ウェルネスは数値ではかる「健康」ではなく、笑顔や心地よさや、充実感、前向きな気持ちなど、感覚や感情を大切にしたものだと考えています。ライフスタイルすべてをポジティブにしていくキーワードとも言えるかもしれません。ウェルネスを概念だけで終わらせるのではなく、実際に企画やプロジェクトとして形にして体験、実感できる仕組みをつくるための研究機関としてスタートしました。
オーガニックコンシェルジュを始めてから15年が経ちました。
視野と知見をもう少し違う方向にも広げる時期になってきたのかなと感じていたので、とても今の自分にフィットしている仕事でもあり有り難いです。
ここ何年か、自分が子どもを産んだり、親友が他界してしまったり、今まで持っていた価値観や考え方に大きな変化が起きるようなことが続いたからか、真っさらな状態でいろんなものに取り組めています。
ウェルネスってよくわからない、という方が多い今だからこそ、まずはウェルネスは「笑顔や元気の源となるもの」として表現したいと思いました。ウェルネスの感覚を身近に感じてもらうために日々、簡単にシンプルにできるウェルネスの要素を集めたのがこの本です。良いといわれる食べものや運動をがむしゃらに取り入れたのにストレス発散できなかった、でも誰かが掛けてくれた一言や涙を流して大笑いしたことでスッキリした、みたいな経験は誰にでもあるのではないでしょうか。そういう「気持ちや考え方を切り替えてくれるもの、こと」をたくさん知っていれば、状況やシーンに合わせて実践できるし、それを続けているうちに機嫌よく過ごせる時間が増えればいいなと思い、ページ数いっぱいを使いウェルネスアイデアを詰め込みました。
できるだけ多くの事例を紹介することで、こんなに簡単に、シンプルに自分をより良い状態「well(良い)-ness(状態」にできるんだ、と感じて欲しかった。目新しいことの羅列ではなく、知っているけどやったことはなかった、よく聞くけど試したことなかった、というお馴染みのアイデアも所々にいれて本と実際の自分との間に距離ではなく、共感がうまれるように気を配りました。編集段階ではウェルネス・アイディアが200以上ありましたが、厳選して133個に。
おつかれ女子にも、そしておつかれ女子が近くにいる男性にも、そしておつかれ老若男女の皆さんに手に取っていただけたら嬉しいです。