目黒通りの家具屋さんは今、いっせいにセール中です。
そんなわけでいつもより人通りが多い。
どこの家具屋さんも「お高い」ので我が家にはあまり関係がないのですが・・・。
今週の書評です。
今週のチョイスはこちら。
「ル・コルビジェを見る」 越後島研一 著
20世紀最高の建築家。
もう、このことに異議を唱える人はそんなにいないと思う。
それほどに彼の作品は人々を魅了し続け、残してきた功績も大きい。
この本は彼の残した作品の中から
・初期の傑作 「サヴォワ邸」
・後期の名作 「ロンシャンの教会堂」
を軸として彼の作品の美しさを紹介するとともに、作風が劇的に変わっていく様を追っている。
とてもわかりやすい紹介で、コルビジェ信奉者の私としてもすごく楽しめました。
今回は書評というよりは、簡単なコルビジェの作品紹介をしていきます。
・初期の傑作「サヴォワ邸」
これまでの住宅の作り方を覆した作品である。
彼の唱える近代建築5原則が読み取れる。
(ピロティ・連続水平窓・自由な平面計画・屋上庭園・自由な立面)
内部は均質な空間を徹底
・集合住宅の名作「ユニテ・ダビタシオン」
変化に富む立面
私はこの作品が一番好き。
とにかくプランが面白い、発想がスゴイ!
迫力あるピロティ
屋上にはさまざまな共用施設
・後期の名作「ロンシャン教会堂」
宗教建築としてはここ100年では最高傑作。
デザイン、光の取り込み方など人々を魅了し続ける。
・空間デザインも言わずもがな秀逸
ユニテのエントランス
階段が美しいのは 一流建築家の条件!
彼が提唱した寸法体系「モジュロール」
数年前、ラッキーなことにパリ近郊の作品をいくつか見る機会に恵まれた。
それはもう「圧巻」でした。
ユニテダビタシオンはマルセイユに、ロンシャンの教会堂はその名のとおりフランスの田舎町ロンシャンにあります。
いつか訪れてみたいものであります。