大きなかぶ農園だより

北海道マオイの丘にある大きなかぶ農園からのお便り・・
※写真はsatosi  

戻りたくない。。

2018-05-20 | 日記
金曜の早朝、カッコーの声を聴く。(お、もう豆蒔いていいのか?)
毎年騒々しいほど、上手に鳴く練習を続けるウグイスが、静かだ。
本気で心配になり朝から窓を全開にして耳をダンボにしていたら、、、
マオイ山の奥から朝練の様子が聞こえてきてほっとする。
それにしても寒い。朝はセーターを着てストーブを焚く。
国道沿いの田んぼでは、早々と田植えが始まる。うちはあと10日後。

新潟の実家に和紙の封筒で保管されていた小学校の『通信簿』を
ここに置けば末代までの恥晒し、と持ち帰ってどこかに置いてあったのをふと思いだし、見たくなる。
1年生に入学した昭和37年度・家庭通知表-行動及び性格の記録-、という担任が書いた欄に目をやる。
《常に顔が晴れ晴れとしません。なにかいつも考えているような孤独感をかんじます》 ふむ。。
《大勢と交わって元気になってほしい》  子どもがそばに来るとうるさくて落ち着けず。。。。
 1年生になって友達100人もできたらへとへとだ、そういえばよく体育用具室の暗い片隅で一息ついてたな。
《頭痛を訴えなくなり「いやになった」と言わなくなりました》 あはは、「いや」って言えたんだ。えらいぞ。
《級の中で最も仕事が早いですが、ややゾンザイです》仕事って黒板拭きか?ストーブの石炭運び?
 雑な仕事ぶりに心の中が丸写し、しかし、子どもの時から仕事好き。
2年生も同じ担任、田口淑センセイ。笑った顔を少しも思い出せない。
《わがままで社会性に乏しくやや暗い感じでしたが、最近は素を出し遠慮のないことを言い笑います》ぷっ。
《消極的で内向的な性格であるようです、良い意見を持っていても発表しません》 ふむ、、
子どもが苦手だから友達はいない。孤独で淋しい人物像浮かび上がるが本人困っておらず。お構いなく。
センセイ、顔も身体も真ん丸だったがクールでとげとげした感じの大人に感じた。。。
お互い鏡になりあうのだから、彼女の前に、こどもの心がそっくりそのまま浮き彫りになって表れる。。。
家では一人で山の中駆け回って好き放題に遊んでいるのだから、学校社会の大人と子どもは異星人。
がまんの学校生活は、家で大泣きをしてちゃらにしていた。思えばこれは自然治癒作業か。
今考えても毎日学校に通い続けるなぞ神業だ。よくがんばったな小さいじぶん、、、うん。
わがままで社会性に乏しいこんな子に、毎日関わる仕事も心労の極みだろうが。。。。
200まで生きる刑か子どもに戻る刑か選べと言われたら、、、、、
200の刑も空恐ろしいが、退屈な教室の椅子に座り続ける子どもには二度と戻りたくない。