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フテイキログ

不定期更新。

ちょっと微妙。

2004年12月14日 | 日記系
もちろん旧暦での話だけれども、今日は赤穂浪士が吉良邸に討ち入った日です。

で、テレ朝系で放送された「忠臣蔵」を結局全部観たのだけれども、全体的に「微妙」でした。
初回はかなり良かったと思うのだけれども、途中で中だるみしていたような気がするし、最終回も、討ち入りの場面について大袈裟に宣伝していたわりには、普通でした。
というか、「忠臣蔵」はストーリー的にデフォルトがあるので、今更新しさを出そうとしても無理があるのですが、それでも、今回はなんとなく「エピソードをとにかく時間内で消化しなければならない」という強迫観念みたいなものに捕らわれすぎているような感じがし、そのためダイジェストを観ているみたいでした。
だいたい、個人的に一番ガックリしたのは、討ち入りの前に浪士達が蕎麦屋の二階に集まって仕度をするのだけれども、その出陣のときに、蕎麦屋の二階から武装した浪士達がダダダーと降りてきて、それを見た蕎麦屋の主人達が「何事か」とびっくりする場面が無かったことです。
また、討ち入りの後で、寺坂だけが隊とは別行動で関係者のもとを回っていたけれども、あれも「どうして寺坂だけが隊を離れたのか」という説明が省かれていたので、初めて忠臣蔵を観た人は「なんでこいつは切腹しないの?」と思ってしまったかもしれません。
それに何より、いくら民放でも、あのCMの節操の無さには、ほとほと呆れてしまいました。
「忠臣蔵」は、損得を離れ、ただ忠義を貫くために美しく死んでいく武士の物語だというのに、死後や病気の際の保障を謳う保険の長いCMなんて、違和感がありまくりです。

それでも、やはり「忠臣蔵」は、観ていて安心感があります。
「おっ、天野屋が出てきた」とか「徳利の別れだ」とか、有名なお約束ともいえるエピソードが満載なので、いちいち盛り上がれます。