今感じること

大地震から１０日経ちました。
テレビやインターネット、
さまざまな情報から目が離せない日々。
多くの不安と迷いの中にいる今、
引きつづき「オーガニック」について考えています。

食品、水、空気・・・
体に取り入れるもの全てに配慮を強いられる生活が
関東ではこの先ずっと続くでしょう。
普段から気にかけている農薬や、添加物・・・とは
次元の違う、まったく新しい「放射性物質」という
項目が加わったことで戸惑う方も多いと思います。

何を基準にして安全安心と言えるのか。
自分自身が納得して手に取れるものとは
どういうものなのか。
暮らしを営む一人ひとりの知識と意識が問われる時代に
なってきたように感じます。

「オーガニックを通じてお役にたちたい」

私はこれからもオーガニックを学び、啓蒙する活動に加え
新たな使命感を持ってやるべきことが増えたような気がします。
今後はメンタル面や心の持ち方、考え方においても
変わらざるを得ないことが多々出てくるでしょう。
もちろん私自身においてもそうです。

とはいえ、みんなが笑顔で幸せになれること、
できたらいいなぁ・・・

いま目の前で起きたこと

日が経つにつれ被災地への支援と救助への関心から
原発の放射能物質への不安や恐怖の気持ちが大きくなっているように感じます。

情報収集はとても大事なことです。
しかしその情報の量も、正確さも、信憑性にも限界があります。
目に見えないものへの執着より
今現実に目の前にあること、自分ができることを
確実にこなしていくことも大切です。

私は地震が起きてから、いつ避難勧告を受けるか
屋内退避を余儀なくされるかわからないので、
玄米を炊いてまとめておにぎりを作りました。
調理をすると電気がかかる、最低限の食料で生きていけるよう
被災地のような生活を東京の室内で送りました。

暖房をつけず凍えた室内で風邪気味になり、
おにぎりはカビが生えているのに気付きませんでした。
体がだるい私の家では猫も嘔吐をはじめ、
部屋は避難用バッグで占領され狭く、
しまいには旦那さんに冷たくカビの生えたおにぎりを
食べさせてしまうところでした。

いつもは意識しなくても
こんな事態のときでも家庭の中心である女性・自分自身が冷静な判断と、
どんな状況にあってもおおらかで穏やかな気持ちでいないと
可笑しい話ですが、皆が心身ともに不健康になります。
それどころか、未来への不安だらけで満たされた精神は
暗くジメジメした陰気さを漂わせてしまうのです。

私の親戚も被災しました。安否の確認が取れ
一安心しています。
９０歳になるお婆さまは、
電気、水道、ガスが止められ、
スーパーに食糧がなく屋根に穴があいても落ち着いています。
食べ物は普段から備蓄していたようで（誰も知らなかった！）
それで家族４人分が食べていけています。
屋根の穴は近所の人たちで協力し合って修理しました。
水は井戸水を引いていたようで、新鮮なものを飲めています。

こんな女性になりたいです。

今後、「オーガニック＝自然と共に生きるため」には
さまざまなことに更に目を向けていくことが大切です。
心の持ち方、
危機管理の仕方、
自然との付き合い方、
そして人との繋がり方。

たくさん自分にもできること
やるべきことが見えてきた気がします。

言葉にする難しさ

久しぶりにブログを更新しています。

大きな地震が起き、各地で大変な思いをされている方が
沢山いらっしゃることと思います。心より謹んでお見舞い申し上げます。
同じ日本で起きていることに思えず、テレビを直視できません・・・

私自身は親戚が被災し、東京にいる自分自身が
なにもサポートできていないことへの
情けなさと歯がゆさを抱えています。

被災地の方々が今、想像を絶する過酷な状況にいらっしゃるなかで
東京にいる私がツイッターやブログにて、
なにをどう言葉で表現して良いかわからず
パソコンを開くことがなかなかできませんでした。

友人の安否もやっと確認でき落ち着いた今、
改めて自分にできることを模索しています。

本当の意味での「オーガニック」とは何かを見出す時間なのかもしれません。

オーガニック・・・自然と共に生きる
これからこのオーガニックを通じて何ができ
何が必要なのか。

この災害で多くのものを失いましたが、
それよりももっと多くのことを得たい。

当たり前にある食糧や水の大切さ、
暖かい安全な場所で過ごせることへの感謝、
そして人智は自然を超えることができない・・・
自然への敬意と尊厳を持って暮らす謙虚さ。

まずは、自分という個人がこの状況でできることを見つけ
行動することから始めてみたいと思います。