オーステンblog

埼玉オーステンSC スタッフブログ

1-4-4-2

2018-11-02 22:47:50 | 日記

岩政大樹さん の 記事 勝手に引用します。

コーチってこんなことばかり 考えているんです。

中学生の選手たち
ついて来られるか? ただのロボットになるか?
このくらいの話について来られるようにしてね。

以下引用-

●革命が起きようとも普遍。4-4-2の合理性

 サッカーの守備戦術とは、アリゴ・サッキが“革命”を起こした80年代後半から、ずっと4-4-2を基点にして語られているように見える。サッキが考案した「ゾーンプレス」という守備方法が一気に広まり、サッカーはより速く、より緻密に変わっていった。

 ペップ・グアルディオラの出現は次なる“革命”といえる。攻撃か守備かという二極化された考え方を一刀両断し、「攻めるための守り」、「守るための攻め」であることを強烈に表現した。

 それにより、「どこでどのようにボールを奪うか」と「どこからどのように攻撃をスタートさせるか」が一緒くたに考えられるべきものとなり、攻守の切り替わりはどんどん速くなっている。もはや攻守の境目はなくなってきていると言っていいほどだ。

 この枠組みの中で様々な戦術が考えられてサッカーの歴史を作っているが、結局は「なんだかんだでやっぱり4-4-2」か「4-4-2以外」で大きく2つに分けられると思う。歴史は常に繰り返されていくもので、個人的には皆がこの2つを行ったり来たりしているように感じるのだが、それほど4-4-2はベーシックで合理的なシステムと言える。

 特に、昨シーズンのバルセロナが4-4-2を基本システムとして採用したり、今シーズンのグアルディオラ・シティが(攻撃時には変形するものの)守備時に4-4-2のような形になる戦い方をときに採用したりしていることは象徴的だ。チームとは生き物で、常に変化に対して敏感に適応していかなくてはならないが、そのために持つ1つの手立てとして4-4-2はいつも皆の選択肢となるということだろう。

●W杯において4-1-4-1や3バックが減少した理由

 ロシアワールドカップでもたくさんの国が4-4-2の守備体系を採用した。ここ最近のワールドカップでは、これほどまでに4-4-2が採用されていた印象はなく、ことワールドカップにおいては「なんだかんだでやっぱり4-4-2」に戻ってきたように感じた。

 日本代表もそうだったが、攻撃時や自陣での守備においては4-2-3-1を採用している場合でも、守備のスタートは4-4-2で始めている国が大半だった。4-1-4-1(4-3-3)や3バックはワールドカップに限っては減ってきたと思う。

 その要因として挙げられるのは、まず、相手のビルドアップに対してツートップでプレッシャーをかける必要性が高まってきたことだろう。

 センターバックやゴールキーパーから意図的にボールを動かしていくことが“当たり前”となってきている現代サッカーでは、ビルドアップのスタート地点に規制をかけなくては簡単に自陣への侵入を許してしまう。さらに、前線が一枚だと、センターバックからボランチへのパスコースを遮断することができないため、ピッチ中央のセンターサークル付近で、配球に最も優れた相手選手(ボランチ)に自由にボールを持たれてしまう。

 その状況では、意図的に誘導してボールを奪うことは難しくなり、ボールを奪う場所を定められない=攻撃のスタート位置を定められない、となってしまう。

 そのためのツートップ、そして残りの8人をどう配置するかというところで結局、4人を2列に並べる4-4-2が最も合理的で簡単なのだ。さらに、時間的制約の中で選手たちに最も早く守備の原則や約束事を落とし込みやすいのが4-4-2の利点で、短期決戦のワールドカップで多くの国に採用されたもう1つの大きな理由だろう。

 サッカーはどんどん高速化している。プレスの強度は高まり続けていて、プレーする選手に求められるのは瞬時に状況を把握し、判断を下して、それを素早く正確に実行する能力だ。

●妥当な考え方と言える4-4-2でのチーム作り

 そうなると、練習の中で日々その能力を高めていくことが必要となる。チームとしてのやり方云々にかかわらず、結局は「相手のプレスが早い」か「自分の判断が早いか」で勝負は決まるので、ピッチの中ではクリアな頭で「プレスか、判断か」の瞬間に立ち向かわなくてはならない。

 守備側としては、相手に判断させる時間とスペースを与えないことが求められるので、一瞬たりともプレスにいくタイミングを逃してはいけない。そのときにタイミングをはかる決め手となるのが、守備の原則や約束事だ。

 4-4-2のゾーンプレスは、この守備の原則や約束事がシンプルで、かつ、ポジションによって大きく変わるものがない。そもそもがピッチを均等にカバーして立っていることから、「ボールを中心に、全員で距離を保ちながら移動し、ボールに近い選手がプレスに行ったら横の選手がそのスペースを埋める」という基本的な約束事を全員が遂行していれば、それでほとんどのことが事足りてしまう。

 プレスに行く方向もゴールを背にしてそのままボールに対してアプローチをすればいいし、チーム全体でどこかに誘導したり、ポジションによって決まりごとが変わったりするといった複雑なものがほとんどないので、時間がない中でのチーム作りを考えたときに、4-4-2でひとまずチームを作るというのは妥当な考え方だろうと思う。

 これが、チーム作りにより時間をかけられるクラブチームとなるとまた話が変わる。実際、チャンピオンズリーグや各国のリーグ戦を見ると、ベーシックな4-4-2はむしろ少なくなる。

 これは、短期でチームを作るわけではないことで、より細かく守備の原則や約束事を設定する時間があること。そして、長丁場のシーズンを戦っていく上で「相手が慣れていないやり方」を作っておきたい考えが根底にあるように思う。

(文:岩政大樹)
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