
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」(1985年)は、ユニバーサルスタジオのアトラクションにもなるほどの有名な作品で、おそらくスピルバーグがプロデュースした作品の中で一番ヒットしたもの。監督には、ロバート・ゼメキスがあたり、脚本を書いたのはゼメキスとボブ・ゲイル。主演には、博士の手伝いをする高校3年生のマーティー役にマイケル・J・フォックス、マーティーの母親役エレンにリー・トンプソンが演じ、彼女は17歳の少女時代も演じている。科学博士ブラウン役にはクリストファー・ロイドが演じている。ヒューイ・アンド・ルイスが歌う主題歌「パワー・オブ・ラブ」が大ヒット。音楽は、ゼメキス作品が多いアラン・シルベストリー。このシルベスリーが作曲したテーマ曲は、印象に残り作品を忘れがたいものにしている。
青春コメディーものの映画として代表格的作品。息子が、若き父と母に出会い恋のキューピット役になる。スピルバーグらしくアメリカ郊外が舞台。1985年から1955年へブラウン博士が開発したデロリアンの車に乗ってタイムスリップする。1950年台は、ロックを始めとして若者文化が生まれた年代。
特に主演のマイケル・J・フォックスは、テレビドラマ「ファミリー・タイズ」とうコメディで人気が沸騰しこの映画に起用された。彼には、小柄だが身のこなしが速、く天性の明るさがある。その持ち味がこの作品で100パーセント生かされた。15歳、16歳のころガレージバンドでギターとロックに夢中な時代を過ごしたため、映画の高校のダンスパーティのシーンで後のチャックベリーの「ジョニー・B・グッド」を自ら歌いギターを弾いているが、とても格好いい。この映画で大ブレークを果たしその後の活躍はめざましいものがあった。「再会の時」「摩天楼はバラ色に」等に出演し、「スチュアート・リトル」ではネズミの声を演じている。しかし、パーキンソン病を患いどうしているか心配していたが、久しぶりにテレビでアクターズ・スタジオの学生を前にして自らを語る番組を私は見たが、病と闘いながもユーモアを忘れないマイケルに感動した。
また、リー・トンプソンは、可愛さいっぱいに少女時代を演じていて今も忘れられない女優の一人だ。
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