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おせっちゃんの今日2

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花の良いところ・・・必ず枯れる

2023-03-15 14:06:09 | 言葉

3月5日の折々のことばにこんな言葉が取り上げられていました。

「花の良いところは必ず枯れるところだと思う」・・・くどうれいん

今、我が家の庭のハクモクレンが盛大に散っているところです。もう幾度も書きましたが、実家の畑の角に3・4メートルの大木になったハクモクレンがありました。父が生と死の境の一線をそれこそ一跨ぎ、やすやすと死んでいったとき、夜目にも白く真っ盛りだったハクモクレンです。それからは私は勝手にこれを父の花として抱いています。東京に家を建てた時も、庭師に頼んで、ハクモクレンを植えてもらったのでした。

近所の10町会合同で編集発行していた「だいたらぼっち」というミニコミ紙に、リレーで随想を書いてもらうコーナーがありましたが、詩や文をお書きになる方にお願いした時、「真っ白なドレスをまとった花嫁かと思ったハクモクレン」と表現なさっていたことがありました。それほどにこの花は純白に豪華に、そして上品に咲くのでした。あまりに成長がよく、茂り過ぎて他の木を負かすこともあって、植木屋さんに切り詰めてもらったところ、近所から寂しいと切らないように頼まれたこともありました。

この父の花は、花の時期がまことに短いのです。急に春めき、4月なみの温かさなどと天気予報で報じられるようになると、急速に蕾を膨らませ、真っ白な花びらを見せ始め、あっという間に開くのです。それも無傷ではなかなか。蜜がよほど甘いのでしょうか、短い蕾の時から小鳥についばまれるのです。そうなると、開いた時、茶色に傷がついた花になってしまうのです。うまく小鳥の攻撃をかわした花も、良くて3日、パラリパラリ散ってしまいます。

折々のことばでは、「祝福が重くなりすぎないくらいが確かいいい」と解説にあります。