少し前のことだがバンクーバー島にあるビクトリア(BC州の州都でもある)に2泊3日で行ってきた。コロナ感染対策の規制が緩んだということもあって、旅行に行く人が増えたこの頃。フェリーも予約を入れておかないと何時間も待つということになるので、行きも帰りも予約を入れておいた。泊まるところは思った以上に高いところばかりで、今回初めて民泊といわれるところに宿泊することにした。民泊だと、ホストの人とちょっとは交流しないといけないだろうなぁとか思うと面倒くさくて、あまり気は進まなかったのだが、値段が安かったので。ちなみに民泊もいろいろあって、ホテル並の料金のところも多い。
フェリーの中にセルフサービス式のカフェテリアがあるが、絶対混んでいるだろうと思っていたので、私はサンドイッチを作って持っていった。思った通り、長蛇の列。いくら1時間半の船旅とはいえ、これじゃ食べ物にやっとありつけても食べたらすぐ到着ってことになりそうだなぁ。
フェリーから降りると道は一本道。30分ほど走るとビクトリアのダウンタウンに着く。
最初の目的地はロイヤルBC博物館だ。博物館の裏にある有料駐車場に停めて中に入る。氷河期の時代からの自然史博物館のコーナーしか現在はオープンしていないため、通常20ドル以上する入場料が5ドルになっていた。その上の階には、先住民のひとたちの歴史や文化を紹介していたり、BC州の成り立ちやら歴史を学べるコーナーがあったりするらしいのだが、そこは閉まっていた。残念。そっちのコーナーのほうが見たかったんだけどなぁ。
自然史博物館のコーナーの目玉は実物大とされるマンモスの模型。そのほか、海辺、干潟などに生息する動植物の展示など、それなりに見応えあり。博物館の建物の周りにはトーテムポールもたくさん建てられている。
BC州の政府はこの建物を取り壊し新しく立て直すという計画を立てていた。建物が古いので自然災害に備えるために強化するのが目的の一つらしいんだけど、その予算が7億8千9百万ドルというとんでもなく高い数字なのである(800億円以上)。そんなお金があるなら、州民に補助金として配ってもらいたいものだ。当然のごとく、この計画に対しては非難が集まったようで、6月の終わり頃、計画の中止が発表された。
博物館から少し歩くと州議事堂の立派な建物がある。なかではガイド付きツアーがあって、むかし参加したことがある。この日は、議事堂の前で先住民の人たちが抗議集会をおこなっていた。議事堂の建物から離れた道路の近くには、アンチワクチンの人たちがデモ(こちらは大がかりではなく、小さいグループでちょっと集まってみましたって感じ)。にぎやかである。
長い歴史を持つエンプレスホテルもこの近く。バンクーバーに移ってきたばかりの頃、日本から遊びに来た妹とその友達とともにビクトリア日帰り旅行をして、このエンプレスホテルでアフタヌーンティーをしたことを思い出す。その頃の料金はおぼえていないのだが、それなりに高かったと記憶している。今回、ホテル内だけを見たいなと思って入り口のひとに聞いてみた。私はてっきりホテルの入口だと思っていたのだが、レストランの入口だったのである。で、スタッフは私達がレストランに入るかどうか考えてるんだと思って、メニューを見せてくれた。それを見ている間も続々とお客さんがやってきてスタッフが対応しているのを小耳に挟んだのだが、「アフタヌーンティーはひとり90ドルです」と聞こえてきた。なんと!1万円近いじゃないの。私が来たときよりかなり値上がりしている気がする(なにせ20年以上前のことだしな)。
博物館、議事堂、エンプレスホテルは、インナーハーバーと呼ばれる港に面している。インナーハーバーにはフェリーやヨット、水上タクシーなんかが停まっていて良い景観。ビクトリアのダウンタウンの観光というと、このインナーハーバーとそれを取り囲む上述した建物がまず挙がるくらい有名で、観光客であふれているエリアだ。このエリアからさまざまなお店、アートギャラリーや博物館、レストランなど歩いていける範囲にいろいろと集まっていて、ビクトリアはかなり観光地として便利なのである。
そこここに歴史的な建物が残っていたり、英国連邦のカナダらしくパブが多かったり、バンクーバーとは違った雰囲気も楽しめる。
最近の調査によると、ビクトリアのダウンタウンは夜間に行くのは危険と感じている人がかなり多いということだった。ホームレスの人も多いらしい。とはいえ、バンクーバーのダウンタウンには昼間歩いても怖いと思うような場所もあるから、危険度でいえばあまり変わらないかも。
さて、泊まった民泊だが、ダウンタウンから車で20分ほどの一軒家。そこの半地下みたいな1室だった。お風呂とトイレはこの部屋専用のものがあり、それなりに清潔ではあった。が、部屋の床はちょっと汚かったかな。屋内は土足禁止だったのだが靴下では歩きたくないので、スリッパを持っていって正解であった。半地下なので窓は小さく暗いのもちょっと悲しかったけど、基本寝るだけなのでそれはまぁなんとか。あとは部屋が狭くてベッドの他、テーブルや椅子がなく、PCひろげたり、なんか書いたりするのも全部ベッドの上でやることに。明日着ようと思っている服(洋服をかけるスペースもあまりなかった)とか、持ち歩くカバンとか、本とか全部ベッドの上に置き、ベッドは寝るところ兼モノを置くところになっていた。
上の階にあるダイニングとキッチンは使っていいよと言われていたけど、ここの住人及び他に泊まっている人と共有なので(このときはうちの他にもう2組いたらしい)、誰かしらに会ってしまい、話を多少せざるをえないのも面倒くさい。結局、朝お湯を沸かしに行って、カップに入れたら部屋に戻り持参のティーバッグを入れてお茶を飲むという程度にしか使わなかった。
ホストであるご夫婦の奥さんの方は、おしゃべりな明るい感じの人で、こういうひとだから民泊を営めるのだなぁと思った。ご主人は最初、無愛想な感じだったので苦手意識を感じてしまったが、その後はニコニコ感じよく話してくれて「あれ、結構いい人?」となった。
ところで、泊まったあとは「レビューを書いてね!」と運営サイトから来ているのだが、私は何も書いていない。だが、ホストの方も私達についてレビューを書いたらしい。相互にレビューし合うシステムなのか?!自分もレビューを書かないとそれは読めないシステムになっているらしいのだが(書かなくても一定期間がすぎると読めるようになるらしいけど)、何を書かれているんだか恐ろしくて読みたくない気がする。結局、レビューは書かなかったんだけど、ホストの人にはお礼のメッセージだけは送っておいた。
フェリーの中にセルフサービス式のカフェテリアがあるが、絶対混んでいるだろうと思っていたので、私はサンドイッチを作って持っていった。思った通り、長蛇の列。いくら1時間半の船旅とはいえ、これじゃ食べ物にやっとありつけても食べたらすぐ到着ってことになりそうだなぁ。
フェリーから降りると道は一本道。30分ほど走るとビクトリアのダウンタウンに着く。
最初の目的地はロイヤルBC博物館だ。博物館の裏にある有料駐車場に停めて中に入る。氷河期の時代からの自然史博物館のコーナーしか現在はオープンしていないため、通常20ドル以上する入場料が5ドルになっていた。その上の階には、先住民のひとたちの歴史や文化を紹介していたり、BC州の成り立ちやら歴史を学べるコーナーがあったりするらしいのだが、そこは閉まっていた。残念。そっちのコーナーのほうが見たかったんだけどなぁ。
自然史博物館のコーナーの目玉は実物大とされるマンモスの模型。そのほか、海辺、干潟などに生息する動植物の展示など、それなりに見応えあり。博物館の建物の周りにはトーテムポールもたくさん建てられている。
BC州の政府はこの建物を取り壊し新しく立て直すという計画を立てていた。建物が古いので自然災害に備えるために強化するのが目的の一つらしいんだけど、その予算が7億8千9百万ドルというとんでもなく高い数字なのである(800億円以上)。そんなお金があるなら、州民に補助金として配ってもらいたいものだ。当然のごとく、この計画に対しては非難が集まったようで、6月の終わり頃、計画の中止が発表された。
博物館から少し歩くと州議事堂の立派な建物がある。なかではガイド付きツアーがあって、むかし参加したことがある。この日は、議事堂の前で先住民の人たちが抗議集会をおこなっていた。議事堂の建物から離れた道路の近くには、アンチワクチンの人たちがデモ(こちらは大がかりではなく、小さいグループでちょっと集まってみましたって感じ)。にぎやかである。
長い歴史を持つエンプレスホテルもこの近く。バンクーバーに移ってきたばかりの頃、日本から遊びに来た妹とその友達とともにビクトリア日帰り旅行をして、このエンプレスホテルでアフタヌーンティーをしたことを思い出す。その頃の料金はおぼえていないのだが、それなりに高かったと記憶している。今回、ホテル内だけを見たいなと思って入り口のひとに聞いてみた。私はてっきりホテルの入口だと思っていたのだが、レストランの入口だったのである。で、スタッフは私達がレストランに入るかどうか考えてるんだと思って、メニューを見せてくれた。それを見ている間も続々とお客さんがやってきてスタッフが対応しているのを小耳に挟んだのだが、「アフタヌーンティーはひとり90ドルです」と聞こえてきた。なんと!1万円近いじゃないの。私が来たときよりかなり値上がりしている気がする(なにせ20年以上前のことだしな)。
博物館、議事堂、エンプレスホテルは、インナーハーバーと呼ばれる港に面している。インナーハーバーにはフェリーやヨット、水上タクシーなんかが停まっていて良い景観。ビクトリアのダウンタウンの観光というと、このインナーハーバーとそれを取り囲む上述した建物がまず挙がるくらい有名で、観光客であふれているエリアだ。このエリアからさまざまなお店、アートギャラリーや博物館、レストランなど歩いていける範囲にいろいろと集まっていて、ビクトリアはかなり観光地として便利なのである。
そこここに歴史的な建物が残っていたり、英国連邦のカナダらしくパブが多かったり、バンクーバーとは違った雰囲気も楽しめる。
最近の調査によると、ビクトリアのダウンタウンは夜間に行くのは危険と感じている人がかなり多いということだった。ホームレスの人も多いらしい。とはいえ、バンクーバーのダウンタウンには昼間歩いても怖いと思うような場所もあるから、危険度でいえばあまり変わらないかも。
さて、泊まった民泊だが、ダウンタウンから車で20分ほどの一軒家。そこの半地下みたいな1室だった。お風呂とトイレはこの部屋専用のものがあり、それなりに清潔ではあった。が、部屋の床はちょっと汚かったかな。屋内は土足禁止だったのだが靴下では歩きたくないので、スリッパを持っていって正解であった。半地下なので窓は小さく暗いのもちょっと悲しかったけど、基本寝るだけなのでそれはまぁなんとか。あとは部屋が狭くてベッドの他、テーブルや椅子がなく、PCひろげたり、なんか書いたりするのも全部ベッドの上でやることに。明日着ようと思っている服(洋服をかけるスペースもあまりなかった)とか、持ち歩くカバンとか、本とか全部ベッドの上に置き、ベッドは寝るところ兼モノを置くところになっていた。
上の階にあるダイニングとキッチンは使っていいよと言われていたけど、ここの住人及び他に泊まっている人と共有なので(このときはうちの他にもう2組いたらしい)、誰かしらに会ってしまい、話を多少せざるをえないのも面倒くさい。結局、朝お湯を沸かしに行って、カップに入れたら部屋に戻り持参のティーバッグを入れてお茶を飲むという程度にしか使わなかった。
ホストであるご夫婦の奥さんの方は、おしゃべりな明るい感じの人で、こういうひとだから民泊を営めるのだなぁと思った。ご主人は最初、無愛想な感じだったので苦手意識を感じてしまったが、その後はニコニコ感じよく話してくれて「あれ、結構いい人?」となった。
ところで、泊まったあとは「レビューを書いてね!」と運営サイトから来ているのだが、私は何も書いていない。だが、ホストの方も私達についてレビューを書いたらしい。相互にレビューし合うシステムなのか?!自分もレビューを書かないとそれは読めないシステムになっているらしいのだが(書かなくても一定期間がすぎると読めるようになるらしいけど)、何を書かれているんだか恐ろしくて読みたくない気がする。結局、レビューは書かなかったんだけど、ホストの人にはお礼のメッセージだけは送っておいた。