地震で右手をうしない左手だけで絵を描いたので「左手拝山」と称されました画家の作品です。題名の「蜀機道」は与謝蕪村の作品で著名です。この与謝蕪村の作品は現在サントリー美術館で開催中の『若冲と蕪村』展に出品されており、今週の日経新聞にも掲載されていました。90年間行方が解らなかったらしいということは有名な話です。
「繪にしても何にしても、具さに人生の辛酸を嘗めて來た後でないと、實際の味は出て來ないもので、容易にまたその味に食ひ入ることも出來ぬものである。」という言はこの作品を描いた年の言葉です。
辛酸を嘗めた者・・、そう苦労人したことのない人ばかりが世に出るこの頃はつまらないことばかり、疲弊だけを繰り返す。
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