腐れゲー道

プレーしたゲームの感想文を、ダラダラと粘着質に綴ります。

どきどき魔女神判2(DUO)

2010年06月30日 01時46分38秒 | ニンテンドーDSゲーム感想文
先日のE3にて、期待のニューハード「ニンテンドー3DS」が盛大に一般公開された。
名前通りの3D表現を可能にするゲーム機は史上初であり、間違いなく今年のE3の主役だった。
ドット絵だろうとポリゴンだろうと常に平面上に描かれていたテレビゲームが、3次元、飛び出して表現される。
全く未知の世界である。俺自身、現時点では色んな意味でどういうものなのかさっぱり分かっていない。
ただ、そこに圧倒的な「新しさ」が眠っていることは強く実感できる。
そしてその感覚は、今や貴重なことであり、ある意味「面白さ」よりずっと大事である。
ユーザーにとっても、またクリエイター様にとってもだ。
ユーザーは新鮮な体験を期待できるし、クリエイターは斬新な作品を考案できる。
3DSは必ず未知の娯楽を提供してくれる。それだけで問答無用に肯定できる。
現時点でも数々のメーカーから有名タイトルのリリースが公表されているが、あんなもんまだまだ序の口である。
3DSが何を見せてくれるのか、性質の悪いいち一般客として、今は只管傍観しておくことにする。


で。今から6年前、先代機であるニンテンドーDSが発表された時も、同様の感覚があったと思う。
3Dほど衝撃的ではないが、タッチパネルも2画面も従来のゲーム機にはない全く新しい装置であり、驚かされた。
特にタッチパネルは「初心者には分かり易さを、熟達者には新鮮さを」という哲学を完璧に実践した見事なデバイスだと思う。
結果DSはゲーム初心者熟達者を問わず広く広く受け入れられ、史上最高級の人気ハードになったことは周知の通り。
新しい仕組みに新鮮なソフトの数々……やはりそういう流れは大事なのだとよく分かる。



さて。そんなNDSには、様々なソフトが登場した。それらには様々なアイデアが詰め込まれていた。
タッチパネルに2画面、マイクにwi-fi、仕掛けがたくさんあるから、アイデアも溢れるほど出た。
しかし、ここで一つある事を断言したい。

「NDSを初めて見て最初に思い付いたネタは、皆同じだった」。

誰もが、である。ユーザーもクリエイター様も関係なく、誰もが思いつき、誰もが夢見た。
……いや、いきなりだが少々修正。全体の7割から8割くらいかな。ゲーム市場的に。
もう少し詳しく言うなら、足の間に汚らわしくも愛おしいモノをぶらさげて生まれてきた者達、かな。
この条件を満たしていれば、俺も、イケメンリア充も、阿迦手観屋夢之助氏も、宮本茂氏だって例外ではない。
本当に誰もが思いつき「やってみたい!」或いは「作ってみたい!」と思ったに違いないのだ。

……が、数秒後にその誰もが断念した。スパッと諦めた。
だって、任天堂である。万人向けである。子供向けである。ポケモンにマリオである。一般人である。GK乙である。
そんな任天堂のハードで「そんなもの」を作れるわけがない。一瞬で最強法務部(?)に却下されるであろう。
如何に望まれていても、作ってみたくても、世の中には「倫理」「世間体」などというコザカシーものが強固に存在し、
建前上は表現の自由が認められていても、残念ながら何でもありではないのである。
自分の夢が妄想に過ぎないと気付いた時、漢たちは涙ながらに諦め、他の道を模索し始めた。
しかし顔には出さなかっただけで、その断念は正に苦渋の決断であり、無念の極みであった。
その満たされなかった妄想……いやさ「漢の夢」は、好調なNDS市場にずっとヌラヌラ漂っていたと思う。
どんなに活況でも、どんなに売れていても、どこか満たされない、スッキリしない想い。
「やってみたかったなぁ。タッチパネルを使って、好き放題、やってみたかったなぁ……」。


今から3年前の2007年夏、その夢が唐突に実現した。「どきどき魔女神判!」である。
このゲームの内容を知った時、漢たちは非常に驚いたはずだ。もちろん俺も。
技術や資金で諦めたんじゃない。任天堂ハードだから、世間体があるから諦めたのだ。
なのに、いいの? 作っていいの? 出していいの? ……プレーして、いいの?
何と言うかまぁ、喜びより何より「なんで???」という疑問ばかりが溢れてしまった。
実は任天堂はこの程度の表現をいちいち規制しない会社なのだとしたら、漢の夢は随分遠回りしたのだと思う。

ともかく、どき魔女はやった。とうとうやった。漢の夢を実現した。
「タッチパネルで2次元美少女の体を好き放題弄りたい!!!」という情けなくも壮大な夢を。
……なんや散々もったいぶったが、ぶっちゃけた話、どき魔女はそれほど売れたゲームではない。
累計5万本くらいか? 10万は行ってないはずだ。せいぜい小ヒットの作品である。
しかし話題性は相当なもので、特にネット上では「席捲した」と言える規模で盛り上がっていた。
鬼のように移り変わりが激しく、飽きっぽい連中ばかりのネット上においては、それだけでも十分に快挙だと思う。
「とうとうやってくれた」、ゲーム内容以上に、そんな歓喜と賞賛の想いが熱気となってネット上に吹き荒れていた。


で、実際どき魔女のゲーム内容がどうだったのか、面白かったのかどうか、その辺俺は未プレーなので知らない。
ただ話題作であった事は確かなので、それを受け1年後の2008年夏、続編「どきどき魔女神判2(Duo)」が発売された。
……これが、酷かった。売り上げ方面ね。
発売直後からあられもないほどの値崩れを起こし、通常版・限定版共にダダ下がり。
特に限定版の値崩れは目も当てられないほどで、現在でも売れ残りが新品が流通しているはずだ。
ちなみに俺自身も限定版を新品1980円で購入した。去年の4月くらいだったかな。
前作のブームを受けての続編。作りは前作を踏襲しつつパワーアップ。特に問題は見当たらない。
それがこれだけ盛大に凋落したということは、前作のゲーム内容が悪かったのだろうか?
それとも所詮、どき魔女など一過性のブームに過ぎなかったのだろうか?
恐らく、後者なのだと思う。残念ながら一発ネタとしてしか世間は受け止めてくれなかったのだ。はぁ。

メーカーは更に1年後の2009年夏、苦し紛れに1作目のリメイクを発売したが、既に話題性のわの字も見当たらなかった。
1作目発売時のあの熱気は何だったんだろう。どうしてこう儚いのだろう。誰も彼も飽きていくのだろう。
時の流れの残酷さを感じずにはいられない。何だか無性に虚しくなってしまった。はぁ……。


とにもかくにも、どき魔女2である。
言うまでもなく俺も男の子、1作目の頃から気になっていたタイトルではあった。
本当は1作目から順にやりたかったが、まぁ仕方ない。値崩れ入手した2のプレーを開始した。

では早速ながら、このゲーム最大の欠点を書くことにする。
恐らくシリーズがあっという間に凋落してしまった原因もここにあるのではないかと思う。
単純な話、つまらないのである。正確に言うと、ゲームの大半を占める、アドベンチャー部分が非常につまらないのである。

このゲームの売りがアレなシーンである事は言うまでもないが、もちろんそれだけのゲームではない。
具体的には アドベンチャーパートで物語を進める→戦闘シーンで勝利する→ご褒美の魔女神判モード となっている。
戦闘と神判モードはセットになっていて、各シナリオの最後に登場する。
それ以外は全てアドベンチャー部である。んで遺憾ながら、この部分はつまらないとしか言い様がない。

システムは 移動場所を選択→その場所を背景にクリックで色々と調べる というものになっている。
古い例えだが「同級生」に似ている。キャラアイコンで行き先のイベントが明示されていることを考えると
「センチメンタルグラフティ2」の方が近いかな。……この例え、伝わる人いるんだろうか。うーん。

「同級生」は革新的なゲームだったし、俺も好きだが、あのアドベンチャーシステムが面白いとは当時でも思えなかった。
どこに行けば何があるか手掛かりが全くなく、攻略の方向性はコマンド総当りと何ら変わりがない。
後年になり、キャラアイコンの表示でイベントの有無が分かるようになったが、それも何か違うと思う。
上手く説明できないが、このシステムには「ゲーム性」をまるで感じないのだ。
よって非常に退屈だし、ハッキリ言えば眠くなる。

このアドベンチャーパートさえ面白ければ、このゲームの評価は何倍にも跳ね上がったと思う。
「アレなシーンばかりが取り沙汰されているが、決してそれだけのゲームではない!」という声も上がったと思う。
しかし結局、売りのアレシーンしか見所のない、一発ネタゲーと世間の目には映ってしまった。
返す返すも惜しい。非常に惜しい。もう少し作り込んで、面白さを出せなかったのか。
例えば、ADVパートの目的は「魔女の手掛かり探し」なんだから、謎解きの要素をもっと濃くするとか。
実際主人公達は謎解きをしているのだが、プレーヤー側がやっているのはほぼフラグ立て。
ここにもっとゲーム性を詰め、難度を上げれば、面白くなったと思う。
ゲームの方向性が「逆転裁判」に似てるから、あれを参考にしてもいいし。
ゲームの大半が「物語を進める為だけのフラグ立て行為」だったことは本当に残念である。


これだけ酷評しながらも惜しむのは、それ以外の部分は概ね、いやかなり高品質だと思ったからだ。
ADVパートはつまらないが、物語自体は割と楽しく、キャラの掛け合いも面白い。
随所に散りばめられた笑いのネタやパロディも、クスリと笑えるレベルにはある。
グラフィックや音楽も丁寧に作ってあり、決してアレシーンだけに甘えた作品でないことが分かる。
このゲーム、作風がいい意味でオタ臭い。お気楽良質深夜アニメって感じだ。
それだけに、ADVパートの退屈さ・つまらなさが残念でならないのである。


ふぅ。
んでADVパートを進め、魔女の証拠品を集めきると、お待ちかねの魔女神判……の前に、戦闘だ。
魔女達は皆正体を隠しているので、まず戦闘で勝って大人しくさせ、しかる後に神判で調査するという寸法だ。
戦闘はタッチパネルを使った簡易FPSって感じで、作りは簡素だし、難度も低い。殆どオマケレベルだ。
まぁ魔女神判前の前座としては悪くないと思う。テキトーに攻撃し、暴れる少女達を屈服させよう。ぐへへ……。


すあああああああ~~~ってお待ちかねお待ちかね、魔女神判モードの開始だ!!!!
NDSを知って早6年、とうとう夢が実現したぜ。ありがとうどき魔女、ありがとう任天堂。
神判モードの概要を説明すると、もちろん美少女の体を弄ることが目当てはなく(目当てだが)、隠された「魔女の印」を探すのが目的だ。
魔女の印は少女らが興奮すると浮かび上がるようになっているので、色々やってその状態に持っていくというわけだ。
手段としては「触る」「見る」「息を吹きかける」「証拠品を突きつける」がある。
こっから先は説明など不要、いや無粋だろう。やれ。やれ。やりたい放題やっちめぇ!!!

……だが一応ゲームなので、触ったり見たりする場所によって彼女の興奮度は上下する。
あまりに興奮度を下げすぎると神判に失敗し、ゲームオーバーになってしまう。
と言ってもそんなにシビアなものではないので、基本的に好きなように触ったり息を吹きかけたりすればいい。
ちなみに乳はほぼ例外なくマイナス効果となっている。
乳だ乳だ乳だ乳だ乳だ乳だと痴漢のようにがっついて触りまくるのは不可ということだ。
なんちゅーか、意外に制約多くてめんどくせーなおい。これが現実か。違うって。…………。


神判モード時は対象キャラの艶かしい全身図がDSの2画面いっぱいに表示され(十字キーで上下移動)、非常に燃える。
立ち絵ではそうでもないキャラも、神判モードではお色気満載のポーズや表情を見せてくれる。
興奮度が上がるにつれ全身図も変化するようになっており、飽きさせない。
タッチペンで(あるいは指で直接)画面を突付く度に、キャラは色気あるボイスを呟いてくれる。
特定の条件を満たすと乳ドアップのボーナスモードに入り、この時は幾ら触っても興奮度は上がるだけで下がらない。
などなど、正直マジにドキハァできる。どきどき魔女神判、タイトルに偽りなし。
冷静に考えれば、キャラの大半は中学生だよな。大丈夫かおい。アグネられないか俺。
いやいや、ンな下らんことは考えなくてよろしい。本能の赴くままに触れ。それが許される場なのだから。

神判モードのエロさは大したものだが、一応DSだし任天堂だから、抑えるところは抑えてある。
例えば乳揺れはあるが乳首透けはない、秘密の花園はあまりおおっぴらに触れないようになっている、など。
着崩れはしているが、衣服は着ているし、せいぜい水着やレオタード止まりだ。下着姿はない。
あ、でも一キャラだけパムチィがハミ出ていることを確認できた。これには非常に驚いた。
任天堂ハードで女性下着って、アリなの? 俺の知る限りでは「ワンダープロジェクトJ2」の微細チラくらいしかない。
あのハミパムは個人的に盛大に賞賛したい。よくやったぞSNKプレイモア。マジで。


さすがにこのゲーム最大の売りだけあり、神判モードは気合充分に作ってあった。満足である。
男のゲーオタなら、一度は必ずやっておくべきだと思う。一人でこっそり、しかし照れずに堂々と。
ちなみに、本番以外に「簡易神判モード」とでも言うべきものも用意されており、こちらは作中に登場する大半のキャラが対象になっている(野郎含む)。
簡易モードだけに大してエロくないが、このモードでは「ボイスで呼びかける」ことが出来るようになっている。
例えば「好きな人いるの?」や「可愛いね」などを、DSマイクに向かって呟き、キャラの反応を見るのである。
ハッキリ言って本番神判よりこの簡易版の呼びかけの方が100倍恥ずかしい。
さすがの俺もこの簡易版やってる時は赤面したぞ。感度悪いからなかなか聞いてくれないし。はぁ。



後はテキトーに。
グラフィックは全般的に高品質。手抜きを感じない作りが非常に好印象だった。

音楽は普通だが、何気に聴いてて「あ、KOFっぽい」と思うことがあった。
こんな所でSNKの匂いを感じるとは思っていなかった。ああ、あの頃。

ボイスについては「一言ボイス制」を採用している。
例えば「おいっ、俺はそんなこと言ってないだろ!」という台詞なら、「おいっ!」だけが音声で再生されるという感じだ。
これによりボイス容量を大幅に削減できるが、それでいてきちんと喋ってる感覚は出せる。
また、単純にフルボイスにすると台詞の朗読に時間がかかるので、この方がゲームのテンポが良くなるという利点もある。
元祖がどのゲームなのか知らんが、なかなか上手い手法だと思う。もちろんフルボイスの方が良い時もあるけどね。
ころんの「すごすぎる~!」やかもめの「まかせてちょうだい!」はボイスがすっかり耳に残ってしまった。はは。




キャラ感想。どいつも個性的で楽しいキャラだったと思う。
このゲーム、アニメ化にかなり向いてると思うんだが……ブームの頃ならともかく今更もう無理だな。
各キャラには好感度の隠しパラメータがあり、それ次第でEDは多彩に変化する。
残念ながらADVパートの退屈さに耐えられないので2周目はやらなかったが、複数回プレー推奨の作りだ。


・西村アクジ
「ちょい悪中学生」などと痛い自称をしているが、中身はごく漫画的な良い奴おせっかい少年。
今作はギャルゲとはやや違うので、あまり内面描写などの掘り下げはなく、そういう意味では薄い。
他キャラにボケ・天然・暴走系が多いので、作中ではとにかく突っ込みに徹している。
前作・今作の登場女性キャラほぼ全員に惚れられているという、何気に近年屈指のハレイムキャラ。畜生。

・羽織くれは
第一話ヒロイン。グラマラス新体操部巨乳生徒会長頑張り屋さん美少女。
最初の魔女ってことで無難なキャラ。作中貴重な常識人。
もちろんアクジに惚れていて、アクジが他キャラとイチャると「破廉恥なっ!」と怒る。畜生。
俺のプレーではくれはEDだった。高校入学して同棲を始めるという噴飯ものの終わり方だった。超畜生。
欲を言えば、もう少し絵柄を正統派にしてほしかったなと思う。

・比路ソフィ
第二話ヒロイン。おっとりグラマラス美少女。
戦闘モードで大活躍してくれたので好感度は高い。このキャラのEDを見る予定だったんだけどな……。

・友里かもめ
第三話ヒロイン。ゲーオタ腐女子グラマラス美少女。
自分がオタである事は必死に隠そうとするが、魔女であることは何ら気にしていない模様。面白い。
中身は徹底的にオタで腐で、3話はその辺のネタ満載シナリオになっている。
ちなみに、このキャラがハマっている作中のアニメが、何と「ニンジャコンバット」。
ネオジオからネタ持ってくるのは当然として、何でこんなマニアックなゲームなんだよ!
スタッフに旧ADKの人でもいたのだろうか。濃すぎる選択である。

・双葉なみ・なぎ
第四話ヒロイン。スポーツぺた美少女。双子で、片方は男!
おいおい、と言いたいとこだが、今じゃ男の娘なんてフツーだもんなぁ。やれやれ。
どちらも何故かアクジにベタ惚れで、いちいち張り合って話を盛り上げてくれる。
「危ない台詞を放ちまくる」キャラを担当しており、別の意味でもどきどきさせられる。
魔女神判モードではどちらか片方を選ぶことになる。俺は当然なみ(女)の方にしたが……なぎだったらやっぱその、アレなん?
いや別に興味があるわけじゃないよ。マジで。正直気持ち悪いから止めてほしいよ。ホント。

・渚烈火
第五話ヒロイン。夜の学校で魔物と戦う寡黙グラマラス美少女剣士。はちみつくまさん。
あんま目立ってないが、徐々に心を開いてくれる描写はいい感じだった。仲間、かぁ。はぁ。

・理澄ねおん
第六話ヒロイン。小学生アイドルロリっ子美少女。
このゲームのコンセプトにロリっ子は合わないと思うんだが、やはり最低一枠必要なのだろうか。はぁ。
キャラは所謂ツンデレさんで、アクジに悪態突きつつ慕いまくる。やれやれ。
さすがに小学生は不味かったのか、このキャラは神判モードもやや控え目で、露出が少なかった。
このゲームの表現を巡る製作者と任天堂の戦いを想像すると、ある意味ゲーム以上に燃えるな。

・桜ひめき
第七話ヒロイン。貴重なお姉さんグラマラス美女。
他キャラが皆中学3年以下の中、彼女だけは19歳くらいの設定である模様。
もちろんお姉さんキャラなのだが、ボケ要素が強いので甘えたくなるタイプではない。
終盤のキャラなので、神判モードがやや難しく、なかなか突破できなかった。
さすがにお姉さん、アクジ如きガキのテクニックでは興奮できないということか。うああああ。畜生。

・聖花ころん
最終話ヒロイン。天然ボケ妹系グラマラス美少女。
ゲーム開始時からアクジのパートナーとして共に行動するのだが、終盤に正体が判明し、一時的に敵対する。
彼女を元のころんに戻す為には、魔女神判しかない! ……という訳で今日も合法的に14歳の体を弄るのであった。はぁ。
キャラは徹底的に天然・アホ系で、なかなか面白かった「すごすぎる~!」の一言ボイスが印象的だ。
個別EDも見ておきたかったなぁ……うーん。


・他
今作には前作のキャラも総登場するので、中盤以降はかなり賑やかになる。
正直前作との絡みはオマケ程度だと予想していたので、これほど関わってくるのは計算外だった。
今作をプレーするなら、その前に前作プレーがほぼ必須だろう。うーん、勿体無いことをした。




ンなとこか。
ADVパートさえ面白ければ、もっとやり込みたかった。本当に惜しい作品である。
とは言え、漢の夢、俺の夢を実現してくれたこの偉大なタイトルには、感想以上の強い敬意を表する。
今思ったのだが、このシリーズが埋没してしまったのは、、「DSで美少女に触る」のコンセプトが
「ラブプラス」にて更に昇華され、お株を奪われたという理由も大きいのではなかろうか。
どき魔女も十分にオタ向けの作品だが、残念ながらコナミの方が一枚上手だったということか。うーむ。
しかしどき魔女がラブプラスに影響を与えてる部分はあると思う。それは誇っていいよ。
ゲーム業界における、本格2次元美少女お触りのパイオニア・どきどき魔女神判シリーズを俺は決して忘れないぞ。


そもそも俺は、ゲームとソフトなエロとはとても相性が良いと思っているのだ。
と言うのも、テレビゲームは基本的に「困難を成し遂げ(大袈裟だが)ること」に楽しみを見出す娯楽だからだ。
困難を成し遂げたのだから、何かご褒美が欲しい。娯楽なんだから尚更だ。
だからステージをクリアーすればファンファーレが鳴ったりするし、エンディングを見ればオマケモードが追加される。
ひと頃、業界でCGムービーが大流行したのも、それがご褒美としてユーザーに受けが良かったからに他ならない。
ゲームには、基本的にご褒美の要素が不可欠。そしてそれにソフトなエロほど向いている題材はないと思うのだ。

男というのは難儀なもので、殆ど常時エロい存在なのだが、常に濃いエロを求めているわけではない。
もちろん濃いエロも必要ではあるのだが、そういうものに挑む際には環境や妄想など、それなりに下準備も要るのだ。
つまり男が本当に常時求めているエロは、緩くソフトなお色気程度だと言っても過言ではない。街中でのパムチラなどその代表例だろう。
この男の絶対の本能を、娯楽であるゲームに取り込まない手はない。もっともっと、お色気作品は増えるべきなのだ。

もちろん現状でもギャルゲの一枚絵など、お色気をご褒美に使った作品はある。腐るほどある。
しかしそれを「ゲーム性」に絡め、真にご褒美として機能させている作品は少ない。意外なまでに少ない。
だから俺は常に「ゲームとして面白いギャルゲ」を求めているのだが、何時まで経ってもコマンド選択ADVばかり。
ゲームにおける「ご褒美としてのお色気」はまだまだ殆ど未開拓の地であり、当然ガンガン拓いていくべきなのだ。

幸いにもラブプラスの大ヒットがあり、「アイドルマスター」や「ドリームクラブ」の登場など、近年ギャルゲも多彩さが出てきたと思う。
今後はお色気をご褒美として見事に使いこなした、ゲームとして申し分のないギャルゲの登場も望めるかもしれない。
比類なき漢の夢を更に追い求めた作品の登場を大いに期待して、終わることにする。



3DSも登場するしね。3Dですよ。飛び出るんですよ。そらもうやるこた一つだろ。
どき魔女も復権のチャンスだよ。いや実際作ってる可能性十分だな。ふへへへ。
夢と妄想とときめきと、ロマンティックが止まらない。


はぁ……。








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4 コメント

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お色気ゲー (S・R)
2011-06-24 13:16:54
3DSで9月にカグラがでますねえ。どき魔女にも再起してほしいものです。

もっと続いてほしかったなあ。私は1を発売日買いした人間ですが。無論DUOとぷらすも。
ADVがああいう方式なのはまさにプロデューサーだかディレクターだかがそういうゲームにはまったからだそうで。私は特に好きでも嫌いでもないですが。でもキャラは好きでした。烈火ペロペロ。まあ初回はソフィエンドになっちゃいましたが。簡易審判というか普通に会話するモードもなかなかに面白かった記憶があります。「にぎってくれ」とか「しごいてくれ」とかすb……ひどいセクハラをはたらけます。
ぷらすも面白いのでぜひやってほしいです。既読スキップしていけばかなり短く一周できますし。私は正直よく知らないんですが、SNK好きなら絶対やっておくべきだと思います。ニンコンどころじゃありません。でもエロの過激さはDUOのが上かな。
あとチャンピオンREDコミックスのどき魔女漫画版もお勧めです。あの八神健がはっちゃけてます。って知ってますか?密リターンズとかジャンプでやってた人。ゲーム以上に直接的かつばかばかしいエロスが詰まってますのでこれもぜひ。
返信する
Unknown (ota)
2011-06-24 22:12:17
おお、初代を発売日買いですか。素晴らしい。漢たるもの、そうでなくてはなりません。分かってらっしゃる。偉い。マジで。
私もキャラは気に入りましたし、連中の繰り広げる会話はとても楽しめました。ソフィレロレロ。
グラフィック、音楽、キャラクター性、ボイス、そして魔女神判、どれも良い出来だったんです。十分良作だったんです。
……ADVモード以外は。本当に惜しい、勿体無い作品でした。
人気が一瞬で萎んでしまった事もあり、今になると非常に寂しいシリーズという印象があります。はぁ。
どき魔女ぷらすは、プレー意欲はあります。先にDuoをやってしまったのは失敗だったなぁ。
どき魔女漫画版も1巻だけ持ってますよ。密リターンズはジャンプで読んでました。
漫画版の作者が誰かは知らなかったので、読んだ時は八神さん何やってんスかと思いました
返信する
とても楽しい感想文でしたw (tanaka)
2014-01-26 23:52:21
こんにちわ。僕はこのシリーズの1はやりましたが、2は未プレイなので何となくコメントを控えていました。が、なにげに再読したらやはり面白く、結局コメント欄に手が伸びてしまいましたw

最初にこの作品のパッケージを見た時、ケロロ軍曹の作者がキャラデザ担当か?なんて思いましたw。ネットで調べたら全然違って、SNK関連の制作で、かつ内容はタッチペン・ライトエロという破天荒な概要を知ったら、足が勝手にレジへ向かっていましたw。
しかし、結局僕はどき魔女1をクリアできずに売ってしま
いました。個人的に、難度が思ったより高く感じられ(ヌルゲーと思って舐めてました)、終盤には幸福感より作業感が上回ってしまい、何となく放置しちゃったのです。

いま思えば、何とも勿体無いことをしたものです。

エロさ自体は、十分期待に応えてくれましたからね。確かに素晴らしいクオリティーでした。つくづく当時の根気のなさが悔やまれます。

otaさんの記事を読み、2の方も仕様はほぼ1と一緒だとわかりました。ADVパートがあまり面白くないのは1も同様だったと思います。移動場所を選択するシステムのゲームってなぜかあまり楽しかった試しがありませんね。
でもバトルは結構熱かった記憶があります。
やはりご指摘の通り、ADVとしてイマイチなのが難点なのでしょうね。

その点は妥協して、2のキャラも魅力がありそうなので、ちょっと中古屋で探してみようと思います。今度こそクリアしますよw

ゲームについてはそんなとこですが、僕はこの記事を読み物としてとても楽しませて頂きました。
冒頭の3DSの話から始まり、ギミックの話題からこの作品の紹介に移り、最後はお色気ご褒美論で締めるという流れはお見事で、otaさんの文才に改めて感服した一本でした。ゲーム以外のブログも読んでみたいなあ、なんて勝手に思っております。
「NDSを初めて見て思いついたネタは皆同じだった」を始め、いくつかのポイントで何度も笑わせて頂きましたよw

それにしても、ゲームとして面白いギャルゲ、というテーマは興味深いです。ご褒美としての色気・萌え要素をゲーム性とうまく絡めた作品って本当少ないですよね。僕はそういう作品ってときメモ1くらいしか記憶にありません(ラブプラスは未プレイなので)。
死ぬまでに、ゲームとして超面白いギャルゲーをやってみたいものです。夢ですねwまあ、まずはどき魔女とラブプラスからでしょうか。
長くなりました。申し訳ありません。それでは更新楽しみにしています。




返信する
Unknown (ota)
2014-01-28 00:01:41
どき魔女の一作目は、ある意味「脳トレ」に並ぶ衝撃を受けました。マジで。
脳トレは「その手があったか!」で、どき魔女は「それやっていいのか!?」でした。任天堂って結構懐深いんだな、とw
本文でも書きましたが、「タッチパネルを使ったエロ」は、DSの機能を知った男なら誰でも想像することだったと思います。
だがエロには気恥ずかしさが付き物。また任天堂の目もある。誰もがやりそうで誰もやらなかった。
そこに風穴を開けたどき魔女はパイオニアです。PSPやVITAのギャルゲにも影響を与えているような気がします。

>2の方も仕様はほぼ1と一緒だとわかりました。ADVパートがあまり面白くないのは1も同様だったと思います
あー、1もそうなんですね。ここ、凄く勿体無いんですよね……
キャラの可愛さ、世界設定、エロアイデア等は文句なしです。戦闘のゲーム性も俺は結構楽しめました。
が、ADVパートの単調さ、退屈さは個人的に無理です。今作、たまに再プレーしたくなるんですが、ADVパートを思い出して断念してます。
多彩な魅力を大きな欠点で損なってしまった、非常に惜しい作品ですね。ああ勿体無い。
シリーズとして1→2で一気に勢いが萎んでしまったのは、残念ではありますが個人的には納得できます。
でももう少し長生きしてほしかったな……。

>その点は妥協して、2のキャラも魅力がありそうなので、ちょっと中古屋で探してみようと思います。今度こそクリアしますよw
2は1のキャラも総登場(多分)するので、お得感ありますよ。限定版だとねんどろいどぷちが2体付いてていい感じです。
これは俺が持ってる唯一のねんどろいどで、可愛いから未だに飾っていたりしますw

>ゲームについてはそんなとこですが、僕はこの記事を読み物としてとても楽しませて頂きました。
あ、ありがとうございます。この頃はまだ割と勢いがあったかな……今は……。


>それにしても、ゲームとして面白いギャルゲ、というテーマは興味深いです。ご褒美としての色気・萌え要素をゲーム性とうまく絡めた作品って本当少ないですよね。
そうですね。「男にとって定番中の定番」ネタなんですから、こんなに扱いやすいものはないはずなんですが……難しい。
俺は何気に今のギャルゲには疎いので、最近の事情は分かりませんが。今話題の「艦隊これくしょん」なんかはゲーム性の高いギャルゲなのかも?
一方VITAで見られるタイトルには、ちょっとやり過ぎで、興奮どころか引いてしまうのもチラホラあります。
この前も「モエロクロニクル」という作品の公式サイトを開き、これはどうなのかと思いました。ああいうのは、違うんだよなぁ……。
エロってのは非常に普遍的なテーマでありながら個人的趣向に強く依存するので、意外と自分好みな作品が見付けにくいのかもしれませんねw
まだまだ開拓の余地はあるジャンルだと思うので、作り手の方々にはこれからも真面目に暴走していってほしいものです。
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