
「グレムリン」(1984年)は、クリスマスに家族で見たい映画の一本。愛くるしさと恐怖が味わえるファンタジーでまさしくスピルバーグタッチ。クリスマスイブの夜、キュートな生き物キズモが、人間が3つの約束を守らないために凶暴化小悪魔的動物グレムリンに変身する。
監督が「ピラニア」「ハウリング」のジョー・ダンテ。どちらも怖い作品だが、特に「ハウリング」は、狼男映画の代表作としてヒットし、その後、ダンテは、「トワイライトゾーン」でスピルバーグと組む。脚本が、「ホームアローン」や「ハリー・ポッターと賢者の石」「ハリー・ポッターと秘密の部屋」を監督したクリス・コロンバス。音楽が、ジェリー・ゴールドスミス。いやあー。今、振返っても豪華です。
舞台が、アメリカ中西部の小さい町で「素晴らしき哉、人生!」やノーマン・ロックウェルの絵に登場するような町。たった一軒しかない映画館でグリムリンが、「白雪姫」を見ながらハイー・ホーを歌う。20歳の銀行員青年ビリーが、発明家の父親からチャイナタウンで買ってきたペットのモグワイをプレゼントされた。この設定の父が発明家であるというのは、スピルバーグの父親が技術屋の職業に就いていた影響と思われる。また、ちなみに「バック・トゥ・ザ・フューチャー」でも博士が出てくる。そのペットをキズモと名付けて可愛がった。
しかし、3つの約束のうちの一つである水に近ずけてはいけない、けっして水に濡らさない約束を破ったためにペルツア一家と町全体が恐怖のどん底に陥る。
また、キズモとビリー青年の出会いと友情も描かれている。スピルバーグは、クリス・コロンバスの脚本にほれ込み映画化した。モグワイは、猫と犬の間の子。ところが、グレムリンになると怖くて憎らしいモンスターになる。それも単体ではなく複数に増加する。このシーンは、本当に不気味で怖いですぞ。
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