冬は雨降り・・夏は素晴らしき・・住めば都

チャー助です。
カナダ・バンクーバーに移住して25年ほど。生活・子育て・日本について思うこと等を綴ります。

お酒

2024年02月26日 | 生活
私はお酒に弱い、というよりほぼ下戸に近い。ほんのちょっと飲んだだけで顔が真っ赤になり、これ以上飲むと危険・・てな具合になる。二日酔いになったことはない、というかその域になるまで飲めないのです。若い頃はお酒の席でちょっと飲んでみたりしたが、すぐに真っ赤になって周りから心配されるかバカにされるかのどっちかであった(大抵はバカにされた笑)。会社員として働くこともなくなると、酒の席など参加することもなくなり、いまとなってはほぼ酒なし状態で毎日暮らしている。

うちの子たちと年齢が同じ姉弟を持つ知り合いが近所に住んでいたのだが、だいぶ前に日本へ家族で戻ってしまった。それから音信ほぼ無し状態なのだが、ひとづてに近況を聞くことがたまにある。うちの娘と同じ年のお嬢さんは、大学卒業後は酒屋に就職したそうな。かなり飲めるクチで家ではお父さんと晩酌を楽しむのだそうだ。中学生くらいまでの彼女しか知らないので、大酒飲みになった姿が想像できない。でも確かにご両親ともかなり飲める人たちだったと記憶しているので、子供たちもそうなっても不思議はないけど。
親子で酒を飲むとかって、ドラマとか漫画とかで見るけど、そういうのって現実にあるんだ!と思ったりするほど、家族でお酒を飲むということに私は無縁なのである。私の両親もお酒を飲まないので家にお酒が常に置いてあることはなかった。というわけで、現在でもうちにはお酒の買い置きはない。私は料理の時に使いたい時だけ買いに行くので酒屋に行くこともほんとたまに。飲みたい人が飲みたいときに買ってきて飲むシステムで、買ってきて飲んでるのはだんなだけである。

ずいぶんと前の話になるが、日本語の新聞に記事を書いていたとき、日本酒をカナダに売り込もうと酒造会社のひとたちがやってきたことが何回かある。その頃の総領事が日本酒プロモートに熱心だったので、こちらの日本酒協会と協力して、日本から蔵元を何社か招待して、日本酒を宣伝するイベントなんかがよくおこなわれた。そういうののひとつに取材に行ったとき、いろんな日本酒の試飲がおこなわれていたが、私は飲めないので眺めていたり写真撮ったり話を聞いたりするのに終始。もっとも仕事で行っているので、本来なら試飲を楽しんでいてはいけないのだけど、飲める人ならちょっとくらい試飲するのもありかなという感じだった。
総領事館のスタッフと話していて、ある日本酒メーカーの名前が上がった。その日本酒はこちらの酒屋でも見かける比較的ポピュラーなもので、私は料理用に使っていた。ので、「料理に使ってます」と言ったら、そのスタッフは「蔵元さんはそういうこと聞くの嫌がるんですよねぇ」。つまり日本酒は飲んでこそ意味があり、料理なんかに使われるのは気に食わないらしい。作っている方からしたら飲んで楽しんでほしいという気持ちがあるんだろうけど。飲めない人は顧客じゃないってことかぁ。ま、それもそうなんだけど。

酒に限らず、食べ物でも、自分の好きなものについて「苦手」という人には、「人生損しているよね」「もったいない」「なんで嫌いなの?」などなど思いがちだ。人の嗜好や体質的に摂取が難しいといったことに関して、けちつけるようなことをいうのはどうかと思うが、ついやっちゃうんだよね(私自身も)。例えば私はイクラとかウニはあまり好きじゃないので食べたいと思わないのだが、「えー、あんなに美味しいの食べられないってもったいないね」とよく言われる。いやもう、ほっといてくださいって思う・・。食べなくても別段困るもんじゃなし、本人はもったいなんて全くおもわないわけで(好きじゃないのだから当然だが)。あと、「安上がりね」とか言われるのも、もちろん褒め言葉じゃないですから!
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旧正月

2024年02月13日 | 生活
今年の旧正月は2月10日だった。ここでは旧正月を祝うひとたちも多いので、ビッグイベントの一つとなっている。以前はChinese new yearと呼ばれることが多かったが、祝うのは中国人だけではないため、Lunar new yearと旧暦での新年という呼び名に変わってきている。

旧正月には中国系スーパーも閉まると思っていた。大昔、シンガポールに住んでいたころは、この日はスーパーを含む中国系の店が軒並み閉まっていて、この国では中国系が一番多いせいか、どこも開いてないという状態になっていた。
うちの近所のスーパーは、旧正月の前日(日本風にいえば大晦日)はいつもより早めに閉店したが、旧正月当日は通常通りの営業時間で開いていた。メトロタウンモールにあるT&Tも開いていた。仕事場の中国系の同僚に「明日はT&Tも閉まるよね?」と聞いたら、「何言ってるの!開いているわよ。かせぎどきだもの!」と言われた。クリスマスも新年も閉まることがなく、「一年中無休ってわけ?!」と聞いたら、「そんな感じ。あそこっていっつもすごく混んでいて忙しいし、大変な職場よね」とのこと。常々、中国系の人は働き者が多いなぁとは思っていたけど。
T&Tには旧正月当日には行かなかったが、それというのも、同僚が「今日はめっちゃ混んでると思うから、行かないほうがいい」と言っていたから。いつもめっちゃ混んでるのにそれ以上ってある?と、恐ろしいのであった。

例年、バンクーバーの中華街では旧正月のパレードがおこなわれる。コロナのころはできなかったようだが、今年は雨模様にもかかわらず、たくさんの人が見に来たらしい。昔、ここのパレードを見に行ったことがある。大きな音が嫌いな息子(いまおもうと、彼はややHighly sensitiveらしい。大きな音や光に弱い)は、ガンガンなる鐘の音やバンバンと鳴り響く爆竹が怖くて怖くてあまり見ていることができなかった。

パレードが華々しくおこなわれた11日日曜日。この日はスーパーボウルの日でもあった。私はいまだにアメフトのルールがわからず、何が起こっているのか全くわからないのでほとんど見ないのだが、今年はハーフタイムショーのあたりから見始めた。今年はUsherだそうで、そのほかにもたくさんのアーティストが参加していた(息子は、あ、誰々だ、とかすぐ分かるんだが、私はそれ誰ですか?状態)。いろんな人が出ていて豪華演出なのに、ステージそのものはなんとなくぱっとしないのは何故なのか・・・?去年のリアーナのほうがよかったような?
やはり、テイラー・スウィフトのせいかもしれない?というのも、彼女のボーイフレンドがカンザスシティーのチームの一員で、絶対見に来るだろうからと期待されていたから。実際、カメラはしょっちゅう彼女の姿を映していた。スーパーボウルには有名人がたくさん観戦に来るので、その姿をカメラが映すのだけど、今回はテイラーが一番多く映されていた。
前日にラジオのDJが「我々は街に出て『明日のスーパーボウルで対戦するのはどことどこのチームでしょう』と聞いてみました」と話していた。全然違うことをいう人もいれば、ばっちりわかっている人が多かったのだが(それだけスーパーボウルへの関心度は高いということ)、その中で「テイラー・スイフトとトラビス・ケルシー(テイラーのボーイフレンド)よ。それしか興味なし!」なんて言う人もいて。もちろん対戦するのはこの2人ではなく、サンフランシスコ49ersとカンザスシティー・チーフスなんだけどね(笑)。それだけテイラーが観戦している姿が見られることを期待しているってことである。どんだけ影響力があるんだ~!と驚いてしまう。

試合は同点のまま延長戦に突入、49ersが勝ちそうという感じまでいったのに最後の最後で、チーフスが逆転して優勝を飾った。最後はQBのマホームズがうまいことパスを回して、タッチダウンを決めた。QBっていうのは、アメフトのチームの司令塔である花形ポジションらしく、試合中もQBの人の顔がクロースアップされることが多いのである。
劇的な逆転勝利だったのは見ていて面白かった。もうだめかなという感じだったところからだったので。一方、優勝が目の前に見えてきたところでの逆転負けを喫した49ersの面々は、もうほんとがっくりという感じ。そりゃそうだよなぁ。延長戦に入る直前、第4クォーターがあと3秒くらいで終わるってくらいで同点に追いつかれてしまったし。
でもこれくらいドラマチックなゲーム展開だとみているほうもおもしろいよね。
正直、今年のスーパーボウルはアメフトの試合そのものより、テイラーさんのほうが話題をさらっていた気はしますが。繰り返しちゃうけど、どんだけ注目されてるんだ!
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バスのスト

2024年02月12日 | 生活
バス運転手がストライキをした。それとシーバスというノースバンクーバーとバンクーバーの間にあるインレット(入り江)を横断する船も。この2つの運転手は同じ労働組合らしい。同じ組織内でも組合が分かれており、スカイトレインはまた別の組合があるらしい。こういうのは他の職場でもある。私がよくいくスーパーも売り場ごとでいくつかの組合に分かれているそうだ。またストをするのは基本的に組合があるところだけ。私は今まで組合がある職場で働いたことがないので、組合に属するということがどんなものなのかよくわからないが。

バスのストは主に賃金アップを要求しているらしい。1月に決行されたストは月曜日未明から48時間。水曜日の朝にはバスの運行が再開した。バス運転手の組合のストなので、スト決行時もスカイトレインは運行していた。とはいえ、バスで通勤通学するひともたくさんいるので影響は大きかったと思う。UBCとかSFUとかの大学はバスじゃないとたどり着けないので学生も大変だったのでは。大学付近に駐車場はあるものの、駐車料金が取られる。ストの間だけ仕方ないから車で行くかと思っても、UBCなんか駐車場の数が多くはないので駐車するところを探すのも大変。駐車場を月極などで借りている人ですら、イベントなんかがあったりするときなど停めるスペースがなくて困ることがあるっていうのだから(スペースを借りるというより、駐車場内のどこでも停められるパスをもらう感じなので)、大変すぎる・・・
家族に車で送ってもらうということができるならいいけど、車がない人はどうにもならない。
Uberは需要が高くなると料金も上がるシステムなので、ストのときは通常の2~3倍くらいの料金になっていたケースもあったようだ。

政府が任命した交渉人が間に入って組合との話し合いがおこなわれたものの、交渉成立せずストに至ったわけだが、組合側は要求が通るまでは諦めない構えなので、2度目のストを予告していた。その間に再び交渉がおこなわれ、まとまらなければ土曜日未明から72時間のスト決行というもの。今度は週末だから影響は少し減るかとは思うけど。ただ問題は、スカイトレインのほうも一緒にスト決行するかもと言われていたこと。バスもスカイトレインも動かなかったらもうお手上げである。

一方、バスなど公共交通機関は生活に必須のサービスとするべきという声も聞かれ、署名を集めて提出した人たちもいたとか。必須サービスに携わる人たちはスト決行してはならないとされているらしい。その場合、ストはできず、労働組合と政府側の間に立つ仲裁人が双方にとって良いと思われる落とし所を提案するってことになり、その内容には拘束力がある、つまり双方ともそれに従う必要があるってことだ。こうした必須のサービスには、医療関係や警察なんかが含まれているが、公共交通機関もそうしたもののひとつとされるべきというわけ。バスやスカイトレインがストップしたら学校、職場、病院などにいくことが困難または不可能になる人が多いのは確かなので、それもそうかなと思う。

さて、交渉はなんとか実を結んだらしく、2度目のストは回避された。ひと安心である。ちなみに交渉の内容は報道されてなくてどれくらい譲歩したかとかどれくらい組合側は要求が通ったのかなどはわからない(いまのところ私が知る限り)。
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