大牟田・オープンシャッター・サロン茶塘

商店街の活性化を目指して、大牟田市新栄町の空き店舗を改装、サロン茶塘が開設された。茶塘や商店街のイベントを紹介します。

饅頭が欲しくなる~地底の労働

2014年09月26日 08時27分06秒 | 日記

 かすてら饅頭は大牟田が発祥の地です。今も大牟田名産です。もともとは、熱気や湿気の高い、粉塵もある、暗い地底での炭坑作業が欲する清々しい風や空のように、疲れきった体が欲した食べ物でした。

 竪坑櫓は地底に行くためのエレベータで、深さは東京タワーの高さ・長さに匹敵します。見上げるものでなく、のぞき込み、のみ込まれるものでした。鉄道桟敷は坑口から地底にも続いていました。世界の貨物船の燃料になった大量の石炭は地底での過酷な炭鉱作業のたまものです。カステラ饅頭の白あんは黒い石炭を忘れさせる色でもありました。

 石炭産業が無くなった今、若い人には「高専だご」が人気です。カステラ饅頭は日本伝統の饅頭餡にカステーラがアレンジされたものだったので、多様なスイーツの素になっています。北原白秋が作ったかすてら饅頭の詩「四季の贐」のように、春夏秋冬折々の中でかすてら饅頭を飲み物と一緒にゆったり頂く~しゃれた詩的雰囲気が、今巡り来たのかもしれません。

(下:「グラフふくおか」秋号 2014年9月20日 福岡県情報広報課発行 P21 より)


世代超え集う~大牟田・はやめ南人情ネットワーク

2014年09月26日 07時41分59秒 | 日記

 大谷さんのエッセー<続 まちでみんなで③>が9月25日、掲載されました。

「認知症になっても安心して暮らすには何が必要でしょうか?」と問いかけられたら、どう答えますか?

見守ってくれる方、お金が必要です、としか出てこないかもしれません。

でも、11年前、駛馬南校区の日曜茶話会で、この<問いかけ>が出され、これをきっかけに話し合いが重ねられました。

そして、「住民が出した答えは『認知症の人だけでなく、だれにとっても安心して暮らせる町を作りたい』」だったそうです。

2004年2月22日には「はやめ南人情ネットワーク」が発足。その活動の「柱の一つが、子どもも大人も認知症の人もみんな一緒に集まる場つくり。もう一つが徘徊模擬訓練による見守りネットワークづくり」だったのです。具体的にはどのような場づくりがされ、訓練がされたのでしょうか?

 写真~竹の節?と思ったら~長い長い、大きい手も、小さな手もある、沢山の人が集って作られる「人情巻きずし」でした。なるほど、すごい!いいですね!

(下:2014年9月25日西日本新聞「続 まちでみんなで 認知症と生きる③ まず世代超え集う場を」大谷るみ子・社会福祉法人東翔会グループ「ふぁみりえ」ホーム長=福岡県大牟田市 より)