独裁者ホッジャによる長い鎖国、その後の市場経済導入後の混乱とマフィア経済の拡大、特に政府が野放にして蔓延・破綻したネズミ講の破綻で治安が悪化して、ヨーロッパ各国は在住自国民の救出を行うほどの騒ぎになりました。
訪れたのはその5年ほど後でしたが、着いて飛行機から降りる時、イタリア航空のスタッフから「未開の地にようこそ」なんて言われました。まあ、一部のイタリア人のアルバニアへの差別意識だいぶ入ってたとは思いますが。
ネズミ講破綻の後、財産を失い怒った人たちが、軍の施設から武器を襲って、破壊行為を繰り返したそうで、その跡があちらこちらに残っていました。また、酒、タバコはイタリアからの密輸品、車(ほとんどベンツ)はヨーロッパからの盗難車、ガソリンスタンドに寄ると店員がくわえ煙草で給油したりとワイルドな状況でした。ホテルが少なく宿泊代や電話代もバカ高でした。まあ、今は相当改善されてるでしょう。
北端から南端まで行きましたが、北はコソボ、中部はアドリア海を挟んでイタリア、南はギリシャなので、東欧料理からイタリアン、ギリシャ料理と本格的で食事は最高でした。朝食、ヨーグルトをごはんにかけて塩コショウして食べるというのは新鮮でした。