
色紙の保存箱というものは市販されているものはタトウ無しの色紙だけの状態でのサイズが多く、タトウ付で保管しようと思うと意外にないものです。特注で桐箱で誂えるのもいいですが、それなりの費用が発生します。

私が探し出してきたのは作家が製作した「神代杉色紙箱」。

色紙をタトウで包んでも入る大きさです。

色紙をなにも包まず保管したりしないようにして、さらに湿気を防ぐ管理下で収納するのがいいでしょう。それなりの作品はそれなりの保管を・・・・。

さて本日紹介する作品はボロボロの色紙用の額に収さまっていた作品。工芸品かと思いつつも5000円程で購入・・。どうも前田青邨らしい・・・・・???


梅 伝前田青邨筆
紙本着色色紙 誂タトウ
画サイズ:縦262*横233

前田青邨は梅の作品を数多く描いており、もちろん模倣、贋作、工芸作品が多々あります。

この作品は少なくても工芸品ではないようです。

作品中の印章の枠が二重になっているのが資料とは違うように感じていましたが、それはどうも金泥の色紙のため朱肉をはじいているためのようです。それゆえ共シール、作品中の印章や落款に違和感はありません。


「梅」・・・、「紅白梅図」ですね。ボロボロであった額は破棄して新規の額装としています。

金泥に霞のかかった紅白の梅・・、それなりの作品に該当するものと判断。