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息子Kのコートの話

2023-11-21 14:49:22 | わが家の話

短い秋が終わったのかと思っていたら、昨日今日、落葉とともに晩秋の趣を感じさせてくれています。ただ、今年のお天道様は尋常ではない。週末は、大寒波襲来、ぐっと気温が下がると言います。
今朝も老いの身でもしのぎ難いほどの冷え込みは無く、天気予報のおじさんのコート姿が少々大袈裟なような気がしました。

コートと言えば、我が家にはお決まりの笑い話があります。

息子Kは中学生の前半までは、小柄で、顔色も悪く、寒がりで痩せた身体にあるだけのものをまとって、その上に学生服を着て通学していたのです。それが何が原因なのか、今に分かりませんが、精神的にも強くなり、大学生になった頃には、ボート部に入って、自宅・学校・戸田を巡るのが一日の生活ということになり、だんだん逞しくなってきました。

ある夏の日です。姉のMaが見ると、汗びしょになったランニングと何年洗いざらしたかという赤パンを着て庭にいたのだそうです。
「K!学校どうしたの?サボったの?新米の癖に態度悪いねえ!!」と声を掛けたのだそうです。
「え?今学校から帰ってきたところだよ、どこが態度悪いよ?」
「その赤パン・・・」
「ああ、毎日これで学校行っているけど。悪いか?」

今、50も半ばのウルトラマラソンおじさんになっています。

前置きが長くなりました。コートでしたね。
26歳で結婚し、中央線沿線でアパート暮らしを始めました。ボートから、マラソンに宗旨替えをしていました。歩くにはちょっと遠いね、というくらいの場所のアパートです。ギリギリまで寝ていて、それっとばかり駅まで走るのだそうです。真冬で、電車の乗客は、コートに固く身を包んだサラリーマンで満員。そこにコートどころか、上着さえ着ないで、だらだら汗をかいたKが乗り込むのです。会社に行くのですから、靴などはそれなりのもの、さぞかし奇妙な格好だったでしょう。姉のMaが言いました。
「自転車の人を追い抜いてシャツで走って乗り込む。その内、変なおじさん特集で、テレビ局が来るよ!」

来ませんでしたけれど。

サラリーマンの、飲み会に行くのにも、何度友人から「コート忘れたの。待ってるよ取ってきたら」と言われたことかとこれが自慢のおじさんです。


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