また、画家の福本雪潭に春秋に因んで桜ともみじの下絵を描かせ、これに倣って雲錦手の絵付けを命じたと伝えられ 今日まで犬山焼のシンボルとして広く愛好されています。
むろん上記の説明と同じ頃の作品かどうかわかりません。
再興された窯まで選択肢はあるように思いますが、詳細は後学とさせていただきます。
近代の作品ではなく天保から明治期までに作られた作品だと思います。
釉薬は明末呉須赤絵のごとく剥離していて味わいがあるものですが、これを毛嫌いする方もいます。
気泡の跡、貫入・・これも同様ですね。
本歌の明末呉須赤絵には意外に虫喰以外は意外にないものです。焼が甘い作品以外は本歌には貫入がないものです。
これを味わいとするか、きれいなものを良しとするかは好み次第でしょう。
当方はこの作品を観る限り、犬山焼を見直しました、趣と味わいがあると思います。
あまり京焼のように完璧になるとつまらない・・・。
高台は明末のような風格?があります。
箱は合わせ箱・・??
箱には「犬山焼赤絵鉢 花もみぢ」とあります。
保存方法はいつもどおり・・。
本日の作品と同じ図柄の作品は以前にも紹介しましたが、下記の作品があります。
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参考作品
雲錦手大皿 古犬山焼
なんでも鑑定団出品作 2012年6月5日放送
評価金額100万
評:180年くらい前の天保年間に作られた物。扶桑町の隣の犬山市に丸山窯という窯跡があるが、そこで焼かれた物。裏に「乾山」と書かれているが、これは「犬山」を「けんざん」と音読みして、京都の名工尾形乾山の名を持ってきたもの。その銘の部分に化粧土をかけてある(打掛)のが古いものの証拠。表の絵も雲錦模様と呼ばれる良いもので、灰白色の化粧土を薄くかけて、まるで霞がかかったように見せている。
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少人数の時の菓子鉢にはもってこいですね。
この作品を「犬山焼」の作品と解る方は多いのでしょうか?
「画家の福本雪潭に春秋に因んで桜ともみじの下絵を描かせ、これに倣って雲錦手の絵付けを命じたと伝えられ 今日まで犬山焼のシンボルとして広く愛好されています。」だと・・、当方はこの作品について調べるまで知りませんでした。
*なお「画家の福本雪潭(せったん)」については詳細は不明です。
明末呉須赤絵の作品から派生して調べるうちにいろんなことが解ってきました。物覚えの悪い、勉強癖のない当方は実際に購入して、調べていくうちに骨董の知識を肉とし、血としていくしかないようです。
評価の高いこの手の作品ですが、アクセス件数は意外に伸びない?? 犬山焼は陶磁器ではマイナーな作品群なのでしょうが、もともと本ブログはマイナー向きの趣向ゆえやむ得ないかもしれませんね。