源内焼は同じ型を使った作品で釉薬を替えている作品が数多くあります。本日紹介する作品もそのひとつです。本日紹介する作品も残存数は少ないものの同じ図柄の作品があります。この程度の大きさになると源内焼でも大型の部類で、揃いで使用目的に製作するというより飾る目的で製作した部類の作品となります。同時期に作られたというより、製作時期が少しずれて作られているようです。表面よりも背面の釉薬に大きな違いあります。本 . . . 本文を読む
中国で作られた天啓赤絵や南京赤絵らの作品を五彩と称することもあり、さらにそれ以降の官窯に発展していく過程の色絵の作品も総じて「五彩」と称するようです。さらにはその影響を受けた古九谷や古伊万里もまた同じような作品を製作しているため、その判別と分類はますます難しくなるようです。当方はその分類が未だに良く分からずにいますが、茶人に好まれた天啓古染付、天啓赤絵、南京赤絵やその当時の赤絵五彩の作品には魅了さ . . . 本文を読む
今週の休日は暖かかったので、神棚の準備の共に外のトイレを掃除しました。男の隠れ家を建設時に解体しようかとも考えた外にあったトイレでしたが、波板鉄板がステンレス、内壁が無垢の杉板という希少価値もあり、茶室用のトイレとしても残すことにしています。外からのごみが入り込むのでペーパーホルダーをカバー付きに交換しました。掃除についでに古伊万里の油壷に庭に咲いていた山茶花を生けてみました。なにごともメンテが大 . . . 本文を読む
当方にていつかは所持してみたいと思っていた茶碗に十一代三輪休雪の作品があります。縁があり、この度入手したので紹介します。萩茶碗 11代三輪休雪作共箱 栞付口径146*高台径*高さ88三輪休雪(みわ きゅうせつ)とは山口県萩市の萩焼窯元・三輪窯の当主が代々襲名している陶芸作家としての名跡の名称です。単に休雪(きゅうせつ)とのみ呼ばれることもあります。当代は第13代ですが、三輪窯は江戸時代寛文年間に起 . . . 本文を読む
もともと民芸作品として作陶している浜田庄司の作品ですので、気軽に楽しむ作品ですが、ちょっといいものはなかなか普段使いはできませんが、そこで重宝するのが浜田門窯の作品なのでしょう。蓋物 浜田門窯共箱 門窯最大口径210*高さ128*底径122浜田門窯は浜田庄司氏自身の時代はもちろん、氏が亡くなった後についても、ご子息晋作氏らが、腕の良い陶工たちの指導をし、作陶をした作品らがありますので、本作品の時代 . . . 本文を読む
本日は投稿予定日ではありませんが、ちょっと気軽な作品?を投稿します。玄関などちょっと花を生けるためには良さそうなので入手した花瓶です。玄関など訪問客の訪れる棚などに飾るものは気楽なものがいいでしょう。高価なものは決して飾っていけませんね。壊れてもいいものというのも必須条件です。遊び心 景徳鎮 花鳥文染付青花尊形花瓶高台内「大清康熙年製」款記あり 誂箱口径143*底径97*高さ227本作品には高台内 . . . 本文を読む
当方にて蒐集対象としている源内焼は、江戸時代中期(1755年 宝暦5年)に平賀源内の指導によって讃岐国の志度(現在の香川県さぬき市志度)及びその周辺でにて始まったとされています。最近の源内焼の投稿でも説明していますように、大河ドラマでも話題の人物となっている「平賀源内が興した焼き物」です。*下記写真は本日紹介する作品と最近紹介した「褐色釉獅子香炉文角皿」とを並べて展示しているものです。技術的には桃 . . . 本文を読む
茶碗の種類の中でひとつは持ちたいと思うのが、黄瀬戸の茶碗ですね。ちょっと面白うそうな作品があったので入手してみました。箱も面白いのも入手の理由のひとつですが・・・。時代不詳 黄瀬戸(油揚手) 草花文胴紐半筒茶碗(向付) 合古箱口径105*高さ70黄瀬戸の起源は、志野、織部、瀬戸黒とともに、桃山時代、盛んに美濃一帯で作られたことのです。黄瀬戸の釉色は、釉薬に含有するわずかな鉄分が酸化焔焼成のために出 . . . 本文を読む
高価な色絵顔料を大量に使用した色絵古九谷や青手古九谷の生産は、染付に比べて桁違いにコストが掛かった事は容易に推測でき、加賀藩前田家、大名家、関西富裕商人が主な購買層でした。特に前田家は中国磁器(古染付、祥瑞、南京赤絵等)の愛着が深かった事で知られます。1640年代の明・清王朝交代に伴う内乱によって景徳鎮磁器が海外輸出の中断を余儀なくされると、代替品となる国産の高級色絵磁器を求める声が急速に高まりま . . . 本文を読む
本日紹介する作品は南京赤絵風の五彩手・・??? 当方では作られた時代は解りませんが、近代に作られたようないやらしさはないようです。氏素性の解らぬ作品 五彩手(南京赤絵?)鳥草花文角皿 清初?合箱幅136*奥行136*高台角*高さ32このような鳥を描いた花鳥文の皿は南京赤絵らの模倣作品として市場に結構の数があるようです。日本でも中国でも現代でも作られています。とはいえ本作品はそれらの模倣作品より出来 . . . 本文を読む
大河ドラマにて話題の平賀源内ですが、本ブログにて紹介されている源内焼葉平賀源内の指導によって誕生しています。源内焼は、1755年(宝暦5年)に平賀源内の指導によって始まったとされています。技術的には桃山時代以降、中国の華南三彩と同系列の軟質の施釉陶器で、緑、褐、黄などの鮮やかな釉色を特徴であり、精緻な文様はすべて型を使って表され、世界地図、日本地図、欧米文字などの斬新な意匠が見られます。中国や日本 . . . 本文を読む
大きな皿のような作品は実用的というよりも鑑賞用の作品として重宝するもので、当方でも意外に多くの作品を本ブログにて紹介しています。磁器のような装飾的というより絵柄の少ない大きな陶器の皿というと備前焼や小鹿田焼などが思い浮かべますが、作家でいうと備前の作家らと浜田庄司、金城次郎、バーナードリーチなど民芸運動の流れの中で活躍した陶芸家がいますが、本日紹介するのは浜田庄司を師とした島岡達三の作品です。地釉 . . . 本文を読む
男の隠れ家にて年末年始がたいへんなのは神棚・・・。普段の行いが芳しくないこともあり、神様、仏様に頼ることが多い。仏壇は西日が入るということもありブラインドを取り付けました。最初は枠の上に付けてしまったことから、板を取り付けてビス穴跡を隠しました。隠すにも仏様や神様に似合うように・・・。玄関は大黒様。注連縄は例年よりワンサイズ大きめとしました。後ろの絵はなぜかしらワイズバッシュ・・。廊下に突き当りに . . . 本文を読む
本日は、本ブログで紹介したことのある陶芸家の加藤土師萌や富本憲吉に師事したことのある藤本能道の茶碗を初めて紹介致します。赤絵茶碗 藤本能道作共箱 口径136*高さ73本作品は繊細な絵付けの藤本能道の赤絵の作品とは趣が違いますが、藤本能道の茶碗には趣を醸し出すためにこのような色調の作品が多いようです。藤本能道の陶歴は下記のとおりです。*******************************藤本 . . . 本文を読む
ありそうでまずないのが古伊万里系統のお茶碗・・。お気に入りの作品 稀有な作品 藍九谷(前期伊万里) 葡萄ニ栗鼠図平茶碗誂箱口径132~133*高台径44*高さ50さて藍九谷とはそもそも伊万里で作られた物です。図柄・作風が古九谷の雰囲気に似ている為に、数十年前に藍九谷という名がついたようです。(ただし古九谷伊万里説というものもあります。)現在は藍九谷と言う言葉も通用しますが、誤解のないように前期伊万 . . . 本文を読む