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スピルバーグと映画大好き人間、この指とまれ!

カフェには、映画が抜群に良く似合います。
大好きなスピルバーグとカフェ、アメリカ映画中心の映画エッセイ、
身辺雑記。

俺たちに明日はない!

2009-05-02 05:59:37 | 1970年代アメリカ映画

 お久しぶりです。仕事の激務から解放され心身ともにやっと余裕が出てきたので、スピルバーグのことを書こうと思ったが、このブログを立ち上げたもうひとつの目的である1970年代のアメリカ映画のことは、すっかり書いていないことを思いだしました。

 そこで、1970年代のアメリカ映画の特徴の萌芽があるニューシネマの名作『俺たちに明日はない』(1967年)から書き始めることにします。

 さて、『俺たちに明日はない』ですが、この映画は、大学時代に名画座で見ました。印象的なことを思い出してみます。

 季節のイメージは、春と夏。舞台は、1930年代の大恐慌下のアメリカのテキサス州。ストーリーは、実際に起こった出来事をもとに構成されている。監督は、アーサー・ペン。主演は、ウォーレン・ビューティー(クライド)、フェイ・ダナウェイ(ボニー、ブロンドの髪とスレンダーな体型が魅力的)、そして、ジーン・ハックマン(クライドの兄)。70年代を代表する俳優たちの意気でカッコイイ演技。映画の原題はボニー&クライド。帽子を始めとしたおしゃれな衣装。バンジョーの音色が印象的な音楽。銀行強盗。警官隊に蜂の巣のように87発の銃弾を浴びるボニーとクライドのラストシーン。社会からはみ出した男女。悲劇の中にも銀行強盗の笑えるシーンなど。見どころ満載の映画でした。

 バイオレンス映画で悲劇で物語が終わるが、なぜか、面白い。社会の悪人が、まるでヒーローのようになる。死の描写は、ポーランド映画の名作「灰とダイヤモンド」、に影響を受け、テレビドラマ「太陽にほえろ!」のマカロニ刑事、ジーパン刑事、テキサス刑事の殉職シーンに影響を与えているような感じがする。脚本家のデビッド・ニューマンとロバート・ベントンは、「勝手にしゃがれ」のようなギャング映画を考えたとのこと。ロバート・ベントンは、後に監督して「クレイマー・クレイマー」「プレイス・イン・ザ・ハート」の名作をつくり、脚本家としては、「スーパーマン」を手がけた。監督をしたアーサー・ペンの演出は、緩急をつけた切り返しが印象的。代表作には、「奇跡の人」やポール・ニューマンの「左ききの拳銃」、ロバート・レッドフォード、マーロン・ブランドの「逃亡地帯」、ダスティン・ホフマンの「小さな巨人」がある。※画像は、「別冊太陽 アメリカン・ニューシネマ’60~’70」(平凡社昭和63年)より

 

 

 

 


1970年代の文化にひさしぶりに触れてきたよ!

2007-05-01 06:44:45 | 1970年代アメリカ映画
4月25日の読売新聞の夕刊の広告欄に東急百貨店吉祥寺店でゴールデン・ウィークのイベントととして「’70sメモリーズ in吉祥寺」が26日から5月2日まで開催されることを知りました。1970年代が大好きで今、ブログに投稿している私にはとてもタイムリーでビッグな嬉しいイベントなので早速翌日の26日に行ってきました。  会場は、8階催物場と2階テラス。いろいろなコーナーがありましたが、特に私が、気に入ったのは、まず、テレビ、映画、おもちゃ等がある「青春ジョイフルストリート」。映画専門誌「スクリーン」の70年代の表紙パネル展を始めとして、その当時の映画のDVDや書籍、ポスター、パンフレットなどの特別販売をしていて時間を忘れるくらいでした。そして、 「‘70グラフィティボックス」コーナーです。ここは、テレビコマーシャルや雑誌、イベント等手がけている磯岩まさる氏の展示コーナー。彼は、70年代に青春をリアルタイムで過ごした人。特に印象的な展示物だったのは、1975年に創刊された「MADE IN USA」でこの雑誌が世に出てからアメリカ的なグッズが拡がったりアウト・ドア・ブームが始まったこと知り興味深かった。この雑誌の創刊号の表紙がブルー・ジーンズなのも嬉しかった。また、幸運なことに磯岩氏ご自身も会場にいらしていて気さくに私に声をかけてくれて70年代のアメリカ文化の貴重な話をしてくださり楽しかった。 帰りに近代映画社から出版されている1970年代の外国映画のチラシ大全集を購入しました。今回のイベントは私に大いに1970年代のアメリカ映画のことを書くための刺激やインスピレーションを与えてくれる楽しく実り多いものでした。

1970年代とわたし~番外編~

2007-04-24 05:44:05 | 1970年代アメリカ映画
 今回から1970年代のアメリカ映画について書こうと思ったのですが、この間NHKテレビでカーペンターズの特集番組をやっていたのを思い出してむしょうに1970年の文化が私にとって大切なもの、大好きなものだと再確認させてくれましたので今回は、私の1970年代の文化史なるコラムを書きます。
 最近は、今、挙げたように音楽の分野ではカーペンターズや映画では昨年から「ポセイドン」「オーメン」「スーパーマン」そして、「ロッキー」とリメイクや続編がつくらていて1970年代の文化を愛する私としては嬉しいかぎりです。「ロッキー」の続編「ロッキー・ザ・ファイナル」は現在公開中ですが、未だ見てません。近いうちに見に行こうと思っていますので、見たら感想をお知らせします。
 さて、なぜ、私が1970年代の文化が好きだったのか?考えてみました。それは、まず、この時代は、社会の風潮、風俗、ファンション、流行歌、街の表情などが、1年ごとに違いがはっきりしていてどれも個性的で描き方のスタイルや主張が面白くて、個人を重視した多種多様な魅力あるものが生まれたからだと思います。
 その際たるものが映画を始めてとした音楽やテレビ番組です。私が好きなものは、もちろん映画ですが音楽やテレビ番組にも大好きなものがあります。
 音楽に関しては、特にお気に入りは、邦楽では「キャンディーズ」「太田裕美」「岩崎宏美」、洋楽においては、「カーペンターズ」「オリビア・ニュートン・ジョン」「バーブラ・ストライサンド」「ビー・ジーズ」「ビリー・ジョエル」。1970年代のミュージック界は、日本においては、昭和の歌謡曲やフォーク・ミュージックが全盛の時代。今の時代のように騒がしい曲は数少なくむしろ心象風景、風景が目に浮かびゆったりとした曲調のものが多く印象に残るものがたくさんあった。季節感のあるものや「夕日」、「坂道」、「雪」をイメージさせる曲、そして、何と言ってもさわやかさや青春を感じさせるのが特徴でした。それは、日米共通の現象で今、私が挙げた大好きなミュージシャンたちは、その最たる人たちです。この人たちについては、いずれ詳しく書きたいと思っていますが、今回は一言だけ言わせてください。太田裕美、岩崎宏美は、今も現役でマイペースで活動しているし、オリビア・ニュートン・ジョン、ビリー・ジョエルらは最近来日公演しているので彼らのファンとしては嬉しいです。
 次にテレビ番組ですが、今でも好きな作品は「刑事コロンボ」と「大草原の小さな家」です。刑事コロンボは、コロンボ刑事扮するピーター・フォークの魅力です。また、この作品の第一作目を演出したのは若き日のスピルバーグ監督ですのでなおのことです。大草原の小さな家は、あの主人公のローラ家、インガルス家が私の理想の家庭であり、特に父さん役を演じたマイケル・ランドンが2児の父となった私にとってはお手本とする人です。また、彼は、この番組の製作と脚本も担当していましたので尊敬しています。
 そして、忘れてならないのが「太陽にほえろ!」です。というよりもジーパン刑事を演じた松田優作と言うべきですね。とにかく彼が演じたジーパン刑事が大好きで憧れその延長線上から俳優松田優作が今でも大好きです。特に生の体を使ったアクション映画が好きです。話が少しはずれてしまいました。本題に戻します。
松田優作が演じたジーパン刑事こそ1970年代の文化を代表するものとして大きな存在だと思います。身長185センチだった長身で脚の長かった彼が当時流行ったベルボトムのブルージーンズを颯爽とはいて事件に立ち向かう姿や空手2段で足がものすごく速かった特技をいかしての豪快な野性味あふれるアクションシーンに青春を感じさせるストーリーを織り込んでいてとにかくジーパン刑事は、素晴らしかった。そして、ドラマの舞台となる場所として新宿の中央公園や空き地など70年代を象徴する景色や街の風景が忘れられない。また、それらをバックに夕日があたっていたこともジーパン刑事の私の良き思い出として印象に残っています。

1970年代のアメリカ映画とわたし~プロローグ~

2007-04-18 05:55:07 | 1970年代アメリカ映画
 以前読んだ本のなかに小泉十三著「頭がいい人の習慣術」(河出書房新社よ
り)がありました。その中で著者は、「私は、ああちょと気持ちが老け込んできたなと感じたときは、若いころに好きだった映画を見たり小説を読んだりすることにしている。昔好きだった映画や小説はいつになっても否定したくない。そんな気持ちが手伝って、昔の自分になったつもりで昔に味わったと同じ興奮や感動を覚えることができてしまう」また、「年をとると体力、気力もなくなる。年寄りくさくなる。そこから、元気をとりもどす。若さをとりもどす。」と書かれてあったが、この本を読んだ時に40歳になった私は、ふと我にかえった。自分も著者が言うようにそう感じていた。じゃあ、自分にとっては何?と自問自答したところ1970年代のアメリカ映画でした。映画から何か意味を探ったり、学ぼうとかせずに「映画は娯楽」と純粋に楽しめた映画群でした。
 そのきっかけは、高校時代にテレビで見た「映画」でした。その当時は、テレビの洋画番組の最後の隆盛期でした。日本テレビは、水野晴郎さんの解説の水曜ロードショー、TBSテレビは、今は亡き荻 昌弘さんの解説の月曜ロードショー、フジテレビは、俳優の高島忠夫さんの解説のゴールデン洋画劇場、そして、映画評論家の大御所であったこちらも今は亡き淀川長治さんでした。それらのどの番組も映画の始めと終わりに解説があり、どの方も魅力的でした。そして、いろいろ国の映画やいろんな時代の映画を楽しみましたが、その中でも特に大好きで夢中になって見たのは1970年代のアメリカ映画でした。また、高校から大学時代にかけて名画座の映画館で強く印象に残っているのが70年代のアメリカ映画でした。多種多様な個性的な魅了ある作品があり新鮮でインパクトのあるものが多かったです。内容としては、ニューシネマ、レトロ調・ノスタルジア調・クラシック調、グランド型式のパニックもの、オカルト・ホラーもの、SFもの、刑事アクションものなどがあり、また、若い世代の映画作家の登場に目を見張るものがあった。特にコッポラ、ルーカス、スコセッシ、ボクダノビッチ、フリードキン、そして、スピルバーグはすごかった。スピルバーグ監督が大好きになったのもアメリカ映画が好きになり特にスピルバーグとアメリカの映画史をライフワークとして楽しみ研究しようと思ったのも70年代のアメリカ映画とのこの時の出会いがあったからです。    次回からは、少しずつその70年代のアメリカ映画のなかで自分の思い入れの強い作品を紹介していきたいと思っていますが、われこそは70年代のアメリカ映画が大好きという方、また、作品に限らず70年代の男優・女優・監督が大好きとう方でも結構ですので返事待ってます。それから、忘れてしまいましたが、ライフワークとしての夢がもうひとつあります。それは、シアタールームを自宅に設置しその部屋に70年代のアメリカ映画のDVDライブラリーを作りたいと考えていますので、セレクトの参考になる作品の返事も待っています。もちろん、スピルバーグが大好きな方のおたよりも重ねて待ってます。