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腐れゲー道

プレーしたゲームの感想文を、ダラダラと粘着質に綴ります。

ドンキーコンガ

2008年04月09日 01時03分04秒 | ゲームキューブゲーム感想文
タルコンガは、「ドンキーコングジャングルビート」の同梱版にて入手。
多くの人がそうであるように、投売りを買った。
2年半ほど前の話だが、最近また新品で出回ってるようなんで、
よっぽど余ってるんだろうなぁ。「タルジェットレース」に対応してれば……。

が、ジャングルビートは正直とっつきが悪いゲームなので、
なかなかきちんと取り組む気になれない。
なので同じくタルコンガ対応ゲームである「ドンキーコンガ」を探していた所、
実に都合がよく中古でソフト単品が売られているのを発見。速攻ゲットした。
ドンキーコンガはタルコンガ同梱版しか発売されていないのに単品で入手できるとは、
いや実に都合の良い買い物だった。

それから2年放置。
いー加減やらなきゃ悪いなーと思って開始。
まずはジャングルビートを再開。う、相変わらずとっつきが悪い。
こっちは後回しにしよう。てわけでドンキーコンガを開始。
おお、これは普通に楽しい。
俺は音ゲーの経験が「BM98」くらいしかないので、音ゲーとしてはかなり
後発であるこのゲームでも割と新鮮に楽しめた。ふー。


システムは極めて単純。
タルの左右と同時押し、そして音声センサーに向けての手拍子(別に何の音でもいいのだが)
の4種類の音を、画面の指示通りに鳴らし、成功率を競う。音ゲーである。
内容的に「太鼓の達人」のパクリじゃねーかと誰もが思うだろうが、
このゲームはナムコが製作に関わっているのでパクリではない。
デモでも大きくナムコの社名を出し、隠そうともしていないし。
まぁ天下の任天堂が、そんな風に思われるゲームを出すだけでも
少々情けないとは言えるかもしれん。
が……それもこのゲームの発売時期を考えると何となく納得できるものがある。
2003年12月。
PS2は脂が乗り切っており、日本はおろか世界的に無敵状態。
一方のGCは日本はおろか世界的に苦戦し、頼みの綱の携帯機GBAは
売れてはいるものの、ポケモン以外のミリオン作が出ないなど、隆盛とは言い難い状態。
倒産するというほどのものでは全くないが、任天堂としては非常に苦しい時期だったのだろう。
当時人気のあった太鼓の達人を、形は変えてもGCに持ってきたかったに違いない。
客層は任天堂の狙うそれと完全に一致しているし。
今でこそ他を圧倒する最強メーカーだが、ホンの5年前の任天堂はそんな状態だったのだ。
古いゲームはその時代状況を想像すると、より楽しめる。
年末商戦という任天堂の独壇場である時期であるにも関わらず、パクリの謗りを
受けかねないソフトを出してでも、なにふり構わずゲームを売ろうとしていた2003年12月。
ううむ、味がある。想像するだけで面白い。
このゲームはその意味でかなり味があった。
まぁただの妄想だけどね。

曲は全部で32種類。
知っている一昔前の曲が多く、ここでも時代を感じて妙な笑いを抑えられなかった。
俺はこういう古さを感じるのが大好きである。
歌は著作権的に問題があるのか、ボーカルが歌手当人ではない。
それでも似ている歌もあるが、全く別物にしか聞こえないものもあった。
どうでもいいか。
個人的には「トルコ行進曲」と「ドンキーコンガのテーマ」
がノリがよく、プレーしていて楽しかった。

モードは幾つかあるが基本的に一人でやる「ストリートライブ」モードが中心である。
そのモードの難度が、イージー、ハード、エキスパートの3種類。
エキスパートはすぐには挑戦できず、まずイージーハードをやって金を貯め、
楽譜を買うという手順を踏まねばならない。
いきなりやっても初心者に太刀打ちできる難度ではないからだ。

ある程度ゲームに慣れた頃、このゲームをどこまでやり込むか、
どこをもって「クリアーした」と判断するかを自分の腕前と相談した。
そして「全ての難度を金DKクリアーした段階で」という
結論を出した(音符の見えないクールモードは除外)。
このゲームは「成功率」「お金」「得点」と三つの数値でプレーを評価してくれる。
このうち成功率を基準まで満たすと曲にDKマークが点り、その最高が金DKマーク
というわけだ。
だから、これを満たせばまぁ製作者に認められたと言えるのではないかと。

目標が定まったので、取り組んだ。
イージー、ハードは簡単に全曲を終えられた。
で、エキスパートに大苦戦。分かっちゃいたが、大苦戦。

楽な曲もあったが、難しい曲は本当に大変だった。
特に最後に残った「森のくまさん」と「Fly high」は非常に厳しく、
もう諦めようかと何度も思いながら挑戦を続けた。
このゲームはタルコンガを叩くし、手拍子という動作もあるので、
30分もやっているとそれなりに腕が疲れる。
また難曲に取り組む場合は集中力もかなり要求されるので、その点でも疲れる。
つまりあまり長時間のプレーが出来ないのである。
これが結構斬新な足かせだった。
久しぶりに高橋名人の格言を思い出したよ。
「ドンキーコンガは一日一時間」は正しいと思う。

最初に「森のくまさん」に挑戦した時は、金DKどころか普通にクリアーする
ことすら絶対無理と思ったもんだが、練習を重ねた結果、金DKを達成した。
全く、人間てやつは大したもんである。
練習は、裏切らない。年を食ってもそれは変わらない。
自分の努力とそれに見合った結果を嬉しく思った。
……これがたかがゲームでなければ、ねぇ。
なんて後悔はしないよ。これが俺のゲーム道。

そんなわけで、楽しくプレーし、気持ち良くゲームを終えることが出来たのであった。
複数人でプレーするセッションモードなども試してみたいもんだが、虚しい望みだ。
ただ、ゲーム本編は面白かったものの、オマケの三つのミニゲームは、
これが任天堂のゲームかと思うほどつまらなかった。擁護の余地なし。
音ゲーってのはそういうものなのかもしれんが、どっか気合いが薄いと感じるゲームである。
難度的な面から見ても、音ゲー熟達者にはかなり物足りないゲームだろうな。
あくまで俺のような音ゲ初級者、またはファミリー層向けであろう。


タルコンガは良い周辺機器だと思うが、対応ソフトは
ドンキーコンガ1~3とジャングルビートのみ。
今更ながら、どうしてタルジェットレースに対応させなかったのか理解に苦しむ。
ふざけんな任天堂、と言いたい。
完全に営業的な判断であり、ゲームへの愛が感じられない。
ドンキーコンガ自体は楽しめたが、タルコンガを考えると任天堂の
評価が落ちてしまうものがある。
せっかく出したんだし、まだ市場に大量に残ってるんだし、
使えるゲームがあるんだから、対応させろよ。まぁ今更言っても虚しいわな……。

つい先日、中古屋を巡っていると「ドンキーコンガ2」931円を発見。
ゲットした。んですぐプレー中。ま、変わらず楽しい。
後は「ドンキーコンガ3」さえ買えば、タルコンガ対応ソフト完備になるんだなぁ。
まぁ機会があれば、な。何よりジャングルビートをさっさとやらないといかん。
たまにはコントローラー以外でゲームをやるのもいいもんだわね。









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