映画音楽の巨匠ジョン・ウィリアムズ
30年ぶり来日コンサート
【おまけ②スピルバーグ&ジョンのコラボ】
映画音楽作曲家のジョン・ウィリアムズを語るうえで欠くことが出来ない人、公私ともに友人で忘れてはならない人物として最初に取り上げなけ
ればならないのが、映画監督のステーブン・スピルバーグである。何せ、彼とのコラボ作品は、彼の劇場デビュー作「続、激突!カージャック」
から「ファイベルマン」までほとんどの作品が、ウィリアムズ作曲である。スピルバーグも「彼との付き合いは、僕の結婚生活よりも長いんだか
ら」と微笑ましく語っているほどだ。1973年、ウィリアムズは、映画、テレビでユニバーサルの仕事を数年していた。そこの専属の監督とし
てテレビをてがけていたスピルバーグをある人物が紹介したのが始まり。また、もともとスピルバーグは、私と同じくサントラ盤のコレクター
(このことを知ったときは、すごく嬉しかったなあ)で、1950年ジョージ・パル製作SF「月世界征服」のサントラをはじめとして数百枚集
めるほどであった。そして、彼は、監督になる前からウィリアムズのファンでちょうど前の週に買ってきた「華麗なる週末」のサントラを繰り返
し聴きながら大学で製作中の自分の短編映画の第二稿の脚本を書いていた。そのシンフォニックで洗練されたオーケストレーションに魅了され
て、いつかウィリアムズに会ってみようと決心したそうだ。「続、激突!カージャック」にウィリアムズに曲をつけて欲しいと願いでたところ、
彼は、心よく引き受けてくれた。曲は、ハーモニカを中心とした穏やかなもの。スピルバーグこの頃、20代前半。
『未知との遭遇』が、ジョンが今まで一番好きな曲です。スピルバーグと長い打合せを各々の自宅で行ったのです。
参考:スピルバーグ自伝、
「ジョン・ウィリアムズ」神尾保行 著