冬は雨降り・・夏は素晴らしき・・住めば都

チャー助です。
カナダ・バンクーバーに移住して25年ほど。生活・子育て・日本について思うこと等を綴ります。

カーペット交換

2022年08月23日 | 生活
上の階の部屋のカーペットを交換した。この家に引っ越してきたのが22年ほど前だが、このカーペットはその時からあったので古いんだとは思うんだけど、どれくらい古いのかは分からない。毛足の長いタイプでふかふかではあるが、モノが中に入り込むのが嫌なんだよなぁと思っていた。なにかを変えるのがあまり好きでない息子(だんなも同じ)は、「えー、替えなくてもいいよ」というのだが、いや、そろそろ替えたい。

レビューなど見てどこの店に頼むか検討し、良いレビューが付いていたところいくつかに見積もりをお願いしてみた。返事をくれなかったところもあるし、「店に来てみてね!そのときに見積もりするよ!」と言ってきたところなどあったが、見積もりをいち早くメールで返してくれたところに詳細を聞いてみることにした。対応が早いし親切な感じなのでいいかなと思ったのだ。すると翌週には2人スタッフがやってきて、実際に部屋を見てカーペットのサンプルを見せてくれて、最終的な見積もりを出してくれた。で、申込み。料金の3分の1くらいをまず払う。これが5月20日ごろだ。

それからカーペットを取り付けてくれる人の予約を取ってもらうのだが、なかなか連絡が来ない。6月半ばを過ぎて「どうなってます?」とメールを出したら、「まだ取れないんです」と返事が。ようやく6月の終わりごろ、7月初めの日程で取れましたという連絡が来た。申し込んでから6週間後ということになった。
カーペット屋さんが自分たちの従業員として取り付ける人を擁しているところもあるようだが、大抵は、フリーとか建築関係の会社に属す人と契約を結んでいて、仕事の依頼をするということが多い。いま、そういう請負業者も人手不足気味なのかもしれない。

カーペット交換の前日、カーペット屋さんが「今日の夜にカーペットとか運び込んでおいてもいいかな」というので承諾。カーペットの下に敷くアンダーレイというものやらが運び込まれた。翌日は業者さんが道具だけ持ってやってくるってわけですな。
私は部屋の中を空っぽにするため、家具やら服やらを他の部屋に移動。けっこういろんな物が入っているのだなと感じる。すごく大変。ついでにこれはもう使わないでしょーと思われるものを捨てたりして、大掃除気分。

翌日。午前中は別の現場で仕事が入っているからという業者さんは2時頃うちにやってきた。ひとりであんな重いカーペットを上まで運べるのかいなと思ったけど、私じゃ助けにならないので何も言わないでおいた。ともかくなんとか持っていったようである(見てなかったからどうやったかはしらないけど)。
部屋に敷いてあるカーペットを見て「古いなー!」とひとこと。「ですよね。いったいどれくらい前のかわからないんだけど」「少なくとも30から35年前だな」。もうこういうタイプのカーペットは今はほとんど無いと、見積もりに来たカーペット屋さんも言ってたもんね。
カーペットの下の床にスクリューうちこんで、きしみを軽減してほしいんだよねと言うと「そんなこと聞いてないよ」とか言う。いやいや、お願いしてますから、とレシートを見せる。そこにはその作業もきちんと記載されているのだ。印刷しておいて正解であった。「そっかー、じゃ、やります」。なんか大丈夫かな。ベースボードも入れてもらうことになってるけど、分かってる?などと不安になる。

古いのを取り外し、それは業者さんが処分してくれる。それから下の床を少し直し、アンダーレイを敷き(カーペットの下に敷くクッション状のもの)、カーペットを新たに取り付ける。そこまでやって5時過ぎ。「思ったより時間がかかってしまった。ベースボードは明日また来てやらないと」という。「この作業についても聞いてなかったから、道具持ってきてないんだ」というのである。なんかー、コミュニケーションが取れてないねぇ、よくありそうな話だけど。

ということで翌日。コンプレッサーだとか電動ノコギリだとかを持ってきて、業者さんはベースボードの取りつけ作業。これは2時間ほどで終了。やっぱりプロの人にやってもらうと早くてきれいに出来上がるなぁと、うれしくなる。ベースボードは自分でもやってみたことがあるんだけど、ひどい出来だった。笑えるくらい。
新しいカーペットが入って部屋がきれいになった気がする。いいねぇ。

業者さんと話していてやっぱり人手不足気味なんだということがわかった。「こういう仕事やる人が減ってるんだよね」という。まあねぇ、肉体労働はきついから敬遠する人もいるだろう。彼の意見ではこれからは移民の人がどんどんやるようになっていくんじゃないかなということ。実際、多くの業界でそうなってきている。
その他にも住宅の価格の話とか(住宅の価格の異常な高騰はお決まりの話題ですが)なんのかんの結構、話が弾んでしまった。
無事に仕事を終了し、業者さんは「今日は妻の誕生日なんだ。家族でディナーに行くよ」と言って帰っていった。
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フェリーに乗って島に行く3

2022年08月10日 | バンクーバーとその周辺
前回からの続き。

ビクトリアのダウンタウンから北に20分ほど行ったあたりにあるHeritage acresというところに行った。入場料無料。行ってみたら駐車場には車が数台。私達が見終わって戻ったら誰もいなくなっていてうちの車だけがぽつんと残っていた。
夏休みの週末ならもっと家族連れとか来ているんだろうか。ミニチュアトレインもあるらしいし。この日は平日でトレインも車庫にでも入っていたようで見当たらなかった。
他に入場者も見当たらない、うら寂しい雰囲気の中、敷地内を歩いてみる。
かなり昔のものからちょっと最近のものまで農耕器具がずらーっと並んでいる。古い水車小屋、鍛冶屋、ガソリンスタンド、学校などの建物がぽつんぽつんとある。バーナビー市にある歴史村みたいだが、歴史村はもっと整っている。ここのは博物館としての展示なのか、捨てるところがなくてここに放置しているのか判然としない物も多い。でも大きな納屋みたいな中に作られた展示コーナーはよく集めたね~と思うくらいいろんなものがつまっていた。1920年代ごろのと思われる車、昔の歯医者さんのオフィスの再現とか医療器具いろいろ、新聞社のオフィスには古い印刷機など、楽器や蓄音機を並べたミュージックショップといったもの。そのほか、食料品、食器、ラジオ、カメラ、髪の毛のパーマの器具(笑)、ライフル、古い公衆電話ボックス、ミシン、機織り機、動物の毛皮(ほんもの・頭の部分も残してあり目にはビー玉を入れてあるのかな?鼻も残っていた)まで。
とにかくいろんなものが詰まっていておもしろい。寄贈されたものをただ展示しているんだろうなぁってごちゃごちゃした感じはあるけど。

そのあと車で10分程度のところにある海沿いの公園へ行った。すぐ目の前に島がいくつもある。手前の方にあるのはカナダ領で、その向う側にあるのはアメリカ領なのだそうだ。天気が良ければワシントン州にあるベーカー山も見えるらしい。一番近くの島はカナダに属するが、だれか大金持ちの個人が所有しているらしい。といっても住んでいる人はいないようだ。
波打ち際にサギ科の鳥がいる。数人がそぞろ歩いている程度で、実に静かだ。

フェリーターミナルのあるシドニーというところで散策をしてから、午後4時頃、フェリーターミナルへ向かう。6時のフェリーだからちょっと早いのだけど、などといいつつ。ゲートで予約確認をしてもらうと係の人がなんかあれこれ探している。予約はきちんと出来てるのにな、どうしたかな? すると、「6時のフェリーは欠航になりました。連絡いっていると思うけど」と言うではないか。メールで送られてきているんだろうけど、朝見たときには来てなかった。お昼ちょっとすぎにに来ていたようなんだけど、メールチェックなどあまりしないからね。電話もくれるらしいんだけど、予約の際に入れた番号は家電のものだ(私のバカ!)。8時のフェリーも欠航になっていたので、7時か9時のフェリーを待機っていうのになってしまった。なんてこった。私達が並んだレーンの隣も待機組らしい。そのうちに待機組のレーンは4つになっていた。
5時のフェリーに乗り込む車の列を眺める。これには絶対に乗れないのは確かだけど、7時のに乗れるだろうか、9時になっちゃうかなぁ。それに乗れなかったらどうなるのかな、9時が最終便なんだけど。おそらく9時のに乗れない分はゲートで断られちゃうんだろう。そうなると、他のフェリールートを探して島を北上するとか、あきらめて島で1泊か?とりあえずターミナルに入ってこれたから今日中には帰れるんだろうとは思う。

仕方ないので車から出てターミナル内の建物に入ってみる。外にはポップアップショップみたいなのがいくつも出ていたので眺めてみたり。そんなにお腹すいてないけどフェリーに乗ってからだと、また長蛇の列になりそうだから、ここで軽く食べておくことにした。ホットドッグ1個。
7時のフェリーに車が乗り込む頃に車に戻って待機。運が良ければこれに乗れるかもしれないので。まずは予約していた車から乗り込み、スペースが有れば待機組が乗り込む。待機組である隣のレーンがどんどん動いて入っていった。これってさ、他のレーンからさりげなく動いているレーンに入り込んで、ちゃっかり乗っちゃうこともできるんじゃない?と思ったけど、ターミナルのスタッフはそのへんはしっかりとチェックしているそうで、割り込んできた人は見つかってしまうらしい。実際、1台の車がレーンの先まで行ったものの、こっちに戻ってきた。あ、あれは戻されちゃったんだね、うわー、恥ずかしいー。
すると私達のレーンの前のほうが動き出した。やった~~。これで私達の車の番になったらスタッフが「はい、ここからは次のフェリーね!」なんて言ったら泣けちゃうねぇと、どきどきしつつ進む。なんとかフェリーに乗れた!私達のあと、5か6台くらいは入ったと思う。結構ギリギリであった。フェリーの中ではそれぞれの車がギリギリのところまで進んで停められるようにスタッフが誘導していた。できるだけ多くの車を載せようというわけだ。車から降りてうちの後ろの車のひとに、「ぎりぎり乗れてよかったよね!」というと「ほんとだよ、どうなるかと思った」と言っていた。みな同じ事考えてたのね。

6時の予定が7時のになってしまったけど、9時になるよりはずっとマシだ。7時のフェリーも出港が遅れ、7時半頃になった。でもまぁ乗れたのでひと安心。息子が食べ物を買いたいという。えー、並ぶよー、と言いつつ列につく。すると船内アナウンスが「いま、システムがダウンしてクレジットカードやデビットカードでは支払いができません。現金のみです」という。そのおかげか思っていたより、行列で待つことがなかった。

私達が乗ったその日と翌日は、フェリーがそれぞれ4本欠航になったということを後日のニュースで知った。バンクーバーから来るのが2本と戻るのが2本。これは従業員が足りなかったからという理由。フェリーを安全に運行させるためとか、なにか事故などがあったときの備えとして、運輸省だかが定める人数というのがあって、それを満たさないと運行できないということらしい(ひとり足りないだけでも運行できないらしい)。突然休まれたりしても代わりの人員を探せば大抵は見つかるもんなんだけど、最近はどこも人手不足でフェリー会社も例に漏れずらしい。で今回、代わりのスタッフがどうしても見つけられなくて欠航となったらしい。その翌週も同じことが起きていた。なんとか対策を講じなさいよ・・とか思ったんだけど。

ハプニングもあったけど、旅行そのものはのんびりペースで楽しかった。予定通りの日に帰ってこれたしね。
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フェリーに乗って島に行く2

2022年08月01日 | バンクーバーとその周辺
前回の続き。

ホテル代も節約したし(けちったし?)、食事はあまりケチらずにいこうということで、ビクトリアでおすすめレストラン20選みたいなサイトに必ずといっていいほど載っているような店に行った。こういう店は混んでいるわけだが、早めに行けばいいかと思い、午後5時頃に行ってみたがすでに列ができていたという店も。

ブランチとして(単に朝遅くに行動を始めたからそうなってしまっただけである)行くことにしたのは、フロイズダイナーというところ。ダイナーとはなにかという話になって、イメージとしては値段は安め、朝食、昼食、夕食メニューが一日中オーダーできる、ブース席が多い、席につくとまず「コーヒーでいい?」と聞かれることが多いって感じかなぁ。まあつまり気軽に入れる店というわけだ。このフロイズダイナーはものすごい行列ができていて、並んでみたものの「他のところに行こうか」という気分になってきた。私だけ列を離れて周りを歩き、他の店がないかなぁと見てみたが(スマホで検索しながら探すということを皆はするのだろうけど、私の電話にはデータが入ってないのでネット検索ができないのである。前時代的)、ないわけではないけど・・というような感じ。結局このまま待ちますかという感じになった。1時間は少なくとも待ったと思う。やっぱりブランチならエッグベネディクトかなぁと思い(個人の意見です)それを頼んだ。もちろんコーヒーと一緒に。おいしかったけど、ダイナーとしては高いし(結局、ダイナーという名前がついているだけでちょっとお高めレストランのひとつなのでしょう)、正直なところ1時間も待つほどのところか?と思ったのも事実。

宿の近くのレストランLot1はサイトにも載っている人気店だったが、5時頃に入った際は行列はできていなかった。食事が終わって出る頃には店は満席、私達が座った席は7時から予約が入っていたという(その予約の時間まで2時間あったから入れてもらえたわけだ)。パスタの店であるが、サーバーたちも黒い服、そして女性は露出度の高い服を着ていたので、ちょっとおしゃれ系でお値段も高めの店なのだなとは思った。お皿も重かったし。私は平たい麺でグリルしたサーモンがのっているひとしなにした。おいしかったけどちょっと飽きる味、というか量が多くて飽きてくるという方が適当かも。入れ物をもらって持って帰り翌日の朝ごはんになりました。無料のアペタイザーとしてポレンタというものを出してくれた。ポレンタって何?とあとから調べてみたところ、コーンミールを水で練り上げたものとか。それをキューブ状にして揚げてあるらしく、外はカリッと中はふわっとしていておいしかった。

翌日の夜にはやっぱり人気店であるPagliacci'sという店に行った。5時ぐらいに行ったけどもう行列ができていた。店はそれほど広くなく、席と席をかなり詰めて置いているので、それぞれのスペースが狭いなぁとは思ったけど、こういうごちゃごちゃ感がいいともいえるかもしれない。活気があるともいえるし。バーカウンターがあってその裏にはボトルがぎっしりと並べられている。地震が来たら大変なことになりそうな。またまたパスタを食す。今度はラビオリにした。量少なめが選べたので程よかったのも助かった。おいしかったし、店の雰囲気も良かった。が、しかし!ジンジャーエールを頼んだら、グラスに入って出てきたのが「なんか薄い」。つまりシロップを炭酸水で割っているものなんだろう。別にここだけでなく多くのレストランでもこういうのが出てくるけど、薄いのはケチケチしてるなぁと思った。あとでレシートを見たら1杯5ドル。えー、あれで5ドルはないよなぁ。それだけが残念な点でした。

サイトに紹介されたりするような店に何軒かいったわけだけど、どこもサーバーとか入り口の案内役の人とか感じが良くて、こういうのも込みで高レビューをもらうんだなと納得したのであります。

食べ物の話ばっかりになってしまったが、観光らしきこともした。
フィッシャーマンズワーフがあるというので見に行ってみたが、観光客は多いが店はそれほど多くなく、こういうところに絶対あるフィッシュアンドチップスとかくらいしか。うーん、いまひとつ。雨も降ってきてしまったし、早々に去ることに。雨といえば、今回の旅行も私の雨女疑惑が確信になるような結果に。3日間の間、ほとんど雨だった。最終日だけがなんとか曇り空であった。

雨を避けてキャピタルシティカフェなる店に入ってみた。閉店まで1時間ほどという時間。店の中には客は私達だけ。そのあと1人、近くで仕事していた感じのひとがふらっと入ってきた。
普通によくあるカフェなのだが、入ってみると流れているのはインドの音楽。あのミュージカルみたいなインド映画で流れているような音楽である。カフェというよりインド料理の店に入った気分になる。もうその時点で私と息子のツボに入り始めてて、おかしくてしかたない。壁につけられた飾りがまた手作り感満載。風船をふくらませて梱包テープみたいなので貼ってあったり、薄い紙に切り目を入れてひらひらにしたものが垂れ下がっていたり。なんかお家で子供の誕生日パーティーでもやるときにちょっと飾りっぽいものを作ってみました、という感じ。不思議な雰囲気のなかでインド音楽を聞きながら、コーヒーを飲む私たち(またこれがおいしくないときたもんだ)。じわじわとおかしみがわいてくる。

エンプレスホテルの中に入ってお店の並ぶところをそぞろ歩いていた。当然高そうな店ばかりなのでそとからのぞきみる程度。息子がふらりと石とかで作った彫刻(?)みたいな置物を扱っている店に入りやがった。邸宅にでも住んでいれば飾るところもあろうが、うちなんかには全く必要のないものである。しかし息子は石とかにひかれるところがあるらしい。しばらく外で待っていたが、店の中からお店のスタッフが「どうぞ~入って~」と、にこにこ。渋々はいると、そこからスタッフがいろいろと話しかけてくるように。「XX(市の名前)に住んでいるんだって?そこのアートシーンはどんな感じ?」とか「生活全般にどう?」とか、私が日本から来ていると聞くと「日本のアートと西洋のアートはかなり違うわよね、どんな感じの違いがあると思う?」とか、とても返事のしにくい質問をなげかけてくる。は?もっと一般的な世間話をして欲しい。しどろもどろで答える私であった。
そんな会話の合間に目の前に置いてあった鳥の置物(1つの石から彫り上げたものなんだそうで、たいそう立派)を指して、「これは5万9千ドルです(約6百万円)」と軽い調子ですごい値段をぶちこんでくるのであった。もちろん買えるわけないので「そうですかー、じゃ、お話できて楽しかったです」とかなんとか言いながらでていった。なんだったのあれ?とも思ったが、始終感じの良いスタッフに高級店というのはこういうものなのだなと思ったのであった。
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