スクリーン誌が選ぶ「世界の名ディレクター歴代TOP50でスピルバーグがベスト1に見事輝くという嬉しいニュースがとびこんできました。2007年6月号のスクリーンです。
スクリーン60周年記念保存企画と題してこの60年間にどんな監督が、映画ファンや評論家に愛されたきたのかを毎年の読者が選んだベスト10作品に評論家のベスト10のデーターも加えたものをもとに調査したものです。1位に選ばれたスピルバーグの写真は、2枚ありどちらも演出風景のもの。「未知との遭遇」と「ターミナル」。この企画には、年代別のトップ10も掲載されていて興味深かっです。
1980年代1990年代とスピルバーグが1位であったのは嬉しかったのですが、「ジョーズ」で大ブレイクした1970年代にトップ10の中にランクインされていないのが納得できず不満です。
また、私が好きな70年代のアメリカ映画を演出した監督が、ジョージ.ロイ・ヒルとマーティン・スコセッシの2人だけとは悲しい。ジョージ・ルーカスやウィリアム・フリードキンがなぜ選ばれていないのか不思議でなりません。
まあ、そんな不満はさておき今回は、スピルバーグがトップ1に輝いたことにあやかって最も好きなスピルバーグ作品ベスト10の投稿をコメント付で待っています。スピルバーグファンならどれも好きな作品なのであえてつけるとなると思い入れの強いものになるでしょう。ちなみに私のベスト10は以下のようになります。
1位「ジョーズ」
初めて観たスピルバーグ作品でスピルバーグが大好きになった。何度見ても楽しめる作品。スピルバーグの出世作。娯楽映画の王道を行く作品。
巨大なサメが人々を襲う恐怖演出を始め3人のメインキャストの人間描写や伏線の張り方が上手い。また、アクション演出、カメラワーク、編集、音楽、俳優の演技、脚本が素晴らしい。そして、何よりも自分の人生にいろいろな影響を与えてくれた忘れられない作品。
2位「レイダース/失われたアーク」
明るい冒険活劇の復活。アクション満載。そして、映画ファンの夢が実現した。スピルバーグの監督、製作総指揮ルーカス、音楽ジョン・ウィリアムズ、主演ハリソン・フォード。
3位「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」
スピルバーグ流の娯楽映画の多才なジャンルの演出が堪能できる。また、ジェット・コースタームービーの代表作だ。
4位「E.T」
スピルバーグ自身の少年時代の自伝的色合いの濃い作品で、人生の節目に見直すとあらたな感動がある。また、家族みんなで楽しめる名作。
5位「シンドラーのリスト」
シリアス路線に挑戦してきたスピルバーグの努力が実って大ヒットし、オスカー監督賞を初めてとして作品賞含め7部門で獲得した。
6位「太陽の帝国」
少年の視点から第二次大戦を描いた捕虜収容所の物語で、スケールが大きくスピルバーグのシリアスものの中でもとりわけ大好きな作品。彼の演出するカメラワークや編集が特に魅力的であり、それを支える撮影監督のアラン・ダビオーと編集監督のマイケル・カーンの技術が素晴らしい。
7位「オールウェイズ」
1940年代から1950年代のアメリカの軍隊にいるようなノスタルジックな雰囲気が全編に漂っているのがいい。ロケ地となったモンタナ州が心を癒してくれる。スピルバーグとのコンビ作が多いリチャード・ドレイファスとホリー・ハンターの演技が素晴らしく、特にホリー・ハンターは、スピルバーグ作品の中でも1番印象に残る。また、惜しくも遺作となってしまったが、私の大好きな女優であるオードリー・ヘップバーンを起用してくれたスピルバーグに感謝したい。そして、スピルバーグが初めてラブロマンスのジャンルに挑んだ作品としてとても感動できる作品。
8位「ジュラシック・パーク」
「ジョーズ」タッチで見事大ヒットさせ、「E.T」以来の世界興行成績を塗り替えたことに拍手。
9位「ターミナル」
ジャズと父親をキーワードにしたトム・ハンクス主演の映画で、時を越えて育まれる息子の亡き父への愛情や空港内の仲間との友情が溢れている。しんみりじわーっと涙がこぼれ後に心がほんわかと温まり生きていて良かったなあと感じさせてくれる作品。また、キャサリン・ゼタ・ジョーンズの演技が素晴らしく印象に残る。
10位「宇宙戦争」
初のSFホラー映画で、彼の恐怖映画の集大成のような作品。さえない父親をトム・クルーズが演じ子供たちを宇宙人の襲撃から必死で守る姿が感動的。また、日本のワールド・プレミアでスピルバーグ、トム・クルーズ、ダコタ・ファニング、そして、何とプロデューサーのキャサリン・ケネディを見ることができたうえに念願のスピルバーグからサインをもらい、一緒に写真にうってくれた。この出来事は、一生忘れない。
以上が私のベスト10ですが、このブログを書き始めた時期がちょうど子供の日だったので2児の父である私は、ふと思いつきました。
番外編として「わたしの家族で見たいスピルバーグ作品ベスト10」も気持ちにまかせて載せてみました。各作品のコメントについては、いずれ機会を設けて書きたいと思っています。
1位「E.T」
2位「フック」
3位「アメリカ物語」
4位「ジュラシック・パーク」
5位「ロスト・ワールド」
6位「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」
7位「宇宙戦争」
8位「未知との遭遇」
9位「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」
10位「ジョーズ」
最後にスピルバーグファンの皆さんがベスト10を選びうえで参考になるかもしれないと思い以下に2つの資料を載せましたのでご参照ください。
●1998年ジャパン・ミックス社が「HEAD+SFmovies mag azine SF映画を読む」の8月号で実施した最も好きなスピルバーグ 作品以下のとおりです。
作品
1位「ジュラシック・パーク」
2位「ジョーズ」
3位「レイダース/失われたアーク」
4位「E.T」
5位「激突!」
6位「未知との遭遇」
7位「ロスト・ワールド」
8位「シンドラーのリスト」
9位「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」
10位「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」
11位「1941」
12位「続.激突!カージャック」
13位「カラーパープル」
13位「未知との遭遇/特別編」
15位「オールウェイズ」
16位「アミスタッド」
16位「フック」
18位「トワイライト・ゾーン超次元の体験」
18位「太陽の帝国」
20位「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2」(製作総指揮)
●2006年1月付のgooの映画ニュースでのスピルバーグ監督作品での
好きな映画ランキングもありました。以下のとおりです。
1位「E.T」
2位「インディ・ジョーンズ/最後の聖戦」
3位「インディ・魔宮の伝説」
4位「ジュラシック・パーク」
5位「レイダース/失われたアーク」
6位「A.I」
7位「未知との遭遇」
8位「シンドラーのリスト」
9位「ジョーズ」
10位「メン・イン・ブラック2」
11位「プライベート・ライアン」
12位「刑事コロンボ/構想の死角」
13位「激突!」
14位「宇宙戦争」
15位「ロスト・ワールド」
16位「マイノリティ・リポート」
17位「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」
18位「ポルターガイスト」
19位「世にも不思議なアメージング・ストーリー」
20位「トワイライトゾーン/超次元の体験」