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スピルバーグと映画大好き人間、この指とまれ!

カフェには、映画が抜群に良く似合います。
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身辺雑記。

「スピルバーグの人脈」~アラン・ダビオー、ヤヌス・カミンスキー~

2008-05-03 05:53:53 | 連載コラム~スピルバーグ~

 アラン・ダビオー

 スピルバーグの古くからの友人である。スピルバーグの未完成作品である「Slipstream」のアイデアを通して知り合ったカメラマン。1969年のスピルバーグの記念すべき初36ミリ短編映画である「アンブリン」の撮影を担当する。その後、スピルバーグが商業映画の道を歩んだのに対し、商業映画が嫌いなためフリーでUCLA分校の学生に撮影技術を教えたり、ドキュメントやCMの撮影を数多く手掛ける。

 1981年テレビ映画「The Boy who Drank TOO Much」で認めら、それを観たスピルバーグは、すぐ電話をして「E.T.」の撮影を依頼したとのこと。「E.T.」ではスピルバーグと各シーンの撮影に時間をかけてベルイマンの映画を参考にして霧や湯気などを画面に出した。

 陽と陰がはっきりとわかる映像、太陽の明るい光を思う存分に取り入れるのが彼のスタイルだ。他の作品は、「トワイライトゾーン」(2、4話)「カラーパープル」「太陽の帝国」がある。

 ヤヌス・カミンスキー

 ポーランド生まれで1980年にアメリカに渡り、シカゴのコロンビア大学で芸術と映画で学位を取る。その後、ロスに移りアメリカン・フィルム・インスティテュートの撮影科に入学。

 1987年の「Fallen Angel」でデビュー。スピルバーグが1993年に発見した時は無名であったが、スピルバーグと初めて組んだ「シンドラーのリスト」でアカデミー賞を受賞する。特にこの作品では、真実を伝えるためのドキュメンタリー・タッチの映像やモノクロ撮影の素晴らしさが評価された。そして、「ザ・エージェント」(1996)やスピルバーグ作品「ロスト・ワールド」「アミスタッド」を手掛け、「プライベート・ライアン」では、ハンディ・カメラを多用し当時のニュース映画を思わせる映像が高い評価を受けて再びアカデミー賞を受賞する。

 その後は、「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」「マイノリティ・リポート」「A.Ⅰ」「ターミナル」「宇宙戦争」を担当するなど最近のスピルバーグ作品を全部手がけている。スピルバーグから絶大なる信頼を得ている。スピルバーグ言わく「仕事が早いし、すごく芸術的で光を使って絵を描く素晴らし画面を撮る」

 彼の特徴のひとつとして挙げられるのが青っぽい色が多く、冷たさを感じさせる映像が多い点だ。太陽の光を極力抑え、陰影に富んだ撮影をするのが彼のスタイルだ。

 参考文献:『スティーブン・スピルバーグ・ストーリー』1983年Tony Crawleyの著作の翻訳を中心としたもの(旺文社)



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