昨日放送されたプロジェクトXをビデオで観ました。
地雷探知機の開発に携わった人の物語だったのですが、ぼくはときどき、興味が惹かれる内容のときだけ、プロジェクトXを観ます。
それで今回は、技術者である町工場の社長さんが地雷探知機を開発し、地雷の除去に情熱を傾けるという内容だったので、観ました。
ぼく自身は、「技術者」と呼ばれる人から相当遠いところにいるので、こういう特殊な技術を持っている人を、ほとんど無条件で尊敬してしまいます。
コンピュータでもそうだけれども、自分の場合、機械というものは常に完成された形で目の前にあり、「ボタンを押せば動く物」という感覚なので、その仕組みについては、全然わかりません。
それはコンピュータだけではなく、テレビでもビデオでも車でもそうだし、たとえばビデオテープひとつとってみても、どうして録画ができるのかとか、全く理解できません。
だから、そういう「物」をゼロの状態から「作る」ことができる人を、人間的にどうこうとかはひとまずおいておくとして、その技量に尊敬の念を抱きます。
それにしても、番組を観ていて今更ながら、「地雷除去は大変だ」と思ってしまいました。
地雷の場合、100個埋められていれば、100個見つけて除去しないと、意味がありません。
全くの無意味ということはないかもしれないけれども、99個見つけることができても、最後の1個を見逃して、それが誰かを巻き込んで爆発してしまえば、終わりです。
そうやって考えると、明確な目標や答えがわからないまま、それでも完全を目指さなければならないので、とてもシビアです。
しかし、地雷を撒くほうは、適当にボンボン設置すればそれでいいのだろうけれども、それを除去するほうはたまったもんじゃありません。
徹底的に取り除くとなれば、途轍もなく気が遠くなるような作業になります。
この頃また一段と激しくなったイラクで行われている空爆や、地上部隊による市街戦なんかも、市民にとっては酷い話だと思うけれども、この地雷というのも、相当タチが悪いです。
爆弾なら、飛んできて爆発すればそれで終わりだけれども、地雷は、誰かが除去しない限りいつまでたってもその場所にあり、無言のままじっと牙を研ぎ続けているわけで、その地域に暮らす人にとっては、まるで覚めない悪夢が続いているようなものです。
もちろん、どちらも悪夢には違いありませんが。
地雷探知機の開発に携わった人の物語だったのですが、ぼくはときどき、興味が惹かれる内容のときだけ、プロジェクトXを観ます。
それで今回は、技術者である町工場の社長さんが地雷探知機を開発し、地雷の除去に情熱を傾けるという内容だったので、観ました。
ぼく自身は、「技術者」と呼ばれる人から相当遠いところにいるので、こういう特殊な技術を持っている人を、ほとんど無条件で尊敬してしまいます。
コンピュータでもそうだけれども、自分の場合、機械というものは常に完成された形で目の前にあり、「ボタンを押せば動く物」という感覚なので、その仕組みについては、全然わかりません。
それはコンピュータだけではなく、テレビでもビデオでも車でもそうだし、たとえばビデオテープひとつとってみても、どうして録画ができるのかとか、全く理解できません。
だから、そういう「物」をゼロの状態から「作る」ことができる人を、人間的にどうこうとかはひとまずおいておくとして、その技量に尊敬の念を抱きます。
それにしても、番組を観ていて今更ながら、「地雷除去は大変だ」と思ってしまいました。
地雷の場合、100個埋められていれば、100個見つけて除去しないと、意味がありません。
全くの無意味ということはないかもしれないけれども、99個見つけることができても、最後の1個を見逃して、それが誰かを巻き込んで爆発してしまえば、終わりです。
そうやって考えると、明確な目標や答えがわからないまま、それでも完全を目指さなければならないので、とてもシビアです。
しかし、地雷を撒くほうは、適当にボンボン設置すればそれでいいのだろうけれども、それを除去するほうはたまったもんじゃありません。
徹底的に取り除くとなれば、途轍もなく気が遠くなるような作業になります。
この頃また一段と激しくなったイラクで行われている空爆や、地上部隊による市街戦なんかも、市民にとっては酷い話だと思うけれども、この地雷というのも、相当タチが悪いです。
爆弾なら、飛んできて爆発すればそれで終わりだけれども、地雷は、誰かが除去しない限りいつまでたってもその場所にあり、無言のままじっと牙を研ぎ続けているわけで、その地域に暮らす人にとっては、まるで覚めない悪夢が続いているようなものです。
もちろん、どちらも悪夢には違いありませんが。