そこで、北朝鮮は焦れて来た。
早々に戦果が欲しい。そして予てからの作戦を期待した。
元山から出港した偽装漁船4隻(小型駆逐艦クラス)と潜水艦4隻があった。
それは竹島を目指していた。速力15ノットの高速で移動していた。
南トンスランドは北朝鮮の戦いに没頭しており、それにより、南側は無視されていた。
だが海上自衛隊は、領海線ギリギリを監視していた。元山からの船の出港は「秘密にしたい」のだろうが、実は早々にばれていた。
何故か?
Sosusの海中パッシブソナー群よりも、もっとアクティブな海中匍匐マイク群を日々移動させて潜水艦以外の監視網を緻密に設定していた。
実はロシアも気づいていないが、日本海は東海ではなかった。完全に日本が動向を把握した日本の掌中にある海であり、当に日本海であった。
これら元山の船が奇妙であるとは分かっていた。
先ず潜水艦が潜水しない。しても直ぐ上がる。
これは兵員が沢山居たと分かるのだ。そして漁船の様子を情報監視衛星で見ると15ノットだが、発生する波が高かった。兵装を相当量積んでいると分かるのだ。
狙いは「戦果」だった。竹島を攻撃して「明確な占領」を宣言したかったのだ。
竹島はパクリが五月蝿いので、ナカナカ自衛隊も来ない。またミサイルで脅せば、日本の自衛隊も動かないだろう。そう思っていた。
だが、オバマ大統領が援護射撃をした。
「我が軍は今進行中の戦闘に関して、全力で援軍をする為の派兵を進めているが、この動きに対して、北朝鮮が核を使う動きがあれば置き土産であるデイジーカッターの使用も有り得る」
これで核ミサイルを止めたのである。
実際江原道で雪隠詰めとなっている天馬号は集中していた。ここにデイジーカッターを使われると核には強い戦車も一網打尽で焼かれて全滅となる。それは核攻撃に匹敵する。
そんな中、何も知らない竹島攻略部隊が「ケンチャナヨ」満載の馬鹿軍隊を叩きのめすのである。
実にあっけない攻略である。
予てよりの単純なジャミングで、竹島は孤立したが、ここまでは来ないだろうと高を括っていた。
だが東側の海上には殆ど動きがない。
強襲ほどの熾烈さもなく、先ず潜水艦からロシア製の巡航ミサイル32発で「要塞」と称していた「オカラ」コンクリートのやっつけ建築がつぶれた。そして偽装漁船から50mm砲の砲撃。上陸作戦実行。各漁船から50人、各潜水艦から30人合計320人が上陸し、携行兵器で攻撃。あっけない陥落であった。
海上自衛隊は、それを100km離れて監視していた。
「我が軍は敵領土竹島を占領せり」
それを聞いて、海上自衛隊が動き出した。
構成は護衛艦隊第1輸送隊「おおすみ型輸送艦」しもきた、くにさき、の二隻、第2潜水隊群第4潜水隊「おやしお型潜水艦」たかしお 、せとしお、の二隻、第12護衛隊「あぶくま型護衛艦」あぶくま、せんだい、とね、の三隻、そして「あさぎり型護衛艦」うみぎりの一隻
先ずそうりゅう型潜水艦が動き出し、その周辺の艦船の動きを確認する。
加えて護衛艦4隻、強襲揚陸艦2隻が竹島へと動き出した。
南トンスルランドも感づかないわけではないが、やっている暇はない。
2時間で先頭海域に接近。強襲揚陸艦ひゅうがのヘリコプターSH-60がスピーカーで警告を発する。
「北朝鮮兵士に告ぐ!竹島は我が国の領土である。武力による侵攻は、これを排除する」
「何を!我々は南のゴキブリを排除しただけだ。ここはチョングソの領土だ!」
だが南のゴキブリだから手が出せなかっただけだった。北になれば、今の状況では攻撃は思いのままである。
長い間やりたかった事がやれるのだ。
国会議事堂の衆議院議場では、安倍晋三首相に役人がやって来て耳打ちをした。
安倍首相は「我が国領土の竹島に北朝鮮軍が上陸した模様です。我が国は憲法九条による集団的自衛権を発動する権限がなく、それらは野党の方々の共通する要求です。そこで韓国軍と北朝鮮軍の交戦に介入する根拠がありませんでした。これも平和憲法の示すものです。ですが、韓国軍が居なくなった竹島は我が領土で、これらの武力侵攻を確認しており、これは防衛行動となります。」
その発言に民主党・社民党・共産党が驚いた。
憲法九条があるから「竹島は永遠に日本から毟り取れる」それが売国奴の存念だった。だが、こんなやりかたがあったのか?と愕然とした。
「我が国は防衛権を有します。したがって武力による侵攻は武力によって奪還します。」
その主語が南トンスランドでは無理だが、今となっては武力侵攻をする北の行動は掣肘できる。
「海上自衛隊護衛艦隊第1輸送隊護衛艦しもきた艦長柳一等海佐。」(かってに使ってごめんね)
「ハイ、こちら海上自衛隊護衛艦隊第1輸送隊所属、護衛艦しもきた艦長柳一であります」
「私は日本国総理大臣安倍晋三です。」
「ハイ、諒解しております」
「現状報告を」
「ハイ、現在敵北朝鮮海軍による攻撃を受け占領された竹島を前にしております」
「占領している北朝鮮の軍隊に退去勧告をします。マイクを繋いで下さい」
「ハイ。」
すると通訳がマイクを取った。安倍首相は日本語で文面を述べた。
「現在この音声を聞いている北朝鮮軍の関係者へ!貴軍が所在するのは日本の領土竹島です。貴軍が武力により、この地を占拠した経過は記録しています。これは侵略行為です。我が国は平和憲法のある平和国家ですが、侵略に対する防衛権は保持しています。防衛権を発動するのは、貴軍が我々の勧告を拒否してからです。繰り返して言います。貴軍は日本の領土を侵略しています。速やかに退去する事を要請します。退去しない場合、武力によって排除します。これは我が国に存在する防衛権の発動で、武力の発動も止むを得ません。繰り返して言います。これは恫喝ではありません。必ず武力行使は実行します」
これに対して反論は無かった。
「各議員の皆さん。敵から反論がありません。またこれは武力侵攻であるのは映像で確認されました。ここで、私は閣議決定で命令も出せますが、それよりもより確実な国会の臨時決議で命令を出したくあります。如何でしょうか?」
民主党の豚野は「陰謀だ!」蓮砲は「嵌められた」とホザクが「では、日本がこの状態を強制したのですか?」
民主党の「豚野」は「設備を提供する事はできないのか?」
「戦闘に関わるものは、全て集団的自衛権の問題となります。貴方方野党が否定してきたものですよ。我々は供与できません。ただ販売するだけです。」
「死の商人か!」
「では救助船に日本のソナーが使われ、その他艦艇にもソナーが使われていますが、それを野党の方々は否定しませんでした。これは販売は可、供与は集団的自衛権となります。侮蔑は国会の侮辱となります。大体野党の主張が、私たちの行動を正中しています。」
「国民の皆さん、竹島は我々の領土である事が認定されていますが、それを北と南の朝鮮人が奪い合っています。ですが、あの島は我が国の領土です。秩序ある主権復帰をこの時に行います。」
「火事場泥棒か!」民主党の豚野がほざく。
「火事であろうと、地震であろうと、台風であろうと、問題があれば対処する。それが日本国です。野党の方々が、安全な所で御批判ばかりしている中、我々政府関係者、或いは地方自治体関係者は現場に向かい対処してきました。今回北朝鮮韓国の戦いであっても、発生した主権の侵害を看過できません。最後の警告の後、攻撃命令を出します。」
これら発言はトンスル語訳されている。
「では、今竹島を占拠している北朝鮮軍関係者の方へ、これから10分以内に撤退開始、30分完全撤退をする事を要求します。要求に従わないなら、武力を持って攻撃排除拘束します。」
「追い詰めるのですか?」
「いえ、基本的な、犯罪者対処です。」
「犯罪者ですか!言い過ぎではないのですか?」
「貴方のお友達に、彼等は友人と言えるか?聞いてみては?」
「今までは、韓国居ました、それを今は北朝鮮だから?と言って攻めるのはどうか?」
「では彼等は戦力をもって攻撃する権利があるのですか?我々はただ撃たれて殺されるしかないと、貴方野党は主張するのですか?つまり野党の方々は日本人の人権は世界で一番低い位置にあるというのですか?」
「そういう意味じゃなく」
「分かりました国会の議決は無しとしましょう。貴方は話を長引かせるだけだ。私は全責任を背負って、この小さな問題。竹島を選挙する武装勢力を完全排除します。これは日本国政府内閣総理大臣の義務です。」
そして秘書に向かって「今何時?」「12分経過です。28分です。」
北朝鮮軍は、こんな交渉になるとは思わなかった。大体北朝鮮の命令は、叩け、壊せ、おとせである。
こちらは拠点の内部奥深く入り込んでいる。ナカナカ入り込めない。大丈夫。必ず勝つ。
だが、そうは行かなかった。
「時間が経過しました、竹島の不法占領部隊へ、時間が来ました。見た所、撤退の様子がありません。再度警告します。その場所は竹島、わが日本国の領土です。そこに存在する事が許されるのは日本人です。そうでない場合、様々な方法を使って排除します。先ず武装している貴方方には武力排除を行います。覚悟はいいでしょうか?一分以内に行われます。」
それが宣戦布告だった。
320名の上陸部隊は、自動小銃、制圧火器、曲射砲、中型機関砲、対空ミサイル、潜水艦発射巡航ミサイルなどを用意していた。
偽装漁船も20mmマシンガン4丁12.7mmマシンガン6丁用意していた。潜水艦は巡航ミサイルを7発のこしていた。
タイミングは巡航ミサイルだった。
敵護衛艦に1発ずつ狙うか?1隻に集中するか?
竹島に対しては真っ直ぐ直進する一方で、その艦列を2つに分けた。同時に、しもきた、くにさきのSH-60、各二機、合計四機が上昇する。
護衛艦(DH)がオートメラーラー砲身を偽装漁船へ向けた。潜水艦も浮上状態で、魚雷の攻撃は不可能なので、手近な敵は偽装漁船であった。
派遣された護衛艦はDHの中でも古株の「あぶくま」「せんだい」「とね」「うみぎり」である。どれも62口径76mmの速射砲「オートメラーラ」を主砲として配備している。
近代戦闘艦では主砲は「高速」「速射」は不可欠である。新型の護衛艦では128mmの巨大な「オートメラーラ」が配備されている。
その点では「手を抜いた」とも言えるし、北であろうと南であろうとチョンの泥舟か糞舟なんぞ、旧式の護衛艦でおつりが来るのである。
ちなみに、これは「ポットン便所」のおつりとは違う。相手がチョンだけに。
だが76mm速射砲は76mmなりの利点もある。速射時間が短いので対空砲としての能力は低くは無い。
今回、その危険性は無いのだろうが…。
周囲を哨戒していた「たかしお 」「せとしお」は戦闘時の騒音で敵艦を見失う前にピンガーを打った。
「敵艦の位置把握用のピンガーが出ました。情報リンク、敵位置確定」
「速力25ノット」あぶくま、の川岸二等海佐が僚艦へ伝達する。
「戦術1512を発動」
戦術2015年12月の作戦の意味である。これは「あぶくま」「せんだい」が取り舵、「とね」「うみぎり」が面舵で竹島を迂回し、その後、東西で北朝鮮の「貧相艦隊」を挟撃するのである。
正確には北西と北東から竹島へ追い詰めるのである。同時に「しもきた」「くにさき」が竹島南岸を目指して移動している。
これらは搭載している各々2台のLCACに74式戦車と96式装輪装甲車を一台ずつ搭載している。基本的に作戦上意味があるのは96式装輪装甲車だが、島嶼防衛の威嚇と言うか、実質上の防衛を宣言する意味で74式も持ってきたのだ。
北朝鮮の偽装漁船は、果敢にも、自衛隊の護衛艦群へと向かってきた。その速度は同じく25ノットである。
「何をしようというのか?100トン程度の漁船だろう?」
そうは思ったが、敵はRPGや携行用ミサイルランチャーで攻撃をしてくる。RPGや小型ミサイルは高性能20mm機関砲(CIWS)で悉く叩き落した。それでも偽装漁船は突っ込んでくる。
これは特攻か?と川岸二佐は冷や汗と共に予感した。
「62口径76mm単装速射砲発射よーい!」
「62口径76mm単装速射砲発射準備よーし!」
その前に最後の通告をする。
「当艦に接近する漁船へ!これ以上の接近する場合、当艦は貴艦に向けて発砲する。これは最後通告である。10秒の猶予しかない。至急判断されたし!」
同じ内容が英語・トンスル語で流された。
反応は無かった。
「3,2,1,0!艦長!時間です。」
「当艦に接近する漁船へ!これより発砲する。」
その言葉が終わる直前、既に狙いをつけていたオートメラーラ62口径76mm単装速射砲は対艦戦モードで発射された。
その映像は全世界に配信された。
薄汚いウンコグソ・チョンに馬鹿にされ、魔改造で駄目にされたイタリア・オートメラーラ社の人々は、大事に自社製品を使ってくれる自衛隊に敬意を持っていた。
「あの薄汚い糞のチョングソとは違う!日本はやってくれる!」
その言葉どおりに自衛隊の征射は見事だった。
パーン・パーン・パーンと乾いた音である。2隻ずつの2部隊に分かれた護衛艦に、やはり二隻ずつの偽装漁船が迫ってきた。
オートメラーラは確実に偽装漁船の船体を破壊した。だが状況が可笑しかった。
「何故だ?!何故沈まない!船体は穴だらけなのに?」
川岸二佐は副官に問う。
「船底も抜かれています。沈まない筈は無いのですが…」
「だが喫水は下がっていない!どうしてだ?」
と川岸二佐や、他の護衛艦の艦長も目を見張った。
それを川岸二佐は見抜いた。
「喫水が前より上がっている。あれは、もしや、偽装漁船のみならず、水中翼船ではないのか?」
「なるほど!それは分かります。」
だからか?偽装漁船は衛星や哨戒機の映像では15ノット程度しか出していないのは、荷重が重いからだと思っていた。だが、それは水中翼船ではないように見せるのであれば、それは理解できる。
水中翼船は機動性がある限り水中翼が維持されるので、船底に穴が開いても機動できる。
また船体は、分厚い装甲で骨格構造を維持しており、76mmの砲弾でも跳ね返す。
「速射モードに移行!更に全速移行。取り舵更に20度!」
敵の側面を晒したいのである。向こうも狙いやすいが敵の兵力は失っている。残るとすれば特攻の攻撃、恐らく爆薬を骨格の内部に潜ませている筈である。
「敵側面が露出しました!艦長!」
「全艦、敵側面を速射モードで撃ち込め!」
パーンパーンと言う対艦モードからパンパンパンと高速の速射モードでの発射である。敵船の骨格は最初76mmの砲弾を弾いたが、その後一発二発と射抜いた。
そして、とうとう、骨格が断裂するほどの破壊となった。
「やったー!あの汚いチョングソの属僚を叩きのめした!」
オートメラーラ社の人々は手を打った。
「ホラ見ろ!ウチの機関砲は30発で撃てなくなることは無いんだ!あの宇宙最低の物体チョングソの下衆の貸すのゴキブリの蛆虫の最低野郎だから駄目になったんだ。ドイツの潜水艦もアメリカの飛行機も全部チョングソの馬鹿でカスで低能でレイプ魔でライダイハンの最低物体だからだ!どうだ!イタリアの機関砲の真価は、人間だから享受できるんだ!」
その後、自衛隊から「樽酒」が送られ日伊友好が図られ、また、それにイタリアからも「樽ワイン」が返された。
人間同士なら信じあえるし、話し合えるのだ。
チョングソ・虫獄=特亜は人ではないのだ。
その時、海の中に崩れ落ちるように破壊した船体が爆発した。
火球は30m程度だった。
「およそ500kgから800kg程度の爆弾と思われます」
「そうだろう!これが敵の乾坤一擲の反撃か!」
一方で、まだ潜水艦がある。潜水艦は、偽装漁船が動いた時を同じくして起動、潜水を始めようとしたが、機動能力が劣っていた。
偽装漁船が全滅した時点で、艦橋が沈んだ程度だった。
その小型潜水艦を処理するのは簡単だった。敵艦はSLCMしか攻撃能力がない。魚雷の能力は殆ど勝てないのだ。
だが、護衛艦の動きの方が数段速かった。HOS-301と68式3連装短魚雷発射管が各艦6本ずつの短距離魚雷を発射した。
トンスランドの無様駆逐艦とは違って、合計24発の魚雷が一斉に発射、航走した。
速力は35ノットを超える。
1隻に6発とは多過ぎるが、それでも失敗は許されない戦いなのである。
案の定、6発は漏れなく無様潜水艦を粉々にした。
「あとは、たかしお 、せとしお、に任せろ!護衛艦群は、艦砲射撃により、上陸部隊とヘリコプター部隊を援護する!」
その時、竹島を占領した北朝鮮部隊は、自分達が破壊した設備の中で防戦となった。
だが、この竹島占領後のチョンはバブル状態で、例の「新技術:オカラ工法」で捏造されており、先ず防禦にならなかった。
最初に近接したのはSH-60である。
敵は携行対空ミサイルを発射した。
だが四隻の護衛艦の高性能20mm機関砲(CIWS)が悉く叩き落した。
あまりの高性能に北朝鮮の田舎糞は愕然とした。何しろメクラ撃ちのRPGも全部落としたのだ。
一方でSH-60部隊は機関砲をアメリカの6.5mmミニガンと言う小型のバルカン砲を搭載していた。
これは映画「プレデター」で「LittlePainGun」と呼ばれたもので、死ぬまで殆ど痛みを感じない機関砲という意味である。
撃つ時も方針を駆動し、砲身を冷やすエアーの音が騒がしく、弾丸の破裂音を抑え、また低くした。
500発を撃つと銃身交換を必要とするM60と違い、撃ちっ放しで2000発は撃てる頼もしい制圧火器である。
自衛隊へ向かってカラシニコフPKT機関砲が撃たれるが、それもSH-60の機動性で命中しない。
一方でミニガンの威力は絶大で、オカラ・トーチカをボロボロにした。
320人いた制圧部隊は、2手に分かれ2つのトーチカに篭っていたが、320名のうち既に200名が死亡した。
残り120名は深く潜り、ナカナカ銃弾では片がつかない状態となっていた。その時である。
「こちら西部航空方面隊第八航空団第六飛行隊所属F-2、戦域上空に到着しました。」
「こちら海上自衛隊護衛艦隊第1輸送隊護衛艦しもきた艦長柳一等海佐、竹島奪還特別作戦部隊指揮官である。西部航空方面隊第八航空団第六飛行隊所属F-2、当部隊の指揮に入る事を許可する。」
「西部航空方面隊第八航空団第六飛行隊所属F-2、作戦指示を求めます。」
「長旅の割りに簡単な指示をする。急降下爆撃で手持ちの500ポンド爆弾2発を敵トーチカに叩き込め。後はこちらの仕事だ」
「諒解。必ずやトーチカを粉々にして見せます。」
「大言壮語、大いに結構!」
南西から接近するF-2はアフターバーナーを点火、加速を十分にして急上昇する。そして錐揉み行動をしながら、急旋回。見事に降下軸線を敵トーチカの斜め20度に取り、斜めの急降下爆撃を敢行する。
真上からの急降下は敵からも恰好の目標となる。それを防ぐ為に10度から20度の傾斜をつける。
敵はPKTマシンガンを撃ちに撃ったが、それは銃身の加熱を呼び、銃身が熱くなり、また火薬クズで汚れ、殆ど最後は撃てない状況となった。
それでもマシンガンからハンドガンや歩兵銃で撃ってきた。
最早敵する相手ではなかった。
「急反転、爆弾、放擲!」
500ポンド爆弾が2発ずつ4発が各々の目標へと落ちていく。
ほんの3秒で落下。
ドドーン・ドドーンと遠くからは火山の爆発のような音がした。
だが、中に居る北朝鮮兵は「バーン・ババババーン」と言う絶望的な音で炸裂し、残り120名が全滅した。
「こちら海上自衛隊護衛艦隊第1輸送隊所属、護衛艦しもきた艦長柳一であります。安倍総理大臣へ、送ります。」
「こちら安倍晋三総理。通信受けました。」
「目下竹島奪還特別部隊は、敵上陸部隊を殲滅、竹島奪還を図るべく上陸部隊が現在上陸を開始しました。」
「敵は全滅したのですか?」
「全滅はほぼ確実です。目下ヘリ部隊が生存者を確認していますが、戦力的には全滅と見ています。」
「こちらも、そちらのカメラ映像を見ていました。私も全滅と思います。御苦労様です。作戦を継続し、状況把握後、再度連絡を頼みます。」
「諒解!これから上陸作戦、及び、敵掃討作戦を実行します。」
「可能な限り敵味方ともの生存を期待します。」
「はっ!可能な限り、総理の意向を尊重致します。」
それで映像は消え、音声は閉じた。
「皆さん。竹島は、我々の勢力下に戻りました。なに、本来の状態に戻っただけで大した事ありません。ですが…、ホラ、歌でもあるじゃないですか?何でも無いような事が幸せだったと思う。なんでもない今の状態をとりあえず、皆で噛み締めましょう。本来の領土が我が国の主権が及ぶようになったという、なんでもない事を」
その声に、自民党が拍手した。そして、傍聴の大半が拍手した。民主党と社民党、共産党とその支持ゴキブリが室井祐月のような仏頂面をしていた。
「皆さん、これはまだ閣議決定もしていませんが、私の提案です。竹島は、歴史的意義のある名称ですが、敵の占領(これはトンスランドの事)で、同島に住んでいたアザラシが居なくなったと言います。日本は領土奪還と共に敵の悪業(これはトンスランドの事)を是正する為に、アザラシが戻ってくるよう。この竹島の名称をアザラシ島としたく思っております。」
これはアザラシ皆殺しゴキブリ=チョングソを否定した発言だった。
アザラシ島なら、竹島のような名称のケチがつけられない。また、アザラシを日本は必ず戻すだろう。その時、再度占領しようものなら、日本とアザラシを虐殺したウンコ民族ゴキブリ民族と呼ばれるだろう。
安倍首相の提案は、見事な反撃であった。
これに対して、北朝鮮のキム・ジョンウンは「よくも我が軍を攻撃したな!」と激怒し、日本に向かい攻撃を指示した。
だが日本は既に徹底的で根底から基本的運用思考を変える秘匿兵器で対抗する。
それは今の技術で十分に実用化できる兵器だった。
2015年12月再度発生「朝鮮戦争」の「ハード&ソフト戦争」実際に考えた場合。3に続く。
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