プラdroidは、ねんど子猫に愛を観るか?

管理人「osuzu」が制作する模型関連のブログです。

「サイレント・ランニング」と「天空の城ラピュタ」・・そして「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」

2015-01-03 | 天空の城 ラピュタ

新年、明けましておめでとうございます。

当ブログ開設より早一年と少々・・、以外にも?多くの方々に御覧頂くと共に

オークションでも御盛況頂きまして誠に有難うございました。

今年も当ブログ、オークション含め、マイペースではありますがチマチマ活動して

まいりますので宜しくお願い致します。

さて、本年の初荷ですが・・今年の干支は「羊」と言う事で

「羊」と言えば「電気羊」、「電気羊」と言えば「アンドロイド」、「アンドロイド」と言えば

「サイレント・ランニング」?、「サイレント・ランニング」と言えば「天空の城ラピュタ」?・・

の、誰しもが想い浮かべるであろう? 誠に安易な発想&繋がりからの制作です。

先ずは「サイレント・ランニング」ですが・・ ←コレ!

1972年製の、古くて地味で暗~いSF映画です。

長くなるので詳細は省きますが、環境悪化により地上では存在し得なくなった植物達の

種の保存を担い,宇宙を漂う一隻の宇宙船内で人とロボットが織成す、かなり陰鬱な物語です。

ド派手な戦闘シーンも無ければ、エイリアンのエの字も見えない、昨今のハリウッド大作を

見慣れた目には全くUSメイドらしからぬ、ジト~としたSF映画ですが

管理人の大好きな作品の一つです。

海外の映画作品には、宗教的な神話を背景にした物が数多く見受けられますが

 これも(ノアの方舟+罪と罰)÷「2001年宇宙の旅」といった感じで、植物オタクな

乗組員の主人公(悪人では無いんですが・・)とその他3名の乗員が「人」の愚かさと強欲さ

そして儚さと弱さを象徴する傍らで、擬人化された3体のロボット(ドロイド)達

(見たくれは大きなブリキの玩具)が本来、人が持つべき健気さや愚直さや優しさを

見事に具現化してくれます。

ラスト・・誰もいなくなり、当て無く宇宙を漂う船内で 健気に植物たちの世話を続ける

一人ぼっちになったロボット(ドロイド)の姿が、とても心に沁みいる感傷的な一品です。

ラピュタ公開時、そのエンディングが本作に似ていると囁かれた事も有るようですが

管理人も初めてラピュタを見た時に真っ先に思い浮かんだのが

この「サイレント・ランニング」でした・・。

「ガリヴァー旅行記 第3篇」に記述される「空飛ぶ島 ラピュータ」がモデルと言われる

ラピュタですが、きっと本作は宮崎監督お気に入りの一本で、ヒットにも恵まれずに

埋もれてしまった、この作品へのオマージュとして、そのイメージを随所に散りばめたのでは?

と・・、管理人は今も勝手に思い込んでいるのですが・・。

 随分と長い前振りになってしまいましたが、要は好きなんですよね・・こーゆーの。

この「ロボット兵」もイ~感じで、劇中の山場を盛り上げてくれます。

場面により、人が併せ持つ対極的な二面性(善悪)を象徴する存在として

強く印象に残るこの「ロボット兵」ですが、中でも此の「墓に花を手向ける・・」場面に

グッと来た方も多いのではないでしょうか?

作例は、最近得意の写ノラマ仕様です。空物系にと考案の、このフォトフレーム応用展示ですが

意外にコレも有りか?と言う事で作ってみました。

 ロボット兵は当然、「ファインモールド製 園庭Ver」。基本、素組ですが肩周りのコケをパテで、

あと、花を持つ右手の指の開き具合を調整してます。

「パズー」は同じく「ファインモールド製 戦闘Ver」からスカウト、そのままでは帽子を被って

ますんで、髪をパテ造形、右手=帽子持つ仕様に加工、帽子はクシャッとした感じに・・

これもパテにより作ってます。この「ファインモールド製 パズー」、以前に作った「シータ」同様

ジブリ系プラモフィギュアの中では出色の出来ですが・・いかんせんキットとの組み合わせが・・

なんでこの「パズー」を「園庭Ver」に入れんのですか?FMさん。

それと「シータ」は「バンダイ製 フタップター」から誘拐です。これも今回の作例には全く合わない

ポージングな上に、そのままだとパズーよりも背が高くなってしまうので

四肢切断の猟奇的行為の後、パテ盛り・プラ溶接等の大手術で蘇って頂きました。

  この場面。

冷徹に見れば、単にプログラムされたルーチンワークを淡々と繰り返す

ただのロボットかもしれませんが、其処にはきっと「何時か現実の物と成る

ロボット達が、どうか人の様で在って欲しい・・」と言う、人の願いが込められているのかもしれません。

近年、「御掃除ロボット ルンバ」を筆頭に、何かと身近になりつつある「ドロイド」の類ですが

いくら賢く、人間味あふれる面が有っても、まるで「狂牛病の牛」の様に動きまわる

米軍の支援用四足歩行ロボットでしたか? あの類だけは勘弁願いたいものです・・そして、

当ブログの御題元でもある「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」の著者Philip Kindred Dickは

 更に深く、そして重く・・観る(読む)者に問いかけます・・・。

「アンドロイドの様な人か・・?」、「人の様なアンドロイドか・・?」、「そもそも・・人とは何か?」と・・

そんな崇高な名著の邦題をもじった当ブログですから理念も当然、崇高且つ壮大です。

”家族に迂とまれ・・職場で余され・・唯一の安息の時・・「本を読みながらの朝エンコ」すら

「長すぎる!」との嫁の冷酷な一声により奪われた、哀れでオタクなおやじが、その悲しみを肥やしに

紡ぎ続けるプラモ達に何時か・・例え一欠片でも愛を見出す時が来るか・・?と言う、正に

プラモ制作を透して「人とは何か?・・人生とは何か?・・心とは?・・」を世に問う

哲学的ブログなので在った・・様な気がする事も、無いわけでは無いんですが・・。

あ゛~、そ~言えば「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」の中に、胸をえぐるように

心に沁み渡る一節が有ります。・・・神とされる者の言葉なんですが・・

「まだわからんかね? 救済はどこにもないのじゃ」・・・・by ウィルバーマーサー。


 

 

 

 

 

 

 

 

 



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