オーガニック コンシェルジュ・ボイス

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最近ショックを受けたこと

2006-06-30 10:49:01 | 自然
皆さん雑誌の「ecocolo」をご存知ですか?



先月、この雑誌に携わるSさんとご一緒する機会があり(エコ界にはいない、ユニークで一味違う楽しい女性のかた!)今月号のecocoloをパラパラと見せていただきました。私の中でバイブルとしている雑誌のひとつなのですが、以前見たときには気づかなかった衝撃的なページを先日、もう一度ゆっくり読み返しているときに発見してしまいました。



このページ、何が写っているかわかりますか?
波打ち際に打ち上げられたクジラです。口が開いたまま・・・



テーマは「ソナーによる海の中の犠牲者たち~米海軍のソナー実験が引き起こす、クジラの異常行動~」

内容はこうです。
「近年、クジラやイルカの打ち上げ事件が後を絶たない。その大きな理由の一つとして、米海軍のソナー実験による影響が取り立たされている。しかしアメリカでは改善に向けた法整備が一向になされず、海洋生物への被害が増加の一途をたどっている・・・」とのこと。

ソナー実験とは、水中ラウドスピーカーを使ったソナー装置で15~150キロ四方に響き渡り大音量を発し、高性能な敵の潜水艦の位置を特定するのだそう。いわゆる潜水艦探知演習。この際に発せられる音量は「230デシベル=アポロ計画で使われたロケットの打ち上げ時の音に相当する)。

通常、120デシベル程度の音でもクジラは行動に影響が出てしまうそうですが、その約2倍。これは71種類ものクジラやイルカなどのコミュニケーション能力や方向感覚に悪影響を及ぼすだけでなく、強烈な音響そのものが彼らに激しい衝撃を与えているとのこと。


そのソナーの大音響により、脳と耳からの出血、臓器の組織細胞の破壊を起こしたイルカたちが岸に打ち上げられているのです。

ブッシュ政権はテロ戦争対策を理由に「絶滅危機に瀕した種を保護しなければならない」という海楊哺乳動物保護法を適用除外したのがキッカケだったとか。
今でもクジラの群れがいる海域でソナー実験が行われているのが確認されています。もっと知りたい方は是非ecocoloを見てください!
参照:雑誌「エココロ」4号「Mother Jones in ecocolo ソナーによる海の中の犠牲者たち」より



私はこのとても惨い写真を見て、ソナー実験という無意味な実験が行われている事実に対して、とても腹立たしく、そして悲しい気持ちになりました。今でも、この耳から血をながしている可愛そうなイルカを見るたびに涙が出そうです。
家にいるときはTVで「アニマル・プラネット」を楽しく観ている私にとって、この残酷な現実はとても衝撃的でした。
アニマルプラネットでは、たった一匹の群れからはぐれたイルカの子供を母親のもとへ返してあげるため、大勢の人が協力し合っているドキュメンタリーが何度も放送されています。そんなドラマのなか、同じ海では大量虐殺のような実験が行われていると思うとやりきれないですね・・・

でも世の中には知らないだけで、もっと悲しい出来事があっているのでしょう。何かアクションを起こすことができないかな・・・