goo blog サービス終了のお知らせ 

腐れゲー道

プレーしたゲームの感想文を、ダラダラと粘着質に綴ります。

逆転裁判5

2014年11月10日 19時07分18秒 | ニンテンドー3DSゲーム感想文
……んー、このゲーム、微妙だよなぁ。発表された時から思ってた。非常に微妙。
あ、もちろん内容が、じゃないよ。発表当時から思ってたんだから当然だ。「存在が微妙」な。……余計酷いか。うーん。
「逆転裁判5」である。前作「4」から7年ぶり、外伝「逆転検事」があったとはいえ久々の復活。ファン待望だったと言っていいだろう。
それが何故微妙なのか。これは無論「巧舟不参加」である。これで逆転裁判の正統続編を名乗っていいのか、正直未だに疑問だ。

巧氏が逆裁の生みの親であることは誰も文句ないだろう。企画を立ち上げ、シナリオを一人で書き上げた。根っこの中の大黒柱である。
初代だけでなく4まで全作品においてシナリオを担当。無論絵や音楽は別人だが、氏なくして逆転裁判はあり得ない。イコールで結べるほどだ。
……なのに、5には不参加。まぁ監修くらいはしてるかもしれんが、シナリオは別人。メインスタッフに巧舟の名前はない。
これは微妙と言わざるを得ない。アクションゲーならともかく、逆裁はシナリオが肝のゲームである。なのにその中心人物がいないのだから。
しかも、である。これが病気や死去が理由なら理解できるが、巧氏は元気にゲーム業界で仕事をしている。バリバリ健在なのである。
じゃあ5の製作中は何をしていたかというと……「レイトンvs.逆転裁判」に全力投球中だった。物理的に5に参加するのは無理だったのである。
久々の本編復活に欠席し、外伝作品を作っている……この状況、非常に微妙である。非難はしないが、どうにもこうにも、スッキリしない。
さらに言えば、レイトン逆裁の出来も……プレーした身としては、「巧サン……はぁ」と嘆くしかなかった。あの終わり方はない……。
その意味じゃ、今作に巧氏が参加しなくてよかったかもしれない。……ンな風に考えてしまうこともまた「微妙」だな。



電源を入れる。タイトルロゴが表示される。終了。……またかよ!? 3DSになってもこれだけかよ?
いや俺、逆裁シリーズにタイトルデモが皆無で、ロゴ表示だけってのが以前から不満だったんだよ。今時のゲームでこれはちょっとあり得んよ。
ゲームの規模が小さかった初期ならともかく、十分に「大作」に化けた4でも変わらず。そして今回も、そのままだった。
もしかして俺と違って、製作者はこれをシリーズの伝統と思ってるんだろうか? まぁゲームに関係ないのは確かだけど……。
ロゴのシルエットの向きが逆なのは4で修正されたんだが、今回また元に戻ったし。そっちじゃ検事席になっちまぁよ。はぁ。

取り敢えず、システムに大きな変更はなく、いつもの逆転裁判だ。パッケージにはコスト削減ペラ紙が入ってるだけだが、まぁ説明書不要である。
ボタン操作・タッチパネル両対応も当然。併用も出来るので、やりやすいスタイルで遊べばいい。インターフェースは良好。
一つ不満を挙げると「文章自動送り」機能を搭載してほしかった。逆裁はただ文章を読むシーンも多いが、その際いちいち操作するのは面倒臭い。
手を離しても話が進む機能があってもいいだろうに。無論送り速度の変更も可能で。こんなのエロゲなら標準搭載だぞ。チッ。
あとバックログ機能搭載は嬉しかった(あって当然だが)……が、保存量が少なすぎるよ。何をケチってるんだよ。もっと昔まで遡らせてくれよ。
欲を言えば、一度クリアーした話を再プレーする際は、シーンスキップがあればよかった。特定の場面だけもう一回見たいと思ったから。
ちなみに今作ではシリーズで初めて2つのデータセーブが可能になった。……まぁ、一応褒めておくべきなのかな。はぁ。

ゲームの流れにも特に変更はない。探偵パートと裁判パート、時折挟まれる「サイコロック」等の特殊シーン……逆転裁判である。
今作では「心理学」という新システムを投入している。つっても今作独自の荒唐無稽な内容であり、実際の心理学とは似ても似つかない。
喜怒哀楽の感情を読み取れる装置を使って特定の証言を聞くと、「感情がおかしい」場面がある。不審者と遭遇したのに喜んでる、とか。
そこを指摘すると証言の「ノイズ」が薄れ、内容がより真実に近付く。これを繰り返し、正しい証言に導いていくわけだ。
……サイコロックでも思ったけど、こんな能力があるなら、常時使えばいいのにな。故意かどうかを問わず、証言はほぼ全部嘘交じりなんだから。
期待の新システムだが、面白さは並ってとこ。全体的に問題が簡単すぎたように思う。それにこのモード、ペナルティがなく、間違い放題だし。
サイコロックや「みぬく」も引き続き登場するが、どれも難度が低かった。恐らく意識的にこれらのモードは難度を下げているんだろう。
俺は初期のサイコロが好きだった。証拠品が揃わないと解けない厳しさが、解除した時の快感を何倍にもしてくれた。今作にそれはない……うう。
これら別モードは難度面で批判が多かったんかね。ちなみに俺は悪名高い4の脇汗もちゃんと自力で見抜いたぞ。ふふん。はぁ。

してゲーム内容は……残念ながら、プレーしてて終始違和感があった。それなりに楽しめたが、ガッツリ物語に入り込めたとはとても言えん。
作者が変われどきちんと「逆転裁判」ではあったと思う。でもそれに、ファンだったはずの逆裁判に、俺が合わなくなってきたのかもしれない。
「逆転裁判とは何か?」……色んな答えがあるだろうが、「常にピンチに立たされるゲーム」とも言えると思う。常時逆境ゲーム。
その逆境を知恵を絞って打ち破るのがこのシリーズの醍醐味だが、突破してもすぐ次の逆境が来て、プレーヤーは常に気を抜けない。
やがて事件が解決し、今度こそ逆境は終わる。強い快感がプレーヤーを包む。最高だ。……しかしEDでない限り、すぐ次の事件が発生する……!!

そんな逆転裁判だが、初代の頃からずっと不満に思っていたことがある。「逆境に納得できない」のだ。何故今逆境なのか、理解できないのだ。
これがアクションゲームなら、眼前に深い谷があっても、厄介な敵がいても、「何故?」とは考えない。ゲームだから、調整だから、だ。
その調整具合に不満を抱くことはあろうが、逆境があることには納得し、挑戦できる。だから突破できれば、素直にそれを喜ぶ事ができる。
それに対し、逆裁はアドベンチャー、言葉のゲームである。今作で逆境を作るには、論理が必要なのだ。「ただ逆境がある」では済まないのだ。
アクションと違い、目の前に深い谷があれば「救助呼べよ」となる。敵がいれば「警察呼べよ」となる。論理の逆境はそう簡単な話ではない。
だから「救助呼ぼうにも山奥で電話が通じない」「仲間はいない」といった論理の補強が必要となる。ユーザーが納得するレベルまで、な。

その点、今作は酷い。この「論理で組み立てる逆境」を殆どサボっている。こんなんで逆境に浸れるか。真面目にゲームに入り込めるか。
もちろん「事件発生翌日に裁判開廷」といった今作の世界での設定を言ってるわけじゃない。それも確かに無茶だが、フィクションだからいい。
でも、やってることは裁判であり、その論理性は俺らが住むリアル世界と地続きのはずだ。そうでなきゃこんなゲームやってられないだろう。
……本当に、地続きか? あまりに無茶苦茶出鱈目、暗黒の裁判が繰り返される。「疑わしきは死刑」の恐るべき中世。異常である。
凶器も分からんのにその場に居合わせたら犯人だとか、血痕を証拠として扱ってるのに誰の血か調べてないとか……無茶苦茶さは枚挙に暇がない。
探偵パートでは、成歩堂らが新証拠を見つけることも多い。鑑識無能ってレベルじゃないだろう。そんなんで裁判やるってどういうこったよ。
大抵の話で裁判は休廷を挟み、2日に渡って行われる。だから調査も2回行われるんだが、もうその頃には初期の事件概要なんて影も形もない。
なのに初期の立件の出鱈目さは何ら追求されず、弁護側にだけ潔白証明が求められる。その精度は100%であり、でなきゃ死刑ね。アホか。

そう「疑わしきは罰せず」「立証責任」といった本物裁判の大原則が今作の世界で全く適用されてないことに、激しい違和感を覚えるのだ。
まぁ百歩譲って「疑わしきは~」がないのはいい。証拠を固めていって、限りなく疑わしいなら、一応論理性はあると言えるからな。
が、その為には犯行の立証が必要だ。そしてそれは訴えてる側、つまり検察側に立証責任がある。弁護側にはないのである。
「アンタ、3年前に俺の財布から千円盗んだな?」と言われ、貴方は無実を立証できるだろうか。多分無理だろう。なら有罪。無茶苦茶だ。
この場合、3年前の盗みを立証するのは、訴えた側であり、貴方は「盗んでない証拠」を示す必要はない。……当然のことだが、一応ね。
んでその当然のことが通用しないのが逆裁ワールドなわけで、只管立証責任は弁護側に求められる。失敗したら死刑。検察楽すぎやろう。
何度証拠の不備を突いても、起訴とは全然違う事件の真相が明らかになっても、無能検察の責任は一切問われない。こんなアホな話あるかいや。
今作の逆境はこんなんばっかし。「いや違うだろ」「まだ〇〇に突っ込むとこあるだろ」と、俺が成歩堂らに異議ありを唱えまくり。
検察の指摘を受け「うおおおお!!」と衝撃を受ける成歩堂の何と滑稽なことよ。この世界の司法試験て筆記テストないんじゃないのか……?
成歩堂らが頭を抱え「もうダメだ……っ」と苦しむシーンは、「逆転」の前兆であり、シリーズでも定番の見せ場である。
しかしその「逆境の論理」に納得できない俺は白けるだけだった。もっと頭使えよ。つーか常識的に考えろよ。お前本当に人間なのかよ……?

結局、今作の逆境は「作られた逆境」なんだよな。創作物なんだから当然だが、それがあまりにも露骨に示される。浸れない。
製作者が緻密に論理を組み立て、リアルな逆境を作ることをサボってるから、またはその能力がないから、どの逆境もハリボテ。偽物。
それでもゲーム的には本物であるらしいから、一応解かなきゃならない。虚しい「定められた正解」を探し当て、次のハリボテへ進む。
逆転裁判ってこんなゲームだっけかなぁ。一応クリアーしたものの、拭えない違和感とガッカリがあった。はぁ……。

つっても、この不満は今作が特別悪いというわけではない。実際俺は4年前に初代の再プレーをして、似た感想を書いてる。最初からこうなのだ。
初期はまだ作品に新鮮味があり、穴だらけな論理が目立たなかったのだろう。シリーズを重ね、逆境ネタが切れ、より雑になってしまったのか。
思い出補正も入ってるが、初期に成歩堂が頭を抱えるシーンは、本当に「絶望的状況」だったと思う。超絶大ピンチに、こっちも感情移入した。
そこからの「逆転の発想」も、強引なだけに逆境っぷりが伝わってきて、面白かったと思う。今作にそれは、残念ながらない。
そういや旧作では「指摘やゆさぶるは一回だけ、間違えたら即死刑」といった厳しい条件のシーンがあったが、それも今作にはなかったなぁ。
様々な面で「作り物」としてクオリティを感じられなかった。巧氏じゃないからか? そうとは思わんが、そう思いたくなるよなぁ……はぁ。


そんな感じで全体的な作りには非常に不満である。が、話の形は一応逆転裁判らしくなっていたかな。
今回も全5話がそれぞれ独立しているものの、全体としては一つの話に繋がっており、伏線が繋がっていく過程は結構興奮した。
あ、先に言っとくけどバレは一切気にせず、真犯人とかも書くから。嫌な人は読まないで下さいね。
各話も繋がりが複雑で、第1話は実は4と5話の間に挟まる話だったりする。あれあんま成功してたとは思えんが……。

ラストの真犯人にはやられたね。全く予想外だった。今作で一番驚いたとこだろう。……まぁ、伏線で予想できたとも思えんが……。
他の事件、特に1と2話はコロンボ・古畑的に犯人が明かされていて、誰が真犯人かは明らかだった。けど最終話だけは人が足りなかった。
今から新キャラ出すには時間が足りないし、じゃあ既存の人物……誰? まさか、だったね。ここは論理性より驚きを取って可としよう。
ただ変装で誤魔化し、素顔を出さなかったのは不満だな。あんだけ引っ張ったんだから、素顔を露わにしてこそ大団円だろう。
あと狙撃されたってこた所属組織に粛清されかけたってことだが、続編への伏線か? そういう巨悪は作風に合わんと思うんだが……。
番刑事は糸鋸の代わりなわけだが、キャラ的には及んでなかったね。暑苦しさがイマイチ嘘っぽかった。……つまり見事な表現、か?

今作は「成歩堂龍一、復活!」を大々的に掲げているが、実は主人公は3人いて、別に成歩堂が特別目立っているわけではない。
「逆裁は成歩堂でなきゃいかん」という人には不満な作りであろう。特に王泥喜には「お前の顔は見たくない」という人もいるんではないか。
ここに今回、紅一点「希月心音(きづきここね)」が加わった。18歳の帰国子女飛び級合格新人弁護士。心理学を使い、法廷に新風を吹かせる。

心音嬢、見た目は媚びすぎない程度に美少女で、作風にはまぁ合ってると思う。……しかし残念ながら成歩堂とも王泥喜ともラブコメはない。
成歩堂とは年齢的に無理があるし、王泥喜には親友の森澄しのぶが惚れてたからなぁ。うーむ、逆裁のヒロインは何故こうなんだ。
敵側のユガミ検事と因縁があるが、こちらもそういう雰囲気ではない。若いのに勿体無いなぁ。望むことが間違っているのか……。
キャラ的には真っ直ぐで嫌味がなく、好感の持てる。ただ、天才と言っていいはずなのに、「図抜けた」とこは感じられなかったな。
心理学ネタはゲーム化に引っ張られて、面白さも凄さもいまひとつだった。……モニ太の中身が気になるんだけど、あれが7年前に作られたの?
7年前に激昂して真犯人をナイフで刺していたことが判明するが、体術も相当なレベルであるはずの番に、キレた小娘の刃物が刺さるか……?
あと矢鱈と「7年前は何も出来ない子供だった」と語られてたが、当時は11歳である。もう少し分別があってもおかしくない。設定に違和感がある。
ヘッドホンの意味とか、年齢的に聞かされてて当然だし、まして成長した今なら分かるだろう。
なんちゅーか、この子も今作の「逆境作り」に振り回され、色々とダメージを負った気がする。製作者がもっと気を遣ってればなぁ……。

王泥喜法介は、今回は成歩堂の引き立て役になるんだと思ってたが、全然そうではなく、主役の1人としてキッチリ存在感を見せている。
顔に包帯を巻き亡き親友の上着を纏う姿はヒーロー然としてなかなかカッコいい。まぁ裁判に入るとアレになっちまうが……。
「裁判中のオドロキ」については、4でも今作でも正直殆ど印象に残っていない。キャラを作れていないように思う。うーむ。
心音の親友にして被告の1人・しのぶにガッチリ惚れられてるが、ラノベ主人公状態。照れたり戸惑う姿くらい見せろよ……。
ちなみに成歩堂の義理の娘・みぬきも16歳になって登場するが、兄妹設定(多分)は全く語られなかった。無かったことにするつもりかもしれん。
まぁ意味がある設定とも思えんしなぁ。4の出来を今作でも引きずってると感じられるキャラであった。悲劇の主人公やのう……。

成歩堂龍一。逆転裁判の象徴たる男が、今作で弁護士として復活。もちろん主役の1人として活躍する。再び「異議あり!」が法廷に木霊するのだ。
……けど、なぁ。「もう復活できない」から、4の成歩堂になったんじゃないの? 4の評判が悪かったから復活……これも製作の都合、か……。
性格的にも、4の成歩堂はヤサグレたというか達観したような性格になっており、良し悪しはともかくファンは誰もがその変貌振りに驚いた。
けど、今作では、年は取ってるけど往年の「少し抜けたところのある」男に戻っている。……根本は変わってなかったか。それでいいのか……。
まぁいい、会社の命令には従えんさ。ただ前述のように主役3人が同格扱いなので、もう少し成歩堂を前面に立たせてあげるべきだったと思う。
また他の2人が若く、成歩道の立場は上司というだけでなく、雇い主でもある。その為当然だが「大人」としての振る舞いが多い。うーむ。
そりゃ彼も、今作じゃ34歳だもんな。あの頃とは違って当然さ、はは。……はぁ。随分時間が進んだよなぁ。これも4のせい……?
法廷ではかつての姿に近いものを見せてくれるが、やはりあの若々しさ、荒々しさはなりを潜めたように思う。しゃーないのかな。
逆境作りの甘さもあり、俺は「成歩堂龍一復活!」と楽しむことはできなかった。寧ろ「もうあの頃とは違うんだなぁ」という寂寥感があった。
恋人の1人も出せばいいのに。今更驚かんよ。3の葉桜院あやめさんとはどうなった? 俺あの話は好きだったんだよな……。

逆転裁判と言えば敵側の検事も超重要。今作にも宿敵となる検事が登場する。「夕神 迅」。何と検事でありながら死刑囚という無茶苦茶設定だ。
まぁ無茶苦茶設定は逆裁らしいとも言えるんでいい。侍役者のような格好や言動、動作もまぁキャラ立てとしては機能していたと思う。
……が、彼も所詮は「逆裁の検事」。狂った逆境理論を常に投げてきて、間違いや失態の責任は一切取らない。要するに、非常にカッコ悪い。
今作の物語は、検事は真実を無視して有罪を作り、弁護士は証拠の捏造でそれに対抗する「法の暗黒時代」がテーマになっている。
しかし別に今が暗黒というわけじゃなく、この世界じゃ昔から検事側はそうやないか。御剣の馬鹿が一体どれだけの冤罪を生んだと思ってんだ。
いつも思うけど、ああも成歩堂らにボコボコにされて、よく心が折れないもんだな。面目潰れまくって見る影もないのに。
一つの事件が終わっても次の事件で何事もなかったかのようにエラソーに登場するが、それどんだけ恥ずかしいか分かってんのか? はぁ。
それでいて3のゴドーのような強烈なキャラでもないし。つーかユガミ、ゴドーと結構被ってたと思う。路線変えてほしかった。
心音のことを思って罪を被るくらいのことをするのに、アホ論理で冤罪を生みまくることには躊躇しないんだよなぁ。ああ、逆転裁判。
威嚇する抜刀アニメにもう少しパターンがほしかったな。必殺技とか。一応ね。はぁ。

その他のキャラは……シリーズファンとしては御剣と綾里春美(はみちゃん)の登場は嬉しいところか。どちらも当然相応に年を取っている。
御剣とは法廷で対決するシーンもあるが、模擬裁判みたいなもんで、ガチではない。俺はもう逆裁の検事は……。
はみちゃんは17歳女子高生(多分)として登場。いいね。ラブコメはないけど。良くないね……。だが、マヨイは今回も欠席。
手紙という形で存在だけは知らされたが、製作側が扱いに困ってるのがよく分かる。そら20代後半の元ヒロイン(ラブコメなし)だもんなぁ。

登場するサブキャラは、どれも面白かったと思う。逆裁らしい荒唐無稽さや語呂合わせの名前、どいつも立っていた。
今作はグラフィック面が従来と比べかなり強化されており、ドット絵から3Dキャラ(多分)へと変更され、アニメーションも派手になっている。
主要人物のアクションはもちろん、サブキャラの挙動も良い感じだ。グラフィック方面は最新作の名に相応しい、見事な出来栄えだった。
俺は逆裁サブキャラのケッタイなアニメーションが毎回好きなんだが、この点は今回もバッチリ期待に応えてくれたな。プレーしてよかったよ。
要所要所では声付きのアニメシーンが挿入され、まぁ見栄えする。逆裁も金をかけてもらえるようになったもんだ。
立体視との相性はレイトン逆裁で証明済みだが、今回も良好。いい感じに臨場感がある。New3DSLLの大画面で迫力があった。ふはは。



何気にDLCにも対応しているお遊びコスチュームと本編無関係の推理クイズ、そして……追加シナリオだ。
前2つはどうでもいいが、追加シナリオは新キャラまで登場し、きっちり話を作ってあるようだ。これは……やりたいな。
発売時に完成済み(だろう)なのにDLCという点が気に食わんが、時代を考慮すればこれはもう仕方ない。ゲームが売れないんだから。はぁ。
価格は800円。……うーん。まぁ何だ、そのうちセールでもあれば。サイッテー。やりたいのはやりたいから、買ってもいいけどね……。


ふぅ。とにかく、逆境作りに不満。つまらなかった、ではないが……結局ゲーム内容もまた「微妙」だったということか。はぁ。
「逆裁シリーズとはこういうもの」なのはよく分かってる。だからこれはゲームが悪いんじゃなく、やっぱ俺が合わなくなったってことだろうな。
もうシリーズ開始から13年も経過した。成歩堂は年を取り、ハードはGBAから3DSへ変わり、俺のゲーム環境、思考と嗜好も変わった。
久々の復活に、かつての面白さを求めるのは酷なのか。一概にそうとは言えんけど、今回は……だったな。残念ナリ。

今作の売上は、多めにみて30万本てとこだろうか。50万本を突破した4からは随分落ちているが、あれはDSバブルの影響もあったからな。
まだ売れるシリーズだから、続編もあるだろう。番を狙撃した組織という伏線もあるし。次は3DSの後継機になるんかね……。
……と、5の続編はまだ分からんが、シリーズとしての新作は既に発表されている。「大逆転裁判」、舞台は何と明治! 成歩堂の先祖が主役!!
この作品は再び巧舟氏がメインで携わり、外伝のようでシリーズ本編らしい体裁になっている。……期待……してええんかな。
俺が不満に思う論理の甘さも、化学捜査なんて影も形もないこの時代なら、自然に受け止められるような気がする。
そもそも俺、リアル世界の当時でどうやって犯罪捜査や裁判をやってたのか全く想像できんのだよな。血液型検査すら不可能だろうに。
冤罪や真犯人の放免がアホほど発生した、それこそ法の暗黒時代だったんじゃなかろうか。DNA鑑定とか、本当に神の如くありがたいよなぁ。
その時代その世界に存在しない技術には無論突っ込む気はない。巧氏にはこの辺にも気を配って、新たな逆境を組み立てていってほしいもんだ。
2015年発売とのことなので、もうすぐだ。買うかどうかは微妙だけど、取り敢えず続報を待つ。ヒロインとのラブコメがあればなぁ……。

逆裁は、「あまり変化のない」シリーズである。一作目から最新作まで、ゲームの作りは殆ど変わっていない。
と言ってもこれは悪口ではない。続編の「変化」度というのは非常に難しい問題で、正解などない。逆裁には逆裁の続編事情があるのだ。
システムの変化と追加は控えめに、只管シナリオの面白さで魅せるのが逆裁だ。……つまり、シナリオが大事だ。殆ど全てだ。これなのだ。
そしてこれは、ゲーム機に依存しない。PS4やXBOX ONEの超絶CPUをフル回転させても「面白いシナリオ」を生んでくれはしない。やるのは、人だ。
その意味では、人に完全に依存するんだから、希望が持てるとも言えるかもしれん。人が力を発揮すれば、幾らでも面白くなるのだ。
何時の時代も、物語を生み出すのは機械でなく人だ。成歩堂の生みの親、巧舟が今度こそ「復活」することを願い、了。

……まぁどんな作品が出来上がろうと、俺ら受け手はそれを口開けて食べさせてもらうしかないんですけどね。異議を唱える余地はない。
愛想尽かせて離れていく自由はあるけど、それができりゃーシリーズに粘着などしてないわけで。13年って長いよなぁ。ホントになぁ。
「依頼人を最後まで信じる」のが弁護士のあるべき姿らしい。なら俺は、クリエイター様を最後まで信じるよ。多分な。多分……。
はぁ。








web拍手
コメント (8)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 雑1410 | トップ | ダークセイバー »

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ご都合主義と言いたくはないですが・・ (tanaka)
2014-11-11 23:11:53
こんばんわ。逆裁きましたね。
私も長年逆裁に微妙さを感じてきた者なので大いに共感しました。
まずあの冒頭タイトル表示の淡白さ。いまどきアレはないですよねwいつまでGBA気分なんでしょうか。文章送り関連もKIDを見習えって感じですし。スタッフが本当に伝統のつもりでやってるなら滑稽ですね。
「作られた逆境」というご指摘にはかなり賛同します。いくら虚構でも許容範囲がありますよね。
この世界は弁護側があまりに不利すぎます。こんな中世みたいな世界観で法廷バトルなどといってもフェアさは望むべくもないですね。
虚構の中のリアルさを設定するのは難しいですが、やはりotaさんが言うようにテキスト物は論理で世界を構築するのが筋でしょう。基本線は現実と地続きでなければ白けてしまいます。ミステリー小説でも、例え体裁がファンタジーであれ良い作品は必ず論理的整合性がしっかりしています。
まあ逆裁については、そのへんはゲームだからと割り切ってましたが、やっぱり相当変な世界であることは確かですね。
5は巧氏が不参加というのも理解不能ですね。何を考えているのか・・・。
自分は4が合わなくて5もスルーしてましたが(そもそも3DSないし)、今作もそれほど輝いてないみたいですね。大人の成歩堂にもそれほど魅力はなさそうですし。
心音嬢はネットなどでチェックしてまして、逆裁にしては珍しく可愛いなとは思いましたが、相変わらずラブコメ要素も無いのでは盛り上がりに欠けますね。
逆裁はそういう作風だと言われればそれまでですが、私もotaさんと同じく恋愛要素の薄さには不満を感じてるクチです。これは好き好きですから批判はできませんけど。
5は4よりは良さそうなので今後やるかもしれませんが、(この記事でもネタバレは上手く躱しましたw)どっちかといえば「大逆転裁判」に期待しています。
では、otaさんも風邪などにお気をつけて。
返信する
Unknown (司 真)
2014-11-12 02:21:56
発売日にすぐ購入して一度しかクリアしていないので黒幕以外のストーリーが全て抜けちゃいました(笑)
一番印象に残ったのは後半でてくるあるキャラのため息モーションをやたらと繰り返してスタッフはひどくこのモーション気に入っているなぁと感じたことですかね。

5のシナリオ担当者は検事・検事2の方なのでハッタリで怒涛の展開を見せるというよりもじっくりとロジックを重ねて見せるってタイプで確かにインパクトは欠けると思います。
その中でも学園を舞台とした序盤のシナリオは二転三転あって、犯人は「一番権力の持った奴だ!!」という初代のテイストが溢れて好きでした。

演出はダンガンロンパみたいに実際に声優がボイスを吹き込んでいるところをさえぎって「異議あり」「待った」ができれば格好よかったかなぁと。せっかくプロ声優をしっかり起用してますからねぇ・・・

でも全体の作りはバックログがようやく追加されたり、次にやるべきことが分かりやすかったり、全体のプレイ時間が検事2ほど長くなくまとまりが良かったりと人気作としてのノルマはしっかり達成されているように感じましたね。

次作の巧氏監修の最新作とダンガンロンパ3の登場に期待したいです。
返信する
Unknown (ota)
2014-11-12 20:48:28
>>tanakaさん
おお……4でシリーズから離れてしまったんですか。あの作品は「やらかして」しまったと、製作者もファンも誰もが思ってますからね……。
今作では論理の組み立てが非常に不満でしたが、本文にも書いたとおり、逆転裁判は本来そういう作品です。初代からこうなんです。
シリーズを重ねるにつれ新鮮味が薄れ、世界設定作りの甘さが目立ってきたのかもしれません。昔はこんな事考えなかったもんなぁ。
いっそ「検事と裁判官が外道でグル、名ばかりの裁判で無実の罪を作り続けている暗黒状態に、論理を持って敢然と挑む正義の弁護士!!」
……みたいな設定なら納得できるんですけどねw サイバンチョは常に人の良いお爺ちゃんに描かれてますが、そろそろ変えてくれんかな……。

>逆裁はそういう作風だと言われればそれまでですが、私もotaさんと同じく恋愛要素の薄さには不満を感じてるクチです。
ははw 俺はマヨイ嬢がどうにも好かなくて、それもこの不満を抱く要因になってますね。お前さえヒロインしてくれていれば……っ!
成歩堂は登場時で25歳、今作では34歳、名の通った弁護士。色が無いなんてあり得ん。マヨイ復帰でもいいから、6では結婚していてほしいですw

>どっちかといえば「大逆転裁判」に期待しています。
レイトンVSと違って本編の外伝ですし、生みの親も帰ってきた。本編を食うほどのものを期待したいですね。
>では、otaさんも風邪などにお気をつけて。
あざます。tanakaもご自愛くださいませ。
返信する
Unknown (ota)
2014-11-12 20:49:33
>>司 真さん
お、プレー済みですか。溜息……星成太陽ですね。ちっとモーションが長いのが気になりましたね。溜息は短めに乱打しないとw

>その中でも学園を舞台とした序盤のシナリオは二転三転あって、犯人は「一番権力の持った奴だ!!」という初代のテイストが溢れて好きでした
んー、俺はこのシナリオ、無駄が多くて見えてあまり楽しめませんでした。実は女だったとか25歳とか「なんじゃそら」と思ってしまって。
像に模して死体を隠してたって、じゃあ本来の像はどうしたんだよ。破片だけで誤魔化せるわけねーだろ。……うう、突っ込みたい。

俺ダンガンロンパは未プレーなんですけど、逆裁リスペクトの別ゲーって感じで面白そうですね。既に人気作品になってますし、いいことです。
1と2のセットものの時に買う気になったんですが、大山のぶ代氏に違和感覚えてやめちまいましたw まぁ今なら別にいいかなら……。
逆転検事も未プレーなのでそのうちやりたいです。何だかんだでシリーズは全てやっておかなきゃな……。

>次作の巧氏監修の最新作とダンガンロンパ3の登場に期待したいです。
そうですな。まだまだクリエイター様個人が存在感を発揮できるAVGジャンルには今後も頑張ってもらいたいもんです。
返信する
Unknown (サク)
2019-06-18 02:07:45
今更ながら今作をプレイしたのでコメントをば
otaさんは逆境に納得できないと書かれてましたが、私がプレイした限りでは逆裁シリーズの中では一番マシに感じたんですがどうでしょうか
今までの逆裁だと、もう被告への疑いは完全に晴れてて問題が真犯人の追及に移っている時でも、ゲームオーバーになると被告の有罪で幕を閉じるようになっていましたが、今作の場合、検察や証人の矛盾を突き崩したらむしろ被告の疑いが濃くなるという展開が多く、本当に終盤にくるまで被告が一番疑わしいと思われてもしょうがない感じだったので、ゲームオーバーで有罪になっても割と納得いくように感じました
最終話なんかは事件の内容が変貌していくのにあわせて被告も入れ替わるようになっていましたし
むしろそこらへんに配慮した結果真犯人への追及パートが短くなっててちょっとカタルシスに欠けるかな?と思ったくらいで
検事役や刑事役も何が何でも有罪にするというタイプではなかったですし、私的にはまあこのシリーズとしてはましな方なんじゃないかと感じました

タイトルロゴの件は確かにあれですが、でも全体的に出来が豪華になってて私は好感が持てましたね
3Dモデルになったおかげで演出面は明らかに強化されてましたし、要所要所で入るムービーも、テンポを損なわない程度に効果的に使われている感じで個人的には良かったですし、
あと地味にホーム画面でカーソル会わせたときに逆転裁判5!とボイスが入るのが好きでした
ハードの進化と予算の増額っていいなあとしみじみ感じましたねw

シナリオ的にも、ナルホド、オドロキ、新キャラのココネのどれにも見せ場がある感じで、好評だったナルホド3部作と前作4を融合させつつ、ちゃんと新作要素も入れましたみたいな優等生的な感じがして良かったと思います
ココネが可愛すぎないのが逆裁らしいというのはまさにその通りで、個人的にも好きなキャラでした。今までのヒロインと違ってより主人公的な感じで、今作では良かったけど次回作以降ではちょっと使いにくいんじゃないか?とか余計な心配をしたりもしていますが

逆転裁判シリーズ、やってる時はそれなりに楽しいけど、どうしてもマンネリを感じるきらいがあって、今作のプレイはだいぶ遅れてしまったんですが、めちゃくちゃ楽しい!というわけではないんですが、新ハードになったことで新鮮な気持ちでプレイ出来て素直に楽しかったです。そういえばotaさんの言うように立体視も結構いい出来でしたね。こういうお話を楽しむタイプのゲームは立体視と相性いいかもとか(ハードが終焉しそうなこの時代にw)思いました
正直やる前はさほど評価も高くないこともあって、このシリーズとの縁が切れることになるかもみたいな不安もあったのですが、やって良かったなと心から思います
6は好きだった過去キャラの再登場が色々あると聞いているので、今から楽しみにしています
返信する
Unknown (ota)
2019-06-21 01:47:55
>otaさんは逆境に納得できないと書かれてましたが、私がプレイした限りでは逆裁シリーズの中では一番マシに感じたんですがどうでしょうか
ぬ、そうですか。俺はやっぱ、思い出補正も加味して、「逆裁は1~3が至高」という印象がずっと残っています。
何度か書いてますが、旧作にも出鱈目逆境はあるものの、当時は新鮮味がそれをカバーしてて、今はそれが効かなくなった感じです。
5は6に比べればその辺はマシでしたけど。6は本当に、もう爆発してしましましたね。ある意味シリーズを見限りました。
ただ、今はもう一周回って開き直れましたが。そろそろ「大逆転裁判2」をやらんとなぁ。

>3Dモデルになったおかげで演出面は明らかに強化されてましたし、要所要所で入るムービーも、テンポを損なわない程度に効果的に使われている感じで個人的には良かったですし、
ここは文句なく良かったですね。3DSに移行するにあたってほぼ完璧なパワーアップだったと思います。

>シナリオ的にも、ナルホド、オドロキ、新キャラのココネのどれにも見せ場がある感じで
ここも頑張っていました。ココネはともかくオドロキはユーザーはあまり歓迎してなかったように思いますがw

>6は好きだった過去キャラの再登場が色々あると聞いているので、今から楽しみにしています
6はキャラ的には楽しいと思います。……そういやSwitchでの続編の気配が未だないですね。うーむ。
返信する
Unknown (サク)
2019-06-21 05:46:55
6はotaさんのレビューをネタバレを避けて軽く読んだだけですが、シナリオへの納得感という点では酷いみたいですね
ただ私の場合、それこそ1とか2の時点でその辺りについては吹っ切れてしまったので、あまり気にはしないんですが。まあ5みたいにその辺りについて配慮した跡が見られればそれはそれで嬉しいんですが

大逆転シリーズは完全に独立した外伝ということもあってやる気がしなかったんですが、逆転熱がちょっと復活した今はそのうちやってみてもいいかな?と思っています
それこそotaさんの大逆転2のレビュー待ちですねw

オドロキはまあ評判の悪い4のキャラですからね…
ただ、正統なナンバリング本編として出した4を完全に黒歴史扱いして続編を出すのは難しいと思っていたので、続編は上手くオドロキとナルホドを共存させる路線がいいのではと考えていた自分にとっては、まあ上手くその辺りを処理したんじゃないかなと
今作はオドロキはオドロキで熱血キャラとしてキャラが立っていたと思います

続編は…まあそんなに打ち切りとかを心配しなくていいようなシリーズではあるので、そのうち出るでしょと気長に待つのがいいかもしれないですね
switchは間違いないとして、switchに出すならps4とマルチかなとか、それなら結構気合の入った出来になるのかなとか考えると楽しみですね
返信する
Unknown (ota)
2019-06-22 19:09:29
>大逆転シリーズは完全に独立した外伝ということもあってやる気がしなかったんですが、逆転熱がちょっと復活した今はそのうちやってみてもいいかな?と思っています
大逆転は巧氏の存在が大きいですね。正直衰え(ネタ切れ?)は顕著ですが、やはり生みの親というのは偉大です。
1が相当不満な出来でしたが、2は改善されてるらしいので期待してます。それなりに、ですが。

>オドロキはまあ評判の悪い4のキャラですからね…
成歩堂を抑えた新主人公ということで厳しい目で見られた上に、、4の不評をまともに被ってしまった感じですね。
でも5と6で十分挽回できたと思います。内面的に成歩堂とあまり差を感じられないので、キャラ立ち度は少々低いですが。

>続編は…まあそんなに打ち切りとかを心配しなくていいようなシリーズではあるので
売上が何気にかなり右肩下がりなので、少々怪しいと思ってます。本編も大も(多分)物語としては一区切り付いてますし。
出るにしても間が空きそうですね。……スマホのみになったら、俺は卒業しますw
返信する

コメントを投稿

ニンテンドー3DSゲーム感想文」カテゴリの最新記事